アジアンタムの育て方・ハイドロカルチャー(水耕栽培)編②植え替え
鉢植えからハイドロカルチャーへ植え替える場合は、アジアンタムの根をやさしくほぐしながら用土を水で洗い流してください。まず容器の底に根腐れ防止剤を入れ、その上にハイドロボールを少量入れます。アジアンタムの苗を入れたら、ピンセットなどでハイドロボールを少しづつ入れて固定しましょう。最後に容器の1/4くらいまで水を入れて完成です。
アジアンタムの育て方・ハイドロカルチャー(水耕栽培)編③水やり
ハイドロカルチャーの場合は乾燥よりも根腐れで枯れるケースが多いようです。常に根が水に浸かっている状態はよくありません。かならず容器の水がすべてなくなってから水やりをしてください。また葉水はこまめに行いましょう。アジアンタムのハイドロカルチャーでは、一般的な観葉植物よりも水の管理に注意が必要です。
アジアンタムの育て方・ハイドロカルチャー(水耕栽培)編④肥料
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ハイドロカルチャーでは液体肥料を使いますが、鉢植えよりも薄い濃度で使う必要があります。ハイドロカルチャー専用の肥料を使うか、ハイドロカルチャー用の希釈倍率が明記されている肥料を使いましょう。アジアンタムはもともとあまり肥料を必要としない植物なので、与えすぎに注意してください。肥料は春から秋にかけて与えます。
アジアンタムの育て方・ハイドロカルチャー(水耕栽培)編⑤日常管理
ハイドロカルチャーの場合も枯れた葉はこまめに取り除いてください。ハイドロカルチャーでは鉢植えと異なり、容器のなかに植物の老廃物などが溜まり続けます。1年ごとにハイドロボールと根腐れ防止剤を新しく入れ替えましょう。また容器内にコケやカビが発生しやすいので注意が必要です。見つけたら容器の中身をすべて出して水洗いしてください。
アジアンタムの育て方・病気と害虫
アジアンタムのかかりやすい病気は立ち枯れ病です。立ち枯れ病にかかるとしおれたように元気がなくなり、そのまま枯れてしまいます。枯れた部分をすべて取り除き薬剤を使って対処しましょう。また屋外で管理しているアジアンタムにはナメクジがつきやすいので注意してください。土の地面に直接鉢を置くのは避けたほうが無難です。
アジアンタムの増やし方
アジアンタムはシダの仲間なので自然界では胞子で増えます。しかし胞子を使った増やし方は難易度が高いため、あまりおすすめできません。ここでは一般的な増やし方として株分けの方法を解説します。株分けは難しい作業ではありませんが、少なからず植物にダメージを与えてしまうので丁寧に行ってください。
アジアンタムの増やし方・株分けの時期
アジアンタムの株分けは春~夏にかけての温かい時期に行いましょう。この時期のアジアンタムは成長が盛んなので、株がダメージを受けてもすぐに新しい芽が出て再生します。大きく育ったアジアンタムは、植え替えのタイミングで株分けするとよいでしょう。
アジアンタムの増やし方・株分けの手順
株分けの手順は簡単です。あらかじめ新しい株に使う鉢と用土、株を切り分けるために使うナイフやハサミを用意してください。
- アジアンタムの株を鉢から抜き取る。
- 根をほぐしながら古い用土を落とす。
- 株分けしたい箇所にナイフやハサミで切り込みを入れる。
- 切り込み部分から手で慎重に株を分ける。
- それぞれの株を鉢に植え付ける。
アジアンタムの増やし方・株分けのポイント
株分けに使うナイフやハサミはかならず清潔なものを使ってください。清潔でない刃物を使用すると感染症などを引き起こす場合もあります。また株分けに取り掛かる前に、枯れている部分はきれいに取り除いておきましょう。
まとめ
アジアンタムの栽培では最適な水やりのタイミングをつかむまでが大変です。特に冬の水やりには苦戦するかもしれません。しかしアジアンタムの管理で得た経験や知識は、ほかのシダ類や熱帯性の観葉植物を栽培する際にとても役立ちます。ご自身の栽培スキルをアップさせるつもりで根気よくトライし続けてください。