ゴーヤとは?
ボタニ子
ゴーヤはウリ科の一年草で、淡色野菜に分類されます。最近ではすっかり夏の野菜として定着した感のあるゴーヤですが、古い時代に中国から沖縄へ渡来したといわれています。正式な和名は「ツルレイシ」ですが、沖縄では「ゴーヤー」と呼ばれ、九州地方では「ニガウリ」や「ニガゴリ」とも呼ばれます。近年、ゴーヤは全国に出荷されるようになり、沖縄ブームの影響もあって「ゴーヤ」または「ゴーヤー」の名前が定着しました。
ゴーヤの栄養
ゴーヤはビタミンCが豊富に含まれ、しかもゴーヤのビタミンCは加熱しても壊れにくいため、ゴーヤーチャンプルーのように加熱したものでも体内にビタミンCを取り入れることができます。また、ゴーヤ独特の、あの苦みはモモルデシンという成分で、食欲増進や胃の調子を整える作用があります。他にも鉄分やカリウム、食物繊維が多く、水分をたっぷり含んでいるため体を冷やす効果があります。まさに暑い夏に対抗するための体を作る栄養豊富な健康野菜です。
緑のカーテンで人気
近年は、窓や外壁につる性の植物を這わせ、夏の暑さをやわらげる緑のカーテンが人気です。ゴーヤは夏の暑さが大好きで、暑い夏に旺盛に成長して茂るため、緑のカーテンにぴったりの植物です。また、それほど手入れを必要とせず、病害虫も発生しにくい点も人気の理由です。初心者でも育てやすいため、家庭菜園でも人気が高まっています。
ゴーヤとは?
- 正式和名はツルレイシ。ゴーヤ、ゴーヤー、ニガウリ、ニガゴリなど呼ばれる。
- ビタミンCが豊富で、加熱しても壊れにくい。
- 苦み成分は食欲増進や胃の調子を整える効果がある
- 鉄分、カリウム、食物繊維などを含む栄養豊富な野菜
- 夏の暑さに強く、育てやすいため、緑のカーテンとして人気
ゴーヤが黄色くなる理由
ボタニ子
買ってきたゴーヤを台所に置いていたら黄色くなってしまいました。ゴーヤが黄色くなった理由は?
ゴーヤーチャンプルーなどですっかりおなじみのゴーヤですが、店頭で販売されていたり、料理されているゴーヤは緑色をしています。ところが、家庭菜園をしているとゴーヤの実が黄色になってしまうことがあります。あるいは、スーパーの見切り品に黄色くなったゴーヤを見かけたり、台所に置いていたゴーヤがいつの間にか黄色くなったりした経験をした方も多いでしょう。ゴーヤが黄色くなる理由は何でしょうか。
緑のゴーヤは未成熟
じつは、普段私達が食べている緑のゴーヤは、まだ熟れていない若い実なのです。ピーマンやキュウリも同様で、まだ熟れていない緑色の若いうちに実を収穫します。早くに収穫することで、シャキシャキした食感や、苦みを残したまま、食卓にのぼることになります。
通常販売している緑のゴーヤは実は未熟果なんです
黄色いゴーヤは完熟ゴーヤ
緑色のゴーヤをそのまま収穫せずにおくと、ゴーヤはだんだん黄色くなってきます。つまり、黄色くなったゴーヤは熟した実なのです。家庭菜園や緑のカーテン作りなどで、色づいていくゴーヤを経験された方もいることでしょう。熟したゴーヤはすっかり黄色くなり、最終的には皮がはじけて中身の種が出てきます。買ってきたゴーヤをそのまま置いておいても、同じように熟れて黄色くなることがあります。
種が赤い!
ボタニ子
黄色くなったゴーヤを割ってみたら中身が赤い種になってました!このゴーヤ、まさか腐れてる…?
