香りがよいハーブのアロマティカス
アロマティカスはシソ科プレクトランサス属の多年生植物です。香りがよくハーブに分類されることもありますが、ぷっくりとした肉厚な葉を持つことから多肉植物として扱われることも多いです。愛らしい見た目だけでなく、料理の香りづけや炎症抑制効果があるとされるなど使い勝手がよいことから、室内インテリアや観葉植物として人気が高まってきています。
アロマティカスの香り
アロマティカスはミントに似た清涼感のある爽やかな香りをしており、ハーブティーや炭酸水に浮かべて風味を楽しめるハーブです。別名をキューバンオレガノというようにオレガノのような香りも持ち合わせていることから、魚や肉料理の臭み消しとしても使えます。刻むと苦みが出てくることがあり、香りを楽しむ際は丸ごと使うことをおすすめします。
ボタニ子
アルコールに浸して虫除けスプレーを作るのもおすすめだよ!爽やかな香りで虫除けできるなんてステキよね!
アロマティカスは食べられますか?
アロマティカスは食べられるハーブです。多肉質な葉のシャキシャキとした食感や独特の苦み、爽やかな香りを楽しめます。ただし独特な苦みは好き嫌いが分かれることもあり、おもてなしする際は「味」よりも「香り」を楽しめるハーブティーなどにするのがおすすめです。
アロマティカスはゴキブリに効果的?
アロマティカスは虫を寄せ付けないといわれていますが、実はゴキブリにも効果的であり「最強ハーブ」と呼ばれています。ゴキブリは見た目が気持ち悪い「不快害虫」なだけでなく衛生環境を悪化させる「衛生害虫」でもあり、室内に現れるととても厄介です。ゴキブリ駆除の薬剤はたくさんありますが、虫を寄せ付けないハーブでゴキブリ対策ができるのは嬉しいポイントです。
ボタニ子
最強ハーブなんて強そうだね!虫除け効果があるのは嬉しいけど駆除もできるのかな?
駆除できるわけではない
アロマティカスはゴキブリを「寄せ付けない」最強ハーブではありますが、殺虫効果などはなく駆除できるわけではない点だけ注意してください。ゴキブリが室内に多く発生したときや虫除けではなく駆除が目的の場合は、薬剤を使って対応することをおすすめします。
ゴキブリを寄せ付けない理由
最強ハーブのアロマティカスがゴキブリを寄せ付けないのは、香りに理由があります。アロマティカスはゴキブリが嫌いな「ハッカの香り」がすることから、アロマティカスを置くことで寄せ付けない状況を作り出せるというわけです。そのまま置くだけでもよいですが葉を擦ると香りが強くなるため、時折優しく葉を揉むと虫除け効果が高まります。
ゴキブリが嫌いな香り成分
ゴキブリが嫌いな香り成分は「リモネン」「チモール」「オイゲノール」などです。アロマティカスにはそのうち「チモール」と「オイゲノール」が含まれていることから、ゴキブリを寄せ付けない効果が期待できます。ちなみにこれらの成分はアロマティカス以外なら、ローズマリー、ハッカ、スペアミント、レモングラスなどにも含まれています。
アロマティカスはゴキブリを寄せ付けないというのは嘘と聞きました。本当ですか?
アロマティカスがゴキブリを寄せ付けないというのは嘘ではありません。殺虫効果がないことから「ゴキブリに効かない」といわれることがあるようですが「虫を寄せ付けない」のが本来の役割です。また、薬剤とは異なり即効性があるわけではない点も「嘘」といわれてしまう理由のひとつといえます。
虫除け効果を高めるには
虫除け効果を高めるには香りを持続させることが大切です。アロマティカスは時間とともに木質化する植物であり、木質化すると香りは徐々に薄まっていきます。できる限りコンパクトに育てて木質化を遅らせるのがポイントです。株は1つよりもたくさん置くほうが効き目があり、定期的に挿し木などで増やすのもおすすめです。
ボタ爺
次は、ゴキブリに効果的なアロマティカスの置き場所について紹介するぞ!
出典:写真AC