ハトムギの効果効能
ハトムギの歴史は古く、民間の療法では「大和本草(ヤマトホンゾウ)1708」に美肌、いぼ、母乳を増すという記載がみられます。中国最古の薬物書「神農本草経(シンノウホンゾウキョウ)」では上品(じょうぼん)に分類され、毎日服用しても副作用がみられない漢方の生薬であり、穀物としても食されてきました。
①いぼ対策
昔はいぼを取るためには、生のハトムギ粒をかみ砕いていぼの一面にぬり、上から紙をあてて乾いたらナスのヘタでこするという方法が知られていたそうですが、今ではヨクイニンの服用が一般的なので、漢方の専門家に相談されることをおすすめします。
②解熱
トムギの皮をむいた種子を漢方や民間療法では「薏苡仁(ヨクイニン)」と呼び、解熱、健胃、利尿などの作用の効果が期待できるといわれます。ヨクイニンをお茶やお粥にして食べることで肌荒れ対策やいぼ取りに使われます。
③肌のターンオーバー促進
ハトムギには肌のターンオーバーを促進する効果が期待できます。ハトムギに含まれる脂肪酸コイクセラノイドの腫瘍抑制作用がいぼ取り、肌の老化防止によい結果をもたらすことが期待されます。漢方処方では桂枝茯苓丸加薏苡仁(ケイシブクリョウカヨクイニン)などに配合され、ニキビやシミ、手足の荒れのために用いられています。
④肌の乾燥を防ぐ
乾燥は肌のかゆみやシミなど多くの肌トラブルの原因になると考えられています。保湿剤をつかっても一向に乾燥肌が改善されないと悩んでいるなら、ハトムギを食べることと保湿のためのスキンケアを併用してみてください。体の内側からハトムギでケアすることで、外からのスキンケア効果を底上げしてくれるでしょう。
副作用
体や皮膚によい効能を持つハトムギですが、使い方には注意が必要です。ハトムギはイネ科の植物なのでイネアレルギーの方にはおすすめできません。また、体を冷やす作用があるので、冷え性や妊娠中の方はご注意ください。
まとめ
漢方の生薬ヨクイニンとしても知られるハトムギについてご紹介しました。化粧水とあわせてハトムギを食べて体の内側からの相乗効果を試してみてください。体にやさしい漢方、ヨクイニンも専門家と相談しながら輝くような肌を目指しましょう。
出典:写真AC