スカイロケットの剪定
スカイロケットを自宅の庭で育てている場合、放任で育てると背が高く育ちすぎてしまうため、定期的に剪定して大きさを調節する必要があります。剪定は樹高を整えるだけでなく、病害虫の予防や雪の重みで枝が折れてしまうのを防ぐ大切な作業です。そんなスカイロケットの剪定時期や剪定方法を紹介します。
剪定時期
スカイロケットの剪定の適期は、3月〜4月です。成長期に入る前に剪定すると、切った部分から新芽がたくさん伸びてきます。青緑色の葉の色がとても美しいスカイロケットに育ちますよ。1年で20cm〜30cmほど成長するため、冬場に雪が積もった時に枝が折れてしまわないような高さまで、思い切って切り戻しましょう。
剪定方法
スカイロケットの魅力は、名前のとおり「ロケット」のような樹形です。そのため、剪定する時に円すい状になるように意識して切り込むと美しく仕上がります。また、葉が込み入っている部分や、伸びすぎている枝を剪定して風通しをよくしておくと、病気や害虫被害を予防できるておすすめです。コニファーの剪定については、以下の記事も参考にしてくださいね。
スカイロケットの病気と害虫
スカイロケットは耐暑性や耐寒性が強く、初心者でも気軽に育てられる植物です。病気や害虫被害を受けにくいといわれていますが、風通しの悪い場所で育てていたり、剪定を怠ったりすると病気や害虫被害を受けてしまう恐れがあります。スカイロケットのかかりやすい病気や害虫被害は以下のとおりです。
赤星病
赤星病(あかぼしびょう)はビャクシン属に分類される植物がかかりやすい病気で、3月〜6月にサビが原因で発生します。感染すると、葉や茎に赤色やオレンジ色の斑点模様があらわれるのが特徴です。赤星病に感染した部分は、薬剤を散布しても治せないため早めに切り取って処分してください。湿気がたまらないように、風通しのよい環境で育てると予防ができます。
ハダニ
ハダニは、葉の裏側などの見つけにくい場所に寄生するのが特徴です。集団で寄生する性質があるため、発見が遅れると葉や茎の汁をたくさん吸われてしまい、スカイロケットが枯れてしまいます。見つけたらすぐに殺虫剤を散布して駆除しましょう。水が苦手のため定期的に葉水を行い、ハダニの発生を予防するのがおすすめです。
まとめ
スカイロケットを美しく保つための剪定のコツや管理方法、名前の由来や病気と害虫などについて紹介しました。庭木やシンボルツリーだけでなく、生垣として利用すると家の景観を美しく彩ってくれるのも魅力的な植物です。青緑色の美しい葉をいつでも楽しめる素敵なスカイロケットを、ぜひ自宅の庭で育ててみてくださいね。