1月に種まきできる花の人気品種5選!各種の開花時期や特徴を紹介!

1月に種まきできる花の人気品種5選!各種の開花時期や特徴を紹介!

1月が種まきの適期にあたる花は非常に少ないです。しかし、本来の種まき時期とは違っても、上手に育てれば1月に種まきできる花もあります。この記事で紹介するのは、そのような花を含む人気5品種です。それぞれの特徴や開花時期、種まきの仕方なども解説します。

記事の目次

  1. 1.1月の種まき
  2. 2.1月の種まきで栽培を成功させるには
  3. 3.1月に種まきできる花5選
  4. 4.まとめ

1月の種まき

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1月に種まきができる品種はごくわずかです。冬の寒さは、1月上旬の小寒の頃に厳しさを増し、1月下旬の大寒の頃にピークをむかえます。真冬の季節でも花を咲かせたり、苗を育てたりできる耐寒性の強い品種は意外にありますが、寒さの厳しい1月中には発芽できる花が少ないのです。

1月の種まきに向く花が少ない理由

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1月の気温下では、多くの花が発芽できません。発芽適温(=種の発芽に適した温度範囲)は一般的に15℃~25℃くらいといわれていますが、日本のほとんどの地域では1月の平均気温が15℃を下回ります。そのため、1月の種まきに向く花はどうしても数が限られてしまうのです。

1月の種まきで栽培を成功させるには

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1月の種まきを成功させるには、品種選びと暖かい季節になるまでの温度管理が重要です。品種選びでは、発芽適温25℃以上の品種は避け、15~20℃くらいの品種を選びましょう。おすすめは、種まきの適期が1月の品種と、その前後1カ月(12月や2月)が適期の品種です。温度管理のポイントを見ていきましょう。

ポイント①発芽適温を維持する

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寒い季節の種まきで第1のハードルとなるのが発芽です。発芽を成功させるには品種にあった発芽適温を維持しましょう。種まきの適期にあった品種なら1月でも屋外で通常通り栽培できます。しかし寒い地域での発芽や、12月や2月などが適期にあたる品種の発芽には保温が必要です。屋外で寒さ対策(マルチ・トンネルなど)を施すか、鉢植えにして暖かい室内で管理しましょう。

ポイント②生育適温を維持する

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発芽に成功したら第2のハードルは苗の生育です。発芽同様、苗の生育にも適した温度範囲(生育適温)があります。秋まきの花などは苗の生育時に適度な低温を必要とする品種も多いです。必要な場合のみ屋外で寒さ対策を施すか、鉢植えにして室内で保温しましょう。徒長しないよう日当たりのよい環境で育てることも大切です。

ボタニ子

ボタニ子

発芽適温や生育適温は大体の目安です。時間帯や日によって多少の気温差があるのは問題ありません。

ボタ爺

ボタ爺

野生種などで発芽適温や生育適温がわからない場合は、本来の種まき時期から保温の必要性を判断します。

1月に種まきできる花5選

カンパニュラ

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カンパニュラは品種によって種まき時期が違います。1月の種まきなら「涼姫」がおすすめです。涼姫の発芽適温は15~25℃で、暖かい地域(暖地・温暖地)では1月が種まきの適期にあたります。そのため、暖かい地域では1月でも屋外で育てられますが、寒い地域では保温が必要です。耐寒性が強く、適度な低温(生育適温は15℃前後)で苗がよく育ちます。

特徴・開花時期

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学名 Campanula
科名・属名 キキョウ科・カンパヌラ属
開花時期 5~7月頃
花言葉 感謝・誠実な愛・共感・節操・思いを告げるなど

カンパニュラの特徴は釣り鐘型の花です。花は下向きに咲くものが多いですが、横向きや上向きに咲く園芸品種などもあります。花の鑑賞期間が長く切り花にもおすすめです。花色や草丈は品種によって違います。涼姫の草丈は約1mで花径は2cmほどです。涼姫は淡いブルーの花を咲かせます。

種まき

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カンパニュラの種は細かいので、ピートバンなどの使用がおすすめです。最初から直接庭や鉢などにまくと、種が水に流れてしまうことがあります。種まき後は覆土せず、種が流れないようゆっくりと水をあげましょう。寒い地域では保温も必要です。発芽日数は1~2週間ほどで、本葉が2、3枚生えたら育苗ポットなどに移してください。

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植えつけ

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

カンパニュラは植え替えを好まない品種で、一度植えた場所からずらさないのがポイントです。鉢植えでは最初から大きな鉢に、庭植えでは風通しや日当たりのよい場所に植えつけます。いずれも株間の目安は約25cmです。涼姫は涼しい気候を好むので、寒い地域でのみ保温しましょう。過度に保温すると苗が貧弱になります。

スイートピー

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スイートピーは品種によって種まき時期が違います。1月の種まきには「リップルシリーズ」がおすすめです。リップルシリーズの種まき時期は、暖地では1月下旬~2月中旬、温暖地では2月上旬~下旬、寒い地域では4月です。暖地以外で1月に種をまく場合は保温しながら育てましょう。発芽適温は15~20℃(生育適温も同じ)です。

特徴・開花時期

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学名 Lathyrus odoratus
科名・属名 マメ科・レンリソウ属
開花時期 4~6月頃
花言葉 ピンク:繊細、白:ほのかな喜びなど

スイートピーはイタリア原産の一年草または宿根草です。つる性で、パステルカラーの花からはジャコウのような甘い香りがします。エンドウマメの仲間なので花後に豆がなりますが、豆には毒があり危険です。また花言葉は花色によって異なります。

種まき

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スイートピーの種皮は硬いです。半日ほど水につけ種皮を柔らかくする方法もありますが、長くつけすぎると種が窒息する原因となります。水につけずにまいても問題ありません。育苗ポットなどで1cmほどの深さに種を2、3粒ずつまき覆土します。水は種まきの翌日からあげてください。発芽後の間引きで1本にしましょう。

植え付け

Photo byHans

育苗ポット内に根が回ったら植えつけます。日当たりや風通しがよく水はけのよいところが最適です。連作障害を防ぐため、同じマメ科の植物を栽培していた場所は5年以上避けましょう。株間の目安は20~30cmくらいです。スイートピーは多湿に弱いので土の表面がよく乾いてから水やりしてください。つるが伸びたら支柱を立て誘引しましょう。

ボタニ子

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鉢植えでは、新しい培養土に入れ替えることでも連作障害を防げます。

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次のページでも1月に植えられる花を見ていきましょう。

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まとめ

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