アジアンタムの育て方・鉢植え編③水やり
水やりはアジアンタムの栽培でもっとも重要なポイントです。水やりの頻度は栽培条件によって異なるため一概にはいえませんが「乾燥させない」「蒸らさない」という2つの点を常に意識してください。またアジアンタムの場合は通常の水やりのほかに、葉に霧吹きで水を与える「葉水」も併せて行いましょう。乾燥を防ぐとともに害虫予防の効果もあります。
夏の水やり
夏は用土が乾ききる前にたっぷりと水やりをしてください。乾燥しやすい場所では葉水も併せて行います。真夏は蒸れを予防するために、株の上からではなく用土の表面に水やりをしましょう。水やりや葉水は夕方以降に行い、その後は風通しのよい場所で管理します。葉がチリチリと枯れるのは水不足のサインなので、水やりの頻度を増やしましょう。
冬の水やり
冬は夏に比べて水やりの頻度を少なめにします。用土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えましょう。室内が乾燥している場合は葉水もこまめに行ってください。冬の間は午前中に水やりを行い、鉢の中の温度が下がりすぎるのを防ぎます。冬は枯れるリスクの高い季節なので、葉の様子をよく観察しながら水やりの頻度を調節してください。
アジアンタムの育て方・鉢植え編④肥料
アジアンタムにはあまり多くの肥料は必要ありません。肥料の与えすぎは枯れる原因にもなるので注意しましょう。春~秋にかけて緩効性(効き目がゆっくり)の固形肥料を2~3か月ごとに与えるか、希釈した液体肥料を2週間ごとに与えます。肥料を与えるとよく成長するので、あまり大きくしたくない方はもっと控えめにしても構いません。
アジアンタムの育て方・鉢植え編⑤日常管理
アジアンタムの葉は乾燥などの原因のほかに、寿命によっても徐々に枯れてゆきます。枯れた葉はこまめに取り除いて、株の風通しをよくしてあげましょう。水不足などによって大きく枯れた場合は、思い切って株の根元からバッサリ切る「切り戻し」を行ってください。新芽が成長して数か月で青々とした株に再生します。ただし冬の間の切り戻しは控えてください。
アジアンタムの育て方・鉢植え編⑥植え替え
比較的成長が早いため、うまく管理できるようになるとどんどん大きくなります。根詰まりを防ぐために1~2年ごとに植え替えをしましょう。植え替えの時期は春~夏が最適です。植え替えの際は、根についた古い用土をすべて落とす必要はありません。軽く根をほぐしたアジアンタムを1周り大きな鉢に植え替えましょう。植え替え後はたっぷり水やりをします。
アジアンタムの育て方・ハイドロカルチャー(水耕栽培)編
アジアンタムをハイドロカルチャー(水耕栽培)で育ててみましょう。ハイドロカルチャーは土を使わず、観葉植物などを室内で清潔に管理できる栽培方法です。一方で根腐れによって枯れるリスクが高いというデメリットもあるので、より繊細な管理を心がけましょう。鉢植えに比べて成長が遅くなるため、あまり大きく育てたくない方にはおすすめです。
アジアンタムの育て方・ハイドロカルチャー(水耕栽培)編①準備
ハイドロカルチャーに必要なものは、
- 容器
- ハイドロボール
- 根腐れ防止剤
ボタニ子
次はアジアンタムの植え替えについてを解説します。