モナルダの育て方
華やかで魅力あふれるモナルダは、草丈も株張りも大きく育つため、肥料や水やりなど、一般的なハーブの育て方とは少し違った管理になります。長い花期を楽しむためにも、育て方や管理のポイントをおさえておきましょう。
育て方①土づくりと肥料
モナルダは肥料分をたくさん必要とする植物です。土づくりには赤玉土に腐葉土などの有機物を多めに入れ、緩効性肥料も混ぜ込みます。開花期は液肥を与え、花後も地表部分が枯れるまで緩効性肥料を置き肥としてください。肥料が足りないと枯れる場合もあります。
育て方②種まき
モナルダの種まきは花壇に直まきで、時期は3~4月の春まきか、9~11月の秋まきがよいでしょう。発芽温度は20℃前後。覆土の必要はありません。こぼれ種で増えるぐらいですから発芽率は良好です。最終的にかなり大きく育つことになるので、株間は50cmほど離しておくとよいでしょう。
育て方③植え付けと植え替え
植え付け
ポット苗からスタートする場合、植え付けの適性時期は種まきと同じころがよいでしょう。また株分けや挿し木で更新した苗木も、この時期に植え付けが可能です。ポット苗の根が回っている場合は、ほぐしてから植え付けてください。
植え替え
根がよく張る植物ですので植え替えは必須です。鉢植えの場合は根詰まり防止に毎年。どんどん大株に育ちますので、増えすぎに注意してください。地植えでも数年に一度は植え替えたほうが周囲とのバランスがよいでしょう。
育て方④水やり
一般的にハーブには乾燥気味に育てるというイメージがありますが、モナルダは湿り気のある場所に自生している植物なので、水はけ・水持ちのよい環境を好みます。真夏の乾燥時期には注意して、地面が乾いているようでしたら水をあげてください。
育て方⑤日当たり
適した環境としては、日当たりのよい場所に植えるのが望ましいのですが、モナルダは本来、林の中に自生していた植物ですので半日陰でもじゅうぶん育ちます。耐暑性はありますが真夏の極端な乾燥には注意してください。
育て方⑥病害虫
モナルダの一番かかりやすい病気といえばうどんこ病です。かなりの高確率で発生しますので、あらかじめの対策として、風通しをよくするための剪定を心がけましょう。発生してしまった場合はミラネシン水溶剤などの薬剤を散布し、拡大させないようにしましょう。
育て方⑦摘芯と剪定
摘芯
モナルダの苗を充実させるために、早い時期に行っておきたいのが摘芯です。この作業にはモナルダの草丈をおさえる効果もあります。摘芯の方法は、本葉が6~8枚ぐらいになった時点で先端の芽を摘み取ります。
剪定
剪定には枝を整える意味があります。草丈の高いモナルダが倒れやすくなったり、株の中が蒸れて病害虫の発生減となったりすることを防ぐ意味もあります。また、花後に切り戻しておくと脇芽から二番花が咲く利点もあります。