マシン油乳剤の効果的な使用方法
マシン油乳剤をさらに効果的に使うためにポイントをおさえましょう。きちんと使い方を守れば、撃退しづらいカイガラムシやハダニ、アブラムシなどを防除できます。
①適用のある植物に使う
まず使おうとしているマシン油乳剤が適用している植物を確認してください。ボトルのラベルに対応している作物名が記載されています。多くはなし・りんご・桑・もも・かき・かんきつ類などの落葉果樹に対応しており、ハダニやサビダニ、カイガラムシやアブラムシを駆除するようになっています。
ボタ爺
ボタニ子
すいかやなす、いちごなどに対応している種類もあるみたいです。適用している作物をよく確認してから購入しましょう。
②効果的な時期に使う
マシン油乳剤を使う作物を確認したら、使用時期もチェックしましょう。基本的にマシン油乳剤は冬や作物が発芽する前に散布するのがおすすめの農薬です。ただし種類や状況によっては夏や春などに散布する方が効果的な場合もあります。
ボタ爺
雨が降ってしまうとせっかくの薬剤が落ちて効果が半減してしまうこともあるのじゃ。
ボタニ子
天候もよくチェックをして、冬に散布するときも雪にならないかよく確認するのがベストです。
③早めに使う
散布するマシン油乳剤が作れたら、すぐに使いきりましょう。また開封したマシン油乳剤はしっかりと栓をして、変質しないように涼しい場所に保存してください。
ボタ爺
有効年限などにも気をつけて保存するのじゃ。
マシン油乳剤の注意点
マシン油乳剤は機械油のため、使い方や使う回数、使う時間などに気をつけないと薬害をおこす原因になってしまいいます。作物に対してだけではなく、周辺の環境にも影響を及ぼす場合もあるので気をつけましょう。
注意点①使用時期
マシン油乳剤は越冬しているカイガラムシやハダニの卵などに使用すると効果的です。また作物の発芽後に散布してしまうと薬害の原因になってしまうため、作物によっては発芽前に散布しましょう。落葉直後も発芽に影響が出てしまうこともあるため、使用時期をしっかりチェックしてください。
注意点②使用量
基本的な使い方でも説明しましたが、マシン油乳剤は危険が伴ったり成分が変質したりする場合があるため、作り置きなどはできません。散布するときは使うだけ作り、作り置きなどはしないようにしましょう。希釈する量や倍率もしっかりと確認し、多すぎず少なすぎない量で使うようにしてください。
注意点③使用時間
マシン油乳剤は高温の時間帯に散布すると薬害をおこしやすい農薬です。そのため散布する時間帯に気をつけ、朝や夕方の涼しい時間帯に散布しましょう。日中の気温が高くなる場合は所定の倍率の一番低い濃度で散布するようにしてください。
注意点④使用する作物
マシン油乳剤に適用している作物はそれぞれ散布する時期が決まっており、気をつけないと発芽に影響が出てしまいます。また作物によっては散布する回数が何回か必要な場合もあるのです。発芽のタイミングをしっかり確認して、薬害がおきないように気をつけましょう。
注意点⑤使用場所
河川などにマシン油乳剤が流れ込んでしまうと、そこに生息している生物に影響が及んでしまう可能性があります。そのため散布したい作物の周囲に河川がないかどうかを確認しましょう。河川がある場合は農薬が流れ込まないかどうかをしっかりと確認し、影響がでないように使用してください。
注意点⑥保管方法
マシン油乳剤は機械油が原料のため火気厳禁です。保管場所には十分気をつけ、日中暑くならない場所や直射日光が当たらない場所などを選んで保存してください。しっかりと密栓をして食品など人の体に入るものとは別にして保存しましょう。
まとめ
カイガラムシやハダニなど、防除しづらい害虫にしっかりと効果がでるのがマシン油乳剤です。しかし鉱物油が原料のため取り扱いに気をつけないと毒性があり、周囲に影響が出てしまうこともあります。しっかりと注意事項や使い方を守り、適切な方法で害虫駆除に使用しましょう。
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お茶やびわ、キウイフルーツやすももなど果樹がほとんどじゃな。