苦瓜(ニガウリ)とは?
ゴーヤと同じ野菜
一度口の中に入れると、特徴的な苦味が広がる沖縄を代表する苦瓜。苦瓜はゴーヤと同じ野菜を指しています。現在では、全国的にゴーヤと呼ばれることが多いでしょう。
ゴーヤの意味や歴史
ゴーヤの意味
ゴーヤとは、沖縄の方言で苦瓜を意味します。つまり、苦瓜とゴーヤの意味は同じです。ゴーヤの他にも「ゴーヤー」と呼ばれることも多く、地域によっては「ニガゴリ」など様々な呼び名がついています。
ゴーヤの由来
なぜゴーヤと呼ばれるようになったのかは諸説ありますが、1つに中国語から由来していると考えられています。苦瓜は中国語でkugua(クーグア)と読み、kuguaという発音からゴーヤと呼ばれるようになったのではと言われています。
ゴーヤの歴史
ゴーヤは原産国である熱帯アジアから中国を経て、沖縄へ渡ってきました。正確な時期は明らかになっていませんが、15〜16世紀頃に中国へ伝わり、16世紀頃には琉球王国(現在の沖縄県)へ渡ってきたと言われています。1713年の「琉球国由来記」の中に、苦瓜という言葉が記されていたことから、それまでに伝来していたと考えられています。
もともとゴーヤは、沖縄県や九州南部中心でしか食べられていない野菜でした。しかし、害虫ウリミバエの根絶をきっかけに、県外への出荷が可能となり、日本全国にゴーヤが流通することとなります。2000年7月、通称「沖縄サミット」をきっかけに沖縄料理ブームも到来し、沖縄料理の代表「ゴーヤチャンプル」がゴーヤの認知度を加速させたと言われています。
苦瓜の種類
苦瓜は国内外問わず数多くの種類が存在します。それぞれ種類によって味や見た目の違いがあるので、知れば知るほど苦瓜の世界の奥深さを感じること間違いなしです。ここからは苦瓜を種類ごとの特徴と共にご紹介します。
種類①あばしゴーヤ
一般的に広く知られている苦瓜で、スーパーによく並んでいるものは、基本的にこのあばしゴーヤです。濃い緑色で20〜30cm程度の楕円形をしています。苦味が少なくみずみずしいという特徴があります。
種類②長れいし
長れいしは長さが30〜40cm程度ある、長細い苦瓜です。特徴としては、苦味が強く、歯ごたえがある品種です。苦瓜の苦味が好きな方にはおすすめですよ。
種類③太れいし
太れいしは薄緑〜白の間の色をしており、8〜10cm程度の小ぶりな苦瓜です。味や食感は、一般的なあばしゴーヤとほとんど変わりませんが、実つきが良いのでたくさん収穫できる品種です。
種類④白れいし
白れいしは、見た目が白く美しい苦瓜です。あばしゴーヤに比べて苦味が少ないという特徴があります。しかし耐暑性が弱い点などから、園芸初心者には少々育てにくい品種でもあります。
ボタ爺
次は沖縄特有の苦瓜の種類について紹介するぞ!