オオイヌノフグリとは?名前の由来や特徴を紹介!ネモフィラとの違いは?

オオイヌノフグリとは?名前の由来や特徴を紹介!ネモフィラとの違いは?

オオイヌノフグリは、春先にかけて道端や原っぱに生える雑草です。青く可愛らしい小花を咲かせますが、名前は少し変わっています。名前の由来や、オオイヌノフグリの特徴、よく似ていると言われる花「ネモフィラ」との違いや、オオイヌノフグリの同属の仲間をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.オオイヌノフグリの特徴
  2. 2.「オオイヌノフグリ」名前の由来
  3. 3.オオイヌノフグリの仲間をご紹介
  4. 4.似ている「ネモフィラの花」との違い
  5. 5.見分けるには「花」と「葉」を見て!
  6. 6.まとめ

オオイヌノフグリの特徴

出典:写真AC

基本情報

科目:オオバコ科クワガタソウ属 原産地:ヨーロッパ
開花時期:3~5月 特徴:雑草、2年草
草丈:15~25cmほど 花の色:青
耐寒性:強い 耐暑性:強い

オオイヌノフグリは、オオバコ科クワガタソウ属の雑草です。明治初期ごろに原産地であるヨーロッパから渡ってきました。3~5月に青色の花を咲かせます。花の直径はおおよそ5~7mmほどで、葉は直径1~2cmの卵円形をしています。果実の形状は、ハート型です。

オオイヌノフグリの花言葉

オオイヌノフグリの花言葉は、「小さな幸せ」です。道端や原っぱ、どこでも見かけるオオイヌノフグリですが、青く可愛い花は春先に見つけると季節を感じて、嬉しいですよね。そんな気持ちに、この花言葉はぴったりです。

「オオイヌノフグリ」名前の由来

Photo by norio_nomura

この写真は、オオイヌノフグリの果実です。オオイヌノフグリの名前、「フグリ」には「陰嚢(いんのう)」の意味があります。

もともと、同じオオバコ科クワガタソウ属の「イヌノフグリ」より、花の直径や草丈が大きいことから、「オオイヌノフグリ」と名付けられたとされ、果実の形が犬の陰嚢に似ているという事が、名前の由来です。イヌノフグリは「犬の陰嚢」オオイヌノフグリは「大犬の陰嚢」という意味です。

可愛い別名も!

Photo byKadisha

オオイヌノフグリには、「星の瞳」という別名もあり、英名では「キャッツ・アイ(猫の瞳)」と呼ばれています。見た目が可愛い花だけに、「ふぐり」の意味には驚かせられましたが、別名は可愛らしいですね。

オオイヌノフグリの仲間をご紹介

Photo by houroumono

オオイヌノフグリには、同属に仲間がいます。名前の由来になった「イヌノフグリ」や、他の仲間もご紹介します。

イヌノフグリ

出典:写真AC

イヌノフグリは、別名「天人唐草(てんにんからくさ)」です。3~4月に薄紫色の直径3~4mmほどの可愛い小花を咲かせます。草丈は10~25cmほどの、日本在来種です。イヌノフグリの果実の形が、和名の由来になりました。一昔前は、道端や野原などで見かけましたが、近年、同属の帰化種であるオオイヌノフグリ、タチイヌノフグリに生育環境を奪われ、今や絶滅危惧Ⅱ類です。

タチイヌノフグリ

出典:写真AC

タチイヌノフグリは、ヨーロッパ、アフリカ原産の雑草です。日本では、明治後期に東京で確認され、あっという間に全国に広がりました。花の色や形はオオイヌノフグリに似ていますが、茎が直立していることからタチイヌノフグリと和名がつきました。花の直径は4mmほどで、4~6月に咲きます。草丈は10~30cmほどです。

コゴメイヌノフグリ

出典:写真AC

コゴメイヌノフグリは、日本へ渡ってきたのは同属のなかでは新しく、1961年に小石川植物園に研究用として導入されたものが、野生化したと言われています。花の直径は5mmほどで、3~4月にコゴメ(小米)の由来になった白く可愛い花を咲かせます。草丈は10~20cmで、秋に発芽し越冬します。

似ている「ネモフィラの花」との違い

ネモフィラの特徴

出典:BOTANICA

科目:ムラサキ科ネモフィラ属 原産地:北アメリカ西部
開花時期:4~5月 特徴:1年草
草丈:10~20cmほど 花の色:青
耐寒性:弱い 耐暑性:弱い

オオイヌノフグリによく似ていると言われる「ネモフィラ」。ネモフィラは、、別名「瑠璃唐草(ルリカラクサ)」とも呼ばれます。4~5月に直径2cmほどの青色の花を咲かせ、草丈は10~20cmほどの1年草です。似ていると言われるオオイヌノフグリの花の直径は5~7mmほどなので、約4倍ほどの花のサイズです。

ネモフィラの品種

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

ネモフィラには青色以外にも、さまざまな色があります。こちらは、「ネモフィラ・マクラータ」という品種で、花の直径は3cmほどです。ファイブスポットと呼ばれる、花びらの先端にある青い斑点が特徴です。

ペニー・ブラック

出典:写真AC
こちらは「ペニー・ブラック」という品種です。花は黒に近い濃い紫色に、白のフチが入っています。

スノーストーム

出典:写真AC
こちらは「スノーストーム」という品種です。真っ白な花びらに、紫色の細かい斑点が入っています。

ネモフィラの花言葉

ネモフィラの花言葉は、「可憐」です。春に清々しいほどの空色をしているこの花に、とてもぴったりな花言葉です。

見分けるには「花」と「葉」を見て!

出典:写真AC

一見似て見えるオオイヌノフグリとネモフィラは、花のサイズや葉の形で見分ける事がいちばん簡単で、わかりやすいです。まれに、同じ場所に咲くネモフィラとオオイヌノフグリを見かけますが、並んでみるとネモフィラの花の大きさに驚きます。

オオイヌノフグリは

  • 葉が卵円形
  • 花は5mmほど
  • 野原や道端に咲いている

ネモフィラは

  • 花の直径は2cmほどと大きめ
  • 葉の形状がギザギザしている
  • 鉢植えなどでよく見かける

まとめ

出典:写真AC

いかがでしたか?春先に、どこでも見かけることのできるオオイヌノフグリ。名前の由来は、可愛らしい青い小花からは想像つかない意味がありました。きれいな青色の似た花、ネモフィラとの違いも、花の大きさや葉の特徴を見れば簡単です。オオイヌノフグリの仲間の、イヌノフグリは希少なので、ぜひ探してみてくださいね。

Mippy88
ライター

Mippy88

イヤイヤ期に突入した娘の育児をしながらの簡単菜園、ガーデニングを試行錯誤中。 趣味は料理、家事、園芸、DIY、掃除、写真、裁縫などなど…

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