育て方③折り曲げ剪定
折り曲げ剪定というのは、枝を折り曲げておくことで、光合成している葉を残して栄養補給をすることが目的です。葉を取ることで前シーズンのリセット、休眠ができます。剪定は伸びた枝の株元から5~10cm外向きの芽の上5mmの位置で切ってください。よい位置に芽がなければ株元に近い芽の上でも構いません。こまめに剪定することが大事です。冬期は折り曲げ剪定する必要はありません。
育て方④接ぎ木
ファーストインプレッションの接ぎ木は地面の上に出して植え付けしてください。通常の薔薇よりも枝の老化が早いので2年以上たった古い枝はなるべく取り除くことでいつまでも元気に開花させられます。買ったとき1個の鉢植えに2~5本ぐらい植わってますが、1個の鉢植えにつきよい枝を2本ほど残せば十分といえます。もったいないですが取り除いてしまいましょう。
ファーストインプレッションの病害虫
病害虫①黒点病
バラは黒点病を多発しやすい植物です。黒点病は雨水(はねかえり)から病原菌が葉から侵入し、黒くにじんだような斑点や丸い黒斑が葉にあらわれます。羅患した葉は黄色くなって落葉するので注意してください。斑点があらわれることは病気の最終形態であり、感染した段階では見た目の変化はありません。ファーストインプレッションは雨に弱い黄色系統の中で黒点病への耐性が最強といわれています。
病害虫②うどんこ病
ファーストインプレッションのうどんこ病への耐性は、バラの中では強いといえるでしょう。うどんこ病とは葉や茎が白い菌で覆われる、糸状菌(カビ)による病気です。 感染する範囲が広く、野菜類、花卉類、ほとんど全ての植物に発生するので見つけたら除去してください。ファーストインプレッションは感染しづらい品種といえるでしょう。
病害虫③ハダニ
ファーストインプレッションはバラの中でも害虫であるハダニに強いといえるでしょう。ハダニとは節足動物の総称です。食植性であり農業上の重要な害虫を含むので見つけたら駆除してください。網を産生し生殖を行うものが一般的なハダニですが、ファーストインプレッションはハダニに強いので育てやすいです。
病害虫の予防
ファーストインプレッションは病気や害虫に強いですが病気にかかることがあります。風通しが悪いと病気や害虫が発生しやすくなるため、株の内側に伸びた枝は取り除いてください。3月~11月は病気になりやすいので月1回は薬剤で防除して12月~1月に剪定します。鉢植えの場合、根詰まりしやすいので年1回、冬の休眠期に鉢から根を抜き古い土を落として根をほぐし新しい土に植え替えてください。