シェードガーデンとは何か?意味や魅力とその庭づくりのコツをご紹介!

シェードガーデンとは何か?意味や魅力とその庭づくりのコツをご紹介!

シェードガーデンとは日陰の庭のこと。植物の中には日当たりのよくない場所を好む種類もたくさんあります。今回はシェードガーデンの意味や魅力を考察するとともに、日陰をいかした庭づくりのコツや、花壇や寄せ植えといったガーデニングでの手法などをご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.シェードガーデンとは
  2. 2.シェードガーデンを作るに当たって
  3. 3.シェードガーデンの楽しみ方
  4. 4.シェードガーデン向きの植物たち
  5. 5.和風、洋風のシェードガーデンのレイアウト
  6. 6.まとめ

シェードガーデンとは

植物にとっての日当たりの意味

Photo by Mark F. Levisay

庭は日当たりさえよければいいとは限らない

庭づくりに当たってよくいわれる問題は、狭い、日当たりが悪いということ。ガーデニングにはどうしても日当たりが重視されますが、強い日差しを苦手とする植物があることをご存じでしょうか。葉焼けなどのトラブルを起こしたり、植物にとっての西日が大敵なことでもお分かりのように、強い日差しは不必要に草花を消耗させる要因になります。

草花に適した環境は半日蔭

一般的な植物は、半日陰の環境が適しているとされています。これは主に午前中から昼過ぎ辺りまでは十分に日が当たり、その後は日陰になるといった状態です。今回提案するシェードガーデンの意味としては、そんな半日陰からもう少し日照時間を減らしたぐらいの意味合いと考えていただけるとよいでしょう。

日陰の庭でのガーデニングのメリット

Photo by ArturoYee

日陰の魅力

緑の広場を駆け廻ったあとに、炎天下で一休みする人はいませんよね。日の光は人間にとっても植物にとっても不可欠であると同時に、強すぎれば体力を消耗させます。慌ただしい生活の中で一息つける場所。やわらかな木漏れ日の感じられる場所。シェードガーデンにはそんな魅力があります。

明るい日陰と暗い日陰を生かす

ひと口に日陰といってもさまざまです。ガーデニングには不向きな、全く日が射しこまない通路や建物に囲まれた場所であったり、午前中はよくても午後からは建物の陰になってしまう場所。日当たりはよいはずなのに、高さのある木のせいでどうしても陰になってしまう場所など、草花の性質を理解した上で環境に適した庭作りを考えていきましょう。一日の時間の変化と共に形を変える日陰は、とても魅力のある場所だと思いませんか?

日陰の庭におけるデメリット

Photo by coniferconifer

涼しい日陰は虫の発生にも適した環境

ガーデニングの最中に蚊に刺された経験をお持ちの方も多いことでしょう。蚊に刺される機会が多いのは、広い芝生の中心よりも圧倒的に草花の周辺です。それには蚊の活動気温が26度~30度ぐらいと、ちょうど炎天下の日陰の状態と一致していることが一因といえるでしょう。また、蚊以外の虫たちが葉の裏側に卵を産み付けることからも分かるように、日陰は虫たちにとっても非常に快適な環境なのです。

カビが発生することも

半日陰であればさほど問題ないのですが、ほとんど日が射しこまない状態に加えて風通しが悪い日陰となると、蒸れて鉢植えなどにカビが発生する場合があります。そんな時は水やりの頻度を控え、時々は鉢植えを日のよく当たる場所に出してあげましょう。

シェードガーデンを作るに当たって

日陰のできる場所はどこですか?

