アサガオの育て方
アサガオは、比較的育て方が簡単な植物です。つる性の特徴を持ったアサガオは、夏の時期にぐんぐん成長します。その特性を活かして、生け垣に這わせ緑のカーテンにしてもいいでしょう。美しい花と葉の緑が垣根の強い日差しを遮ってくれます。では、アサガオの育て方のポイントを紹介していきます。
育て方①苗の選び方
アサガオを育てる前にはしっかり苗を選びましょう。選び方は自分の好みにあう品種、開花イメージなどいろいろあります。時期になると店頭にたくさんの種類が並ぶので、選ぶのが楽しいでしょう。また、葉が黄色く萎えているもの、白斑が付いているもの、虫食い跡があるものは避けてください。株元にしっかり根を張っているのが選び方のポイントです。垣根に緑のカーテンを作る場合は、草丈が伸びやすい西洋アサガオがおすすめです。
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まずは苗選びをしっかり!
育て方②栽培環境
アサガオは日当たりのいい場所で育てましょう。アサガオの開花時期は春の終わりから秋にかけて続くため、その間は特に日当たりと風通しを意識してください。アサガオは暑さに強い植物ですが、日に当てすぎると葉がしおれる可能性があるので、真夏の西日には注意が必要です。生け垣に這わせる場合は、育ってきてからのイメージを考えて日当たりと風通しのよい場所に植えましょう。
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日当たりに注意!
育て方③土作り
アサガオには水はけがよく、腐植をたくさん含んだ土作りをしましょう。腐植とは、土壌に住む微生物の活動によって、動植物の遺体が分解された物質です。腐植は、長くおだやかに植物の成長を促し、免疫を高める効果があります。そのため、土作りをするときには市販の草花用の土に堆肥を加えるといいでしょう。
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水はけと腐植を意識した土作りを!
育て方④水やり
アサガオが開花しているあいだは、たくさん水やりをしましょう。特に、成長が盛んになる暑い夏の時期には、朝と夕方の2回にかけてたっぷりと水やりすることをおすすめします。鉢の中の水が高温になると、根を傷つけることがあるため、昼間の気温が高い時間は水やりを控えるのがポイントです。アサガオは、乾燥してしまうと成長に影響がでる可能性があるので、気をつけてください。
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水やりはたっぷりと!
育て方⑤肥料
元気なアサガオを育てるために、肥料は適度な量を与えましょう。肥料の中にバランスよくリン酸、窒素、カリウムの成分が配合されたものを選ぶと、さらによいです。次に、あらかじめ効果がゆっくりで、一定期間効果が長く持つ緩効性肥料を用土に混ぜておきます。よくその後は1週間〜10日間に1回のペースで液体肥料を与えてください。栄養をたくさん必要とする開花期は、肥料切れに注意しましょう。
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肥料を与えるペースに意識して!
育て方⑥植え付け
アサガオを植え付けるときは、種を直接撒くかポット苗を移植する方法があります。あらかじめ発芽しやすい処理が施されている市販の種もありますが、されていない種もあります。そういう場合は、種の表皮が硬く発芽しにくいので、まく前に種皮の一部をヤスリなとで削ってあげてください。発芽するために適した5月半ば〜下旬にかけて種をまきましょう。ポット苗の場合は、30cmほど間隔をあけて植え付けます。
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種の状態を確認!
アサガオの管理方法
アサガオを美しい状態で保つためには、いくつかの作業が必要です。主に、芽かきと花がら摘みを意識して行いましょう。アサガオは、夏の暑い季節になると子づるがたくさんできます。大きく立派な花を咲かせるために、子づるを取り除く芽かきをしてください。また、アサガオは一日花です。そのため、翌日には萎みます。新しくタネをつけないように咲き終わった花は、毎日花がら摘みをしましょう。
まとめ
アサガオはこれから暑くなる季節にピッタリの植物です。苗の選び方や日当たり、きれいな姿を保つための作業など、育てるうえで大切なポイントを紹介しました。アサガオのつる性の特徴を活かした美しい緑のカーテンで、避暑対策に利用するのもいいですね。アサガオは花の色や大きさ、形がいろいろある植物なので、種まきから成長を見守るのが楽しくなるでしょう。今回の記事で紹介した方法を、ぜひ参考にしてみてください。
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出典:photoAC