シネラリアの花の管理
シネラリアを育てるとき花の管理にも気をつけると、花を楽しめる時間はもっと長くできます。具体的には、こまめに花がらを摘むことと、切り戻しをすることです。
シネラリアの花の管理①花がら摘み
シネラリアの花は、株の上部から咲いていきます。下部のつぼみも花がきれいに咲くよう、こまめに花がら摘みを行いましょう。そのとき、手でちぎるのではなく、はさみで茎を切ると株を傷めません。花がら摘みは、咲き終わった花の花びらが散るまえに行うと、そのあと咲く花がより大きくきれいになります。
シネラリアの花の管理②切り戻し
シネラリアは暖かい地方では3月頃、寒冷地では4月頃に花の数が減ってきます。このとき、わき芽のでている節の上で切り戻しを行うと、つぼみがでてまた花を咲かせます。
シネラリアの増やし方
シネラリアはもともと多年草ですが、日本の暑さに弱いため夏前には枯れてしまう一年草です。しかし、種まきや挿し木を行うことで増やせます。ここでは、シネラリアの種まきや挿し木の方法を解説します。
シネラリアの増やし方①種まき
シネラリアは花が咲いたあと種をつけます。自分でとった種をまくこともできますが、市販されている種のほうが芽がよく出ます。種が発芽するのに適した気温は15~25℃です。暖かい地方では9月ごろ、寒い地方では8月ごろに種まきを行いましょう。シネラリアを種から育てると、鉢花を育てるより時間と手間がかかりますが、寒さに強い株になります。
種まきの手順
- 育苗ポットや植木鉢に種まき用土となる赤玉土を入れます。
- 土の上に2~3粒ずつ種まきします。種の発芽には日光が必要なため、用土の表面に種まきをして土はかぶせません。
- 暑さを避け半日陰で管理します。
- 土が乾く前に、種を流さないように気をつけながら水やりを行いましょう。
- 双葉を出したあと、本葉が伸びてきます。
- 本葉が6枚ほどになったら、株ごとに分けて鉢に植え替えます。
シネラリアの増やし方②挿し木
シネラリアの挿し木は、花が終わった5月に行います。切り戻しをしたあと、株元から出ている新芽を手でちぎりとり、挿し木用の培養土や赤玉土に挿します。土が乾く前に水やりを行い、根がしっかり出てきたら鉢に植え替えて肥料も与えましょう。
まとめ
シネラリアはサイネリアとも呼ばれ、冬の間多くの花をこんもりと咲かせます。花色の種類も多く、冬の室内や卒業式に飾る鉢花として人気があります。育て方のポイントは、水分や肥料を切らさないことです。寒い冬を彩るシネラリアを、ぜひ育ててくださいね。
出典:写真AC