クロガネモチとは?葉や実の特徴から剪定時期・方法など育て方を解説!

クロガネモチとは?葉や実の特徴から剪定時期・方法など育て方を解説!

クロガネモチは名前が「金持ち」に通じ、縁起のよい木として人気です。病気もほとんどなく、丈夫で日陰でも管理できます。育て方も難しくありません。そんなクロガネモチの特徴や育て方、害虫駆除の方法、花言葉や購入方法をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.クロガネモチとは
  2. 2.クロガネモチの特徴
  3. 3.クロガネモチの育て方
  4. 4.クロガネモチの増やし方
  5. 5.まとめ

クロガネモチとは

Photo by kanonn

基本情報

モチノキ科
モチノキ属
原産国 朝鮮半島、台湾、中国南部、ベトナム、日本などのアジア圏
分布 日本では本州から沖縄まで
主な品種 フクラシバ、フクラモチ、イモグス
開花期 5月~6月
分類 常緑広葉、高木、中高木、
園芸分類 庭木、花木
樹高 10m~20m
用途 公園、垣根、盆栽、シンボルツリーなど

Photo by Norisa1

クロガネモチとはモチノキの仲間で、日本の庭木として長年使用されている木です。クロガネモチはモチノキよりも多くの実をつけるため、人気があります。また、名前に「カネモチ」が入っており「金持ち」に通じるため、縁起がいいとされています。耐寒性は普通ですが耐暑性が高く、九州では多くの自治体で自治体の木として指定されており、日陰でも育ち丈夫なので、街路樹としても多く使用されます。

クロガネモチの特徴

Photo by harum.koh

「クロガネモチ」という名前の由来は、鳥を捕まえる時に使う「鳥もち」が樹皮からとれたからだ、と言われています。鳥もちはクロガネモチの仲間のモチノキやヤマグルマからも採取できるものです。樹皮からは他に染料もとれ、木材は農具の材料にもなります。他にも真っ赤な実や濃い緑の葉も特徴的です。ここでは実や葉、控えめに咲く花についてご紹介しましょう。

クロガネモチの実

出典:写真AC

クロガネモチは10月~1月に赤い実をつけます。同じ時期に赤い実をつける他の木に比べて大きく、花や実のいろどりが少ない冬に色を添える貴重な木です。クロガネモチの実はムクドリやハトなどの小鳥が好んで食べます。そうして実を食べた小鳥が遠くでフンをすることによって、フンに混ざったクロガネモチの種が発芽し、遠くまで繁殖範囲を広げられるのです。実の大きさは6mmほどで、たくさんつくのが特徴です。

クロガネモチの葉

出典:写真AC

クロガネモチの葉は固く、厚みがあって濃い緑色をしており、表面には艶がかかっています。クロガネモチは基本的に常緑樹の仲間ですが、場合によっては落葉する場合があります。寒い地域や乾燥する地域に植え付けた場合は、春先に新しい葉が生えてくると、それと入れ替わるために古い葉が落葉します。落葉させたくない場合や落葉する地域に当たる場合は、鉢植えで育てたり、温度と乾燥に気をつけましょう。

クロガネモチの花

クロガネモチの開花時期は初夏の頃で、葉の裏に小さく咲いています。花全体は白っぽいのですが、紫色やピンク色の部分があり、遠目に色づいて見えることもあります。クロガネモチはどちらかというと、花より実を鑑賞する方がメインになります。花は雄株でも咲きますが雄株には実はつきません。購入する際には気をつけてください。

クロガネモチの花言葉

クロガネモチの花言葉は、大きく分けて2種類あります。花言葉の種類の1つは、クロガネモチの赤い実の美しさや、それを長い期間に渡って楽しめるという特徴に由来する花言葉で「魅力」「寛容」「執着」などです。花言葉の種類のもう1つは、樹皮からとりもちがとれたことに由来する花言葉で「仕掛け」「用心」などです。こちらは少しネガティブなイメージの花言葉なので、プレゼントの際には注意してください。

ボタ爺

ボタ爺

次はクロガネモチの購入方法について紹介するぞ!

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クロガネモチの育て方

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