アザレアの増やし方
増やし方①種まき
種まきの時期は3月~4月です。花が咲いたあとにできる種を取っておき、翌年の春種をまいて増やします。
増やし方②株分け
植え替え時に株分けして増やせます。株が大きくなると鉢のサイズも大きくなり、移動や管理が大変です。手ごろなサイズの鉢へ株分けして増やすと同時に、らくに管理できます。
増やし方③挿し木
アザレアの増やし方のなかでも、挿し木は一番ポピュラーな増やし方です。種まきよりも手軽に増やせる方法として知られ、挿し木の時期は成長期と重なるため安定して株が増やせます。
ボタ爺
ここから挿し木の増やし方を詳しく紹介するよ。
挿し木の時期
挿し木の方法
挿し木の増やし方で必要なもの
- 挿し木用の土(市販)
- 園芸用ハサミ
- プランター(またはプラポットなど)
- 水揚げ用のコップ
- 割りばし(または棒)
- ジョウロ
方法1.枝の用意
花後に伸びた新しい枝の硬い部分を選び、園芸用のハサミで約10cmほどの長さに切ります。切り口はまっすぐにせず、斜めに切るのがポイントです。枝先に葉を5枚~6枚残して、葉のついていない側をコップに入れた水(または発根剤)につけ、1時間~2時間ほど水揚げします。
方法2.挿し木の手順
- プランターに挿し木用の土をいれます。
- 割りばしなどを使い約2cm~3cmの間隔で穴を開け、穴に枝を挿してまわりの土を少し押さえます。
- 挿し木枝が倒れないよう静かにジョウロで水を注ぎます。
方法3.挿し木後の管理
根が生えるまでプランターは風のあたらない半日陰に置き、用土が乾燥しないようてきどに水やりします。約1ヶ月~2ヶ月ほどで根が生えたあと、鉢植えなどに植え付け可能です。
アザレアの剪定方法
剪定の時期
梅雨以降に剪定してしまうと花芽のついた枝まで切ることになり、花芽が少なくなっちゃいます。ぐすん…。
ボタニ子
アザレアの剪定は梅雨前に終わらせるのがポイントね。
ボタ爺
花が散ったらできるだけ早く枝を切り、翌年の花芽を増やそう!
剪定方法
剪定に必要なもの
- 剪定ハサミ
- ガーデングローブ(軍手など)
- 新聞紙(レジャーシートなど)
方法1.剪定する枝
- 伸びすぎた枝(徒長枝)
- 絡まった枝
- 根元から伸びた枝(ヤゴ枝)
- 樹形を乱している枝
- 枯れている枝など…
方法2.剪定のやり方
- 枝が落ちてもいいよう新聞紙やシートなどを敷き、その上で作業すると後片付けもらくです。
- 切る前に枝や葉の密集している場所を軽く手でほぐします。
- 枝は付け根部分から切り落とします。風通しをよくするため、内部に生えている枝も切るとよいでしょう。
- 全体的な形をみて樹形を整えます。
剪定の注意点
- 剪定は梅雨前に終わらせる
- 枝の切り口が傾斜しないよう、できるだけ水平に切る
アザレアの冬越し
冬越し対策は必要?
寒さに弱く温度に敏感なアザレアを翌年も観賞するためには、冬越しの対策が必要です。生育が可能な温度は5℃~10℃といわれ、霜が降りるような寒い地域では室外で冬越しすると枯れる心配があります。霜が降りる前に取り込み、室内で冬越しさせましょう。
室内に取り込むタイミング
霜は気温5℃以下、地表の温度が0℃以下で降りるといわれています。地域別の霜が降りる時期(目安)は以下のとおりです。
- 北海道・東北…10月中旬ころ
- 関東~九州…11月初めころ(山地などで早くなる場合もある)
室内の温度管理
室内の温度も5℃以上必要です。暖房(温風が株に当たらないように気をつける)や、室内に設置できる温室などを活用して鉢を寒さから守ります。冬越しのあいだも、日差しがあり暖かい昼は窓辺や出窓に移動して日光浴させることが大切です。ただし気温が下がる夕方には窓から離し、暖かい場所に置きます。
大きなビニール袋を利用して簡易的な温室を作ることができるよ!
ボタ爺
ビニール袋で幹をすっぽり包むと、袋のなかの温度が少し暖かくなるんだ。簡単な冬越し対策だよ!ぜひ試してみてね。
出典:イラストAC