普段私たちが食べる緑のゴーヤは、中身は白い綿状になっていて、種があってもまだ白く柔らかいのですが、完熟したゴーヤを割ってみると赤い種が出てきます。初めて見るとちょっとびっくりしてしまいますね。しかも、完熟ゴーヤの赤い種はどろりとしたゼリー状に包まれています。しかしこれは単に熟しただけで、熟したゴーヤの種は赤いのが普通です。腐れているわけではありません。
小さいまま黄色くなる原因
家庭菜園や緑のカーテンづくりでゴーヤを育てている場合、小さいまま熟れて黄色くなってしまうことがあります。原因として、株が十分に育たずに実が大きくなれないことが考えられます。鉢やプランターが小さすぎる、日照不足、肥料不足、水不足などが原因として挙げられます。また、水や肥料は多すぎても、根腐れをおこし、株が育たない原因となってしまいます。十分に育たないで実が熟れてしまう場合は、環境がゴーヤにあっているかどうか見直して、原因を取り除いてあげましょう。
受粉ができなかった場合も
ゴーヤのみが小さいまま熟れて黄色くなる原因に、受粉ができていない場合も考えられます。受粉しなくてもゴーヤは実をつけますが、その場合実は小さく、小さいまま熟します。受粉には虫が必要ですが、都心部などであまり虫がいない場合や、建物の上の階で育てている場合、受粉ができなくなります。この場合は人工授粉が必要です。
ゴーヤが黄色くなる理由
- 緑色のゴーヤはまだ熟れていない若い実
- ゴーヤは熟れると黄色くなる
- 熟したゴーヤの中身には赤い種がある
- 小さいまま黄色くなってしまう理由は環境があってない
- 受粉ができないと小さい実のまま熟してしまう原因になる
黄色いゴーヤは食べられる?
ボタニ子
ゴーヤが黄色くなる理由はわかりました。でも、黄色いゴーヤって食べられるのかな?
ゴーヤが黄色くなる理由は熟したためで、腐れたわけではないので、緑色のゴーヤと同じように食べることができます。しかも、完熟したゴーヤは苦みが和らいで、甘いゴーヤになります。緑色のゴーヤに比べると、シャキシャキした食感は失われますが、あの苦みが苦手な方は黄色くなるのを待って、甘いゴーヤを楽しむのもいいかもしれませんね。もちろん、そのまま放っておくと熟しすぎて腐れてしまいますから、その前に食べるようにしましょう。
完熟ゴーヤの栄養は?
緑のゴーヤと黄色のゴーヤでは、栄養に違いはあるのでしょうか?残念ながら、ゴーヤの栄養成分表はすべて緑色のゴーヤの栄養を調べてあるため、黄色のゴーヤの栄養成分表は現在のところありません。しかし、同じように未熟果を食べるピーマンは、熟した赤い実のほうが栄養価が高いことが知られています。そのため、ゴーヤも熟した実のほうが栄養価が高いことも考えられます。また、完熟したゴーヤは甘いことから、糖度が増していると思われます。
黄色いゴーヤの食べ方
黄色い完熟ゴーヤは、緑色のゴーヤより柔らかく甘いので、食感と苦みが特徴のゴーヤーチャンプルーにはあまり向いていません。炒め物よりも、サラダやあえ物など、柔らかさと甘い味を生かした料理に向いています。また、中身の赤い種は、周りのゼリー部分がデザートのように甘いので、沖縄では子供のおやつとして食べられるほどです。次章では、黄色い完熟ゴーヤの美味しいレシピをご紹介します。
黄色いゴーヤは食べられる?
- 黄色いゴーヤも緑のゴーヤと同じように食べられる
- 黄色いゴーヤは柔らかく、甘い
- ゴーヤーチャンプルーよりもサラダなどに向く
- 赤い種のゼリー部分は甘い
ボタニ子
次のページでは完熟ゴーヤのレシピを紹介するよ!
皆さん、ゴーヤはお好きですか?あの独特の苦みがクセになりますよね。ゴーヤってどんな野菜なんでしょうか?