メコノプシス・ベトニキフォリアはどんな花?
青い花びらが印象的なメコノプシス・ベトニキフォリアは、ケシの花の仲間です。ケシの花は道端で咲く姿が見られますが、メコノプシス・ベトニキフォリアは高山植物で、街中ではめったに見られません。今回は、珍しい植物メコノプシス・ベトニキフォリアの栽培に挑戦してみませんか。はじめに、どのような植物なのか特徴を見てみましょう。
メコノプシス・ベトニキフォリアの基本情報
科目 | ケシ科メコノプシス属 |
原産地 | 中央アジア |
開花時期 | 6~7月 |
耐暑性 | 弱い |
耐寒性 | 強い |
英語名 | Himalayan blue poppy |
原産地はヒマラヤ地帯
メコノプシス・ベトニキフォリアは、ヒマラヤの高地に生息しています。ヨーロッパにも生息していますが、西側のごく涼しい場所にしか咲いていません。園芸品種としては10種類以上出回っています。しかし、高温多湿の環境が苦手で、日本においては栽培に適した環境が少ないのが現状です。
メコノプシス・ベトニキフォリアの特徴
メコノプシス・ベトニキフォリアの花は、自然界では珍しい青い色をしています。開花時期は6~7月頃です。茎や葉は産毛で覆われており、種類によってはトゲのように固い毛が生えているものや、青以外にも白や黄色などの花を咲かせるものがあります。
メコノプシスの種類
メコノプシス・ベトニキフォリアの仲間はヒマラヤ地方に多く分布しており、50種類近くあるといわれています。その多くは多年草として扱われ、毎年同じ時期に花を咲かせます。その中でも園芸におすすめの品種を4つ紹介します。それぞれの特徴を見てみましょう。
ホリドゥラ
ホリドゥラは、ブータン王国の国花として扱われており、幻の花ともいわれています。ヒマラヤのさらに標高が高い所にしか咲いていないためです。全体が毛で覆われており、サボテンのような姿をしています。
カンブリカ
カンブリカは、メコノプシスの中で、唯一ヨーロッパに生息している種類です。アイルランドなどごく一部の場所にしか咲いていません。5月頃にオレンジまたは黄色の花を咲かせます。やや耐暑性が強いため、栽培しやすい種類といえるでしょう。
プニケア
プニケアは中国の西側に多く生息している種類です。耐暑性がやや強く、6~9月まで長く花を楽しめるという特徴があります。メコノプシスの種類の中でも、鮮やかな赤色が珍しいため、青いメコノプシス以外を育てたい人にもおすすめです。
グランディス
グランディスは、種類の中でも花が大きく、ベトニキフォリアよりも見ごたえがあります。栽培しやすく、園芸品種として多く出回っています。栽培環境によって、紫や濃青など花色が変わるのも魅力的です。
花言葉
メコノプシス・ベトニキフォリアの花言葉は「底知れぬ魅力」「神秘的」です。この花言葉は、平地では見られない場所に咲いていることと、自然界では珍しい美しい青い花が由来とされています。
ボタ爺
次ページからは、栽培にあたって気をつける点を見てみようかの。
原産地が由来の「ヒマラヤの青いケシ」という別名があるのよ。