キダチアロエの花を咲かせるコツ
丁寧に世話して成熟を待つ
キダチアロエの花は、アロエの成熟が関係しています。成熟度をサイズで判断するなら、茎の太さが最も重要で2~3cm、背丈の目安は40~50cmです。キダチアロエが成熟するには4~5年かかりますので、キダチアロに適した用土に植え、十分な日光と適切な水やりを行ったうえで成熟を待ちましょう。
日光をしっかりあてる
キダチアロエの花を咲かせるには日光が重要です。冬と真夏以外は戸外で太陽を目いっぱい浴びさせましょう。室内での鉢植え栽培なら、1日のうちで日のあたる場所を追って「鉢を移動」して最大限日光をあてます。キダチアロエの葉の長さや株のサイズ、ゲルの量は日光のあて方に比例すると考えられていますから、花を咲かすためにも積極的に日光をあてましょう。
栄養素はリンを多めに
キダチアロエの花を咲かせるには、バランスよく栄養を与えることが大切です。なかでもリン酸は「花肥え」と呼ばれる重要な栄養素です。「葉肥」の窒素、「根肥」のカリウムにプラスしてリン酸が多めに含まれている肥料を選びましょう。そのためにはキダチアロエの植え替えをして、土をリフレッシュすることをおすすめします。
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成分は窒素8:リン酸10:カリウム5ですから、花つきや葉色がよくなる効果が期待できます。水で薄めて使用するタイプで、速効性があり、追肥としておすすめです。
冬越しは暖かく
凍らせない
キダチアロエは一定の耐寒性は備えていますが、本体に水分を貯蔵していますので、凍らせてはいけません。冬越しは3℃を維持できる環境が望ましく、繰り返し霜が降りるような地域では、キダチアロエを鉢植えで栽培することをおすすめします。地植えにしていても、心配な場合は掘り上げて鉢植えにして屋内に入れましょう。
冬越しの夕方
日中はぽかぽかと暖かくても、冬の夕方は窓辺の温度が一気に下がります。キダチアロエを屋内の窓辺で冬越しする場合、早めにカーテンを閉め、夜にならないうちに室内の中央寄りに移すことがポイントです。寒波予報が出た夜は、ダンボールの箱やプチプチをかぶせるなどして保温しましょう。
まとめ
キダチアロエの日常管理や、花を咲かせるための育て方をお伝えしました。水分を多く含むキダチアロエは水の与えすぎに注意して、凍らせないように気を配ります。また春から秋まで戸外でたくさん日光を浴びさせることがコツです。キダチアロエは剪定や植え替えを行うことで健康に育ち、増やせる多肉植物ですから、育てる環境を整えていつの日か花を咲かせましょう。