アルメリアとは
アルメリアは多年草に分類され、かわいらしい見た目から人気を集めています。草丈や色合いから寄せ植えのアクセントにも使われますが、鉢植えのほか、ロックガーデンでも活躍する乾燥に強い植物です。また切り花として利用することもできます。
アルメリアの基本情報
科名・属名 | イソマツ科・アルメリア属 |
和名 | ハマカンザシ |
分類 | 多年草 |
草丈 | 10~50cmほど(種類による) |
開花時期 | 3月~5月 |
アルメリアという名前は「海に近い」という意味のケルト語で、海辺に自生したことが由来です。スペインにアルメリアという名前の町がありますが、日本人にはあまり馴染みがありませんね。スペインのアルメリアと花のアルメリアに直接の関わりはないようで、この植物の原産地はイギリスを中心としたヨーロッパです。
和名「ハマカンザシ」
和名のハマカンザシは漢字で書くと「浜簪」です。見た目が簪に似ていることからつけられており、日本では属名をハマカンザシ属と表記することもあります。英名では「Thrift(スリフト)」「sea pink」。またヨーロッパなど一部の国では「レディースクッション」という呼び名もあります。
アルメリアの特徴
アルメリアの特徴は花の形状と、種類によって草丈が異なることです。ボールのように密集している小花はカサカサとした質感で、ピンクや白、赤などの花色があります。草丈が高い切り花用に栽培されているものから、小さな品種まであるのもアルメリアの魅力のひとつです。
アルメリアの花言葉
アルメリアの花言葉は「思いやり」です。丸く柔らかな花の見た目から心を寄せる優しさを連想させますね。またそれに加え、「共感」や「同情」といった言葉もあります。英名のスリフトに倹約の意味があることから、共感する、同情する、という親しみのメッセージが加わったとされています。
アルメリアの種類
アルメリア属に分類される植物は数多く、園芸用の品種もとても多いです。最も一般的なマリチマ、山野草に分類されるジュニペリフォリア種も知られていますが、今回は特に人気を集め、切り花にもなるシュードアルメリア種を一部ご紹介していきます。
エンゼルボール
エンゼルボールは、色味がやや淡いピンク系であることが大きな特徴です。草丈でいえばアルメリアの中では中型程度に相当します。個体差があるので、花の丸みや茎の長さはやや異なりますが、かわいらしい色合いが素敵な品種です。
バレリーナ
アルメリアの中で最も人気が高いのがバレリーナです。草丈が高く大型になるタイプで、色も赤や紫、白と数種類あります。バレリーナを思わせる咲き方が魅力です。
ジョイスティック
大型よりのジョイスティックは、ミックスやレッド、ホワイトといった色の名前がついており、ジョイスティックミックスがよく知られています。色は赤、白、ピンク系などで、草丈が高いものが好みの方におすすめです。
まとめ
簪のようなかわいらしい見た目のアルメリアは、ガーデニングでも切り花でも活躍してくれる華やかな植物です。気持ちを明るく穏やかにさせてくれる色合いが魅力的で、種類の多さから迷いが出ますが、好みの品種を見つける楽しみもありますね。
出典:写真AC