害虫について
キバナコスモスはあまり害虫がつきません。雨が多い時期に株のまわりが蒸れるとハダニがついたり、新芽がでる際にアブラムシがついたりする場合がありますが、生命力が強いので害虫で枯れることはありません。気になる場合は自然由来の薬剤などを使って駆除するとよいでしょう。
病気について
雨の多い時期に低温多湿になると、灰色かび病になる場合があります。葉や茎が腐って灰色のかびがつき、放っておくと株全体に広がり周囲の株にも影響がでます。腐っている部分が少しだけの場合は、その部分と周囲を取り除き、風通しを良くするだけでいいのですが、範囲が広い場合は、株全体を処分するしかありません。見つけたら早めに対処しましょう。
キバナコスモスの摘心と花後の管理について
摘心について
摘心の効果
摘心(一番上の芽を摘む)をすると、脇芽が増えて株が広がりやすくなります。また高さも低めにすることができ、倒れにくくなります。株を大きく広げて蕾をたくさんつけましょう。
摘心のタイミング
摘心をすると、脇芽を増やそうとするので葉や茎に栄養を取られます。本葉が4~7枚程度になった頃が丁度よいタイミングです。あまり遅くなると花に栄養がいかなくなるので、蕾がつき始めるまでには終えるようにしましょう。
咲き終わった花の後始末
咲き終わった花がらを放っておくと、あまり花が咲かないうちに株が枯れてしまいます。開花しはじめたら、咲き終わった花がらをこまめに摘み取ると、花のつきがよくなり長期間咲き続けます。
切り戻し
湿度が上がって蒸れたり、開花してある程度花が咲くと、蕾のつきが悪くなることがあります。少し切り戻すと風通しがよくなり、株も落ち着くのでまた蕾がつき始めます。
種を取る場合
キバナコスモスは自家受粉しません。そのため1株だと種ができないので、種をとる場合は2株以上植えるようにしましょう。咲き終わった花がらを放っておくと、枯れたあとの花がらの中央に細長く茶色い種ができます。触ったときにすぐ落ちるようになったら結実しているので、よく乾燥させて保存します。
まとめ
キバナコスモスは見頃が長く続きます。簡単に育てられ株を増やしやすいので、広い土地でたくさんの株を育てると見ごたえがありとてもきれいです。見頃を考えて上手に育て、黄色やオレンジの花を楽しんでくださいね。