キバナコスモスの開花時期は、初夏から気温の下がる秋の終わりまでで、その時期で一番の見頃は7~11月上旬頃です。
見頃を長くする育て方
キバナコスモスの株は種まきから数か月ほどで枯れます。多くの株を育て、見頃の期間中開花させ続けたい場合は、育て方を工夫しましょう。4月と6月に種をまくなど種まきの時期を数回に分け、生育時期をずらして見頃を長くする方法がおすすめです。
オオキンケイギクとの違い
キバナコスモスに色や株の特徴がとても似ている「オオキンケイギク」(宿根草)という花があります。よく似ているので開花した後に気がつく場合があります。生態系に影響がでることから栽培が禁止されている特定外来植物なので、種などが散らばらないように株ごと抜いて処分してください。
見分け方
開花の時期が5~7月頃で、キバナコスモスよりも少し早く短めです。葉が細長いへらのようになっていて、キバナコスモスのようにギザギザに分かれていません。花びらの先はキバナコスモスよりもギザギザに分かれています。
キバナコスモスの品種
矮性種の代表的な品種
矮性種という品種は、背丈約20cm~30cmまでしか育たたないのが特徴です。有名なのは、黄色やオレンジの花が咲くサニー系や、赤・オレンジ・黄色の花びらがあるロード系です。どちらも1株に2色以上の花が咲く混合種です。
高性種の代表的な品種
キバナコスモスの高性種の品種は、背丈は60cm~1m以上になります。サンライズは黄色の花びら、ディアボロは品種改良された赤い花びらのキバナコスモスです。鮮やかな赤のディアボロはとても華やかな印象です。
キバナコスモスの管理
栽培場所
日当たりの良い場所を選ぶ
キバナコスモスは気温が高くても日陰ではあまりよく育たず、開花しにくくなります。できるだけ日当たりの良い暖かな場所に土を準備して育てましょう。
花壇などでの配置
高性種のキバナコスモスはよく育つと背丈が1m以上になる場合があるので、花壇などで他の植物と一緒に育てる場合は、低めに育つ植物の後ろに配置するとよいでしょう。矮性種は背丈が低いので前に配置して大丈夫です。
水やり
乾燥に強いので、地植えで育てている場合は、ある程度の高さまで育っていれば水やりはほとんど必要ありません。鉢植えの場合は表面が乾いたら多めに水やりをしますが、毎日水やりをする必要はありません。水やりの回数が多いと根腐れするので、気をつけましょう。
キバナコスモスの育て方
土づくり
キバナコスモスは水はけの良い痩せた土を好みます。土の水はけが悪い場合は、腐葉土を加えて水はけを良くします。苦土石灰を少し混ぜると、土が中和して育ちやすくなります。地植えの場合肥料はほとんど必要ありませんが、鉢植えで育てる場合は元肥と腐葉土を少なめに施します。
肥料
キバナコスモスは、元肥が多いと茎が伸びすぎて倒れやすくなり、開花も遅れます。地植えの場合、追肥は必要ありません。鉢植えの場合は、鉢が小さいと肥料切れが起きる場合があるので、液肥などを少なめに与えましょう。
種からの育て方
キバナコスモスは、多くの場合種をまきます。ここでは、種まきからの育て方について説明します。
種まき時期と温度
キバナコスモスは、気温が20度前後で発芽します。暖かい地域では4月上旬頃から、寒い地域では少し遅れて種まきをしましょう。
種まきの方法
地植えの場合は1ヵ所に2~3粒入れ株間を20cm程度あけると、苗が育った時に混み合わず育ちます。鉢植えの場合は鉢の中央にまきます。種をまく際の深さは1cm程度がおすすめです。土の表面が乾いたら水をやりましょう。種をまいてから約10~14日で発芽します。
ポットにまいた後に定植する場合
ポットに種をまいた後花壇や鉢に定植する場合は、苗がある程度大きく育ってから定植するようにしましょう。背丈が10cm程度で本葉が数枚でてからの定植がおすすめです。あまり早く定植すると、苗が枯れやすいので注意が必要です。
苗からの育て方
キバナコスモスの苗が販売されているのをみかけることがあります。キバナコスモスの根は切れやすいので、苗から育てる場合は、あらかじめ準備した土に深めに穴を掘り、できるだけ根を崩さないように気をつけながら植え付けましょう。
ボタ爺
次はキバナコスモスの病気と害虫について紹介するぞ!