「沙羅双樹の花の色」の沙羅(シャラ)の木とは?花の色や意味を解説!

「沙羅双樹の花の色」の沙羅(シャラ)の木とは?花の色や意味を解説!

沙羅双樹の花の色をご存知ですか?平家物語に登場する沙羅双樹と、お釈迦様にゆかりのある沙羅双樹は別物だといわれています。両方とも沙羅(シャラ)の木と呼ばれていますが、それぞれの意味や沙羅双樹の花の色が何色かなど、このふたつの植物の特徴を簡潔に紹介します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.沙羅双樹ってどんな植物?
  3. 3.日本で沙羅双樹の花の色は楽しめるの?
  4. 4.「沙羅双樹の花の色」は夏椿のこと
  5. 5.夏椿を育ててみよう
  6. 6.まとめ

はじめに

Photo by wallygrom

平家物語の冒頭に「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」という一文があります。とても有名なフレーズですね。実は、平家物語に読まれた沙羅双樹は、夏椿という別の植物なのではないかといわれています。沙羅双樹と夏椿はどちらも沙羅(シャラ)の木と呼ばれているのですが、何が違うのでしょうか?それぞれの違いを見てみましょう。

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沙羅双樹ってどんな植物?

なぜ沙羅双樹というのか

お釈迦様が滅入する際に沙羅(シャラ)の木が2本並んでいたことから、沙羅双樹と呼ばれるようになったといわれています。そのほかにも四方に2本ずつ生えていたなどの説もありますが、どちらの説も沙羅(シャラ)の木が2本並んで生えていることから、沙羅双樹と名づけられました。沙羅双樹は無憂樹や菩提樹と並ぶ、三大聖木として崇められています。

ボタニ子

ボタニ子

三大聖木ってなに?

ボタ爺

ボタ爺

無憂樹は誕生のとき、菩提樹は悟りのとき、沙羅双樹は入滅のとき、それぞれお釈迦様のそばにあったとされる大木のことを三大聖木というんだよ。

沙羅双樹の特徴

科目 フタバガキ科
原産地 インド
開花時期 3~7月
耐暑性 強い
耐寒性 弱い

沙羅双樹の木はとても固くて丈夫なので、現地では寺院などの建築資材に用いられています。樹液はバンソウコウの原料などに使われています。

沙羅双樹の花の色

本物の沙羅双樹の花の色は、白または淡いクリーム色をしていて、ジャスミンのような香りがします。小さな花がいくつも集まって見える姿は、見上げると壮観ですよ。

日本で沙羅双樹の花の色は楽しめるの?

Photo by Kentaro Ohno

現在、日本で沙羅双樹の花を見られる場所を紹介します。沙羅双樹は日本での栽培が難しい植物なので非常に貴重な存在です。園の都合によっては鑑賞できないこともあるので、HPなどで確認してから足を運ぶことをおすすめします。

沙羅双樹の花の色が楽しめるのはここだ!

草津市立水生植物園みずの森

滋賀県にある水生植物公園みずの森です。ここでは本物の沙羅双樹の花を楽しめるほか、季節ごとの花も楽しめますよ。西日本で沙羅双樹が見られる場所はここだけです。

公園だより|草津市立 水生植物公園みずの森 指定管理者 近江鉄道ゆうグループ
草津市立水生植物公園みずの森は、「植物と人、水と人のふれあい」をテーマにしています。さまざまな水生植物と出会えるユニークなテーマ施設ロータス館を備え、自然の中、四季を通じて楽しめる花いっぱいの公園です。

新宿御苑

皇室の庭園としても有名な新宿御苑では、沙羅双樹を含む三大聖木を楽しむことができます。東日本で沙羅双樹が見られる場所はここだけです。

新宿御苑 | 一般財団法人国民公園協会
一般財団法人国民公園協会新宿御苑は、環境省からの委託を受け、新宿御苑の維持管理事業を実施し、環境保全と利用者サービスの充実に取り組んでいます。

「沙羅双樹の花の色」は夏椿のこと

なぜ夏椿を沙羅(シャラ)の木というのか?

夏椿は日本が原産のツバキ科の植物で、本州から九州の各地で自生する姿がみられます。仏教が伝わった当時の日本には沙羅双樹は存在せず、伝承でしかありませんでした。そのため葉の形が似ている夏椿を、沙羅(シャラ)の木と呼んでいたのではないかといわれています。

ボタニ子

ボタニ子

本物の沙羅(シャラ)の木を探しに行ったお坊さんが、見間違えたって説もあるんだって!

夏椿の特徴

科目 ツバキ科
原産地 日本
開花時期 6~7月
耐暑性 強い
耐寒性 強い

夏椿は朝に開花した花が夕方には落ちてしまう特徴があり、一日花とも呼ばれています。平家物語の一文は、夏椿が散っていく姿に、人生や命の儚さなどの意味を重ね合わせていたのではないかといわれています。

夏椿の花の色

夏椿は、6~7月に開花の時期を迎えます。花の色は白く、フリルのような花びらが特徴的です。沙羅双樹のようにジャスミンのような香りはしませんが、可憐な姿が楽しめます。

花言葉

沙羅双樹には花言葉は存在しないといわれていますが、夏椿には花言葉がつけられています。その言葉は「愛らしい」や「儚い」という意味が込められています。この夏椿の花言葉は、時として沙羅双樹に用いられることがあります。

ボタニ子

ボタニ子

続いて、沙羅(シャラの木)こと夏椿の栽培方法を紹介します。夏椿なら日本の気候でも栽培しやすいですよ。

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夏椿を育ててみよう

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