クルクマの育て方
切り花だけでなく、鉢花のクルクマも育てやすく人気があります。プラ鉢ではバランスが悪く倒れやすいため、一回り大きい陶器鉢に鉢替えして育てるのがおすすめです。クルクマの基本の育て方を、項目ごとにわかりやすく解説します。
育て方①水やり
庭植えのクルクマは、土の乾き具合に応じて水やりをします。特に8〜9月は暑さで土が乾きやすくなるため、庭植えでも水やりが必要です。鉢植えの場合は、表面が乾いたらたっぷりと与えるのがコツです。高温期は用土が蒸れて球根が傷まないように、早朝や夕方の水やりをおすすめします。
育て方②肥料
熱帯性植物のクルクマは、とても肥料を好むのが特徴です。つぼみがつき始めたら、追肥として月に一度固形肥料を与えます。8〜9月の花の多い時期はさらに液体肥料で、栄養分を補うのがポイントです。花をたくさん咲かせるにはエネルギーが必要で、クルクマの成長期には肥料が欠かせません。
育て方③環境
熱帯性の植物は、成長期をとにかく日当たりよく暖かい場所で育てます。庭植えでも鉢植えでも半日以上直射日光の当たる、明るく暖かい場所が最適です。たっぷりと日差しを浴びると花芽の付きがよくなって、たくさんの花を咲かせるボリュームのある株に成長します。植え付けの場所選びが、大事なポイントですね。
育て方④病気と害虫
夏の暑さに強く丈夫なクルクマは、病害虫の心配がほとんどないのがうれしいポイントですね。近年の猛暑日には、病害虫の活動もやや鈍ることが報告されています。それでもアブラムシが付いてしまったときは、早めに殺虫剤で対処しましょう。
きれいに咲かせるコツ
せっかくクルクマを植えたのなら、よりきれいに・よりたくさん・より長く、花を楽しみたいですよね。きれいな花を咲かせる手入れのコツを、3つ紹介します。庭植えのクルクマは、花が茶色く傷んできたら早めに剪定するのが、きれいに保つポイントですよ。
コツ①夏も日当たりよく
発根・発芽・開花には適温があって、日差しが強くて暖かいところのほうが、クルクマの花付きがよくなります。鉢の置き場所や植え付け場所、気温や用土の温度と湿度は、熱帯性のクルクマの成長にとって大切なポイントです。水やりや肥料をしっかりとしていれば、葉やけの心配もありません。
コツ②肥料のダブル使い
夏の暑い盛りに花を咲かせるには、栄養がたっぷりと必要です。つぼみができ始めたら、毎月一度の追肥(固形肥料)を与えます。花が咲き始めたら、さらに10日に一度の液体肥料をプラスするのが、肥料のダブル使いのコツです。固形肥料は持続性があり、液体肥料は即効性があります。2種類の肥料を上手に使いこなして、花をたくさん咲かせましょう。
コツ③乾いたらたっぷり水やり
土の表面が乾いたら、しっかりと水やりしましょう。熱帯性のクルクマはきれいな花と葉を長く楽しむために、お手入れのなかでも水やりが大切なポイントです。特に鉢植えのクルクマは一回り大きな陶器鉢に替えて、朝夕の水やりでしっかり水分と栄養分を補いましょう。
クルクマ球根の冬越し
草丈が50cm以上になる種類のクルクマは、切り花にも向いています。室内で花を長く楽しむには、花茎が上がってきたら早めに根元近くで剪定するのがポイントです。
球根の掘り上げ
10〜11月になり徐々に葉が黄色くなってきたら、掘り上げのサインです。10℃以下になって球根が傷む前に掘り上げましょう。3〜4日水やりを止めてから、球根を傷つけないように掘り上げます。葉や茎を剪定して余分な根を整理し、球根を乾かしましょう。
球根の保管方法
掘り上げたクルクマ球根は、乾燥しすぎないよう新聞紙とピートモスでくるみます。室内で10℃以上を保って休眠状態にして、冬越しさせるのがポイントです。球根の増やし方は分球で、春の植え付け前に行いましょう。
まとめ
真夏に花を咲かせる熱帯性の球根植物、クルクマを紹介しました。庭やベランダで育てられ、剪定した花は室内でも長く楽しめます。トロピカルな雰囲気がかわいいクルクマを上手に咲かせて、夏のガーデニングを楽しみましょう。
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出典:Unsplash