通路脇

Photo by thomasawolff

門から玄関までのアプローチは道幅も狭く、どうしても閑散とした印象になってしまいます。そこでおすすめなのはフォーカルポイントを一ヶ所に絞るということ。花壇にメインとなる中木や低木を何点か選び、交換のできる寄せ植えのプランターなどで変化をつけましょう。仮に色のある花が少なくても、葉型の違いや緑色のグラデーションだけで十分素敵に仕上がります。飛び石の周囲には芝生よりはジャノヒゲといった日陰に強い種類をおすすめします。

北側の庭

Photo by coloredby

北側に面した庭づくりでしたら、日陰に強い同一種に限定して楽しんでみてはどうでしょうか。たとえば何種類かのアジサイやギボウシ、クリスマスローズなどを植えて花の違い見比べたり、洋風なら斑入りや変わった形の葉のアイビーの鉢植えをいくつも並べたり。寄せ植えにして楽しむのもおすすめです。和風でしたら自然に生えてきた苔に合わせてシダを植えてみるのもよいですね。

木陰

Photo by BenGrantham

かわいらしい苗木を買ってきたつもりが年と共に大きくなり、予想外の大木に育ってしまった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。そんな場合は、草花を花壇に植える前に日陰を作っている枝ぶりを見直してみましょう。込み合っている枝をすかすことは木をリフレッシュさせる意味もありますが、それと同時に根元の植物に日光が行き渡るメリットもあります。

日の当たる時間帯はいつですか?

Photo by bark

午前中に日の当たる場所

午前中に日の当たる場所は、植物にとっては最適な環境です。一年を通してよく観察してみると、季節によって日の射しこむ角度が変わってくることに気づかれるでしょう。シーズンが変わっての花壇の植え替え時にはレイアウトを見直すことをおすすめします。各々に適した環境に配置にすることで植物の成長具合も変わってきますよ。

午後から西日の当たる場所

午後から西日が当たる場所というのは、植物にとってなかなかむずかしい環境ですが、ヒイラギやイヌマキといった耐陰性もあり比較的西日に強い植物もあります。それでも西日を一番好む植物という意味ではありませんので、午後の強い西日だけが当たると言った場合は、目隠しとなる中木や低木をかばう意味でもフェンスなどと併用した方が無難でしょう。

花壇をつくる環境は?

Photo by Tim Dorr

湿った場所

シェードガーデンは、その日当たりから必然的に湿った環境になってしまうことが多いでしょう。湿った場所で注意したいのはダンゴムシやミミズ、ナメクジといった生物とのお付き合いです。ダンゴムシやミミズは土壌改良をしてくれるありがたい存在なのですが、ナメクジの食害対策はしっかり考えておいたほうがよさそうですね。

土の面積の少ない場所

土の面積の少ない場所となると、主に通路脇や玄関付近といったいわゆるドライエリアと呼ばれる場所になることと思います。そんな場合は、先に述べたように思い切ってメインとなる中木か低木を数点選ぶ方法もありますが、つる性の植物を使って土のないところを覆ってもらうという方法もあります。

シェードガーデンの楽しみ方

日陰に耐性のある植物を選ぶ

Photo by Carol (vanhookc)

明るい葉色の常緑植物を何種類か取り入れて

どうしても暗くなりがちなシェードガーデンですが、明るい葉色の常緑植物を何種類か取り入れることで、花壇を明るく保つことができます。同じ耐陰性のある植物でしたら斑入りのものがおすすめです。斑入りの園芸品種は人気も高く、意外に多いので探してみてはいかがでしょうか。

暗くなりがちな日陰には大きめで明るい色の花を

Photo by L'eau Bleue

花の大きさや種類を選びましょう

日陰でのガーデニングは、植える植物の明度で雰囲気が変わってきます。その中でも花色を意識してのレイアウトを心がけましょう。ボルドーといった暗めの色ではなく、パステルやビビッドカラーの寄せ植えといったほうが辺りを明るく彩ります。黄色の小花も日陰の中では目を引くポイントとなるでしょう。

カラーリーフの活用

Photo by Gail Frederick

明るい葉色で演出を

花がなくても楽しめる人気のカラーリーフ。ひと口にカラーリーフといってもさまざまな種類があります。寄せ植えの際には隣り合う植物の葉色で明暗を際立たせたり、使う植物が同じでもレイアウトの違いで大分印象が違ってきます。植える前には一通り並べてみて確認しましょう。

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次のページからは、日陰の庭づくりにおすすめの植物をご紹介します。

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シェードガーデン向きの植物たち

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