ししとうとは?
みずみずしい緑色の夏野菜、ししとうは栄養価の高い野菜です。焼き物などのそえ物の野菜というイメージがありますが、火の通りが早く扱いやすい野菜です。ししとうは旬の夏には安く出回りますし、また育てやすくプランターでもたくさんの収穫できる人気の夏野菜です。美味しく簡単なレシピでおかずやおつまみとして、ししとうを食卓に登場させてみませんか?
ししとうの栄養価
夏の日ざしをたっぷり受けたししとうは、体によい栄養素がたくさん含まれています。代表的なビタミンC、ビタミンB6、βカロテン(ベータカロテン)は特に注目したい量です。それぞれの栄養素についてお知らせします。
ビタミンC
ビタミンCは体の免疫力を高め、疲労回復に効果があります。また細胞の老化を防ぐ効果があり、アンチエイジングにも最適です。代表的な夏野菜のトマトとナスでビタミンCの量を比べてみましょう。
100g中のビタミンCの含有量
野菜 | ビタミンCの量 |
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ししとう | 57mg |
トマト | 15mg |
なす | 4mg |
βカロテン
βカロテンは体内に吸収されると、一部がビタミンAに変わる栄養素です。目や皮膚の細胞を正常にたもち、免疫力のアップも期待できます。また活性酵素を抑える効果も高い栄養素です。
100g中のβカロテンの含有量
野菜 | βカロテンの量 |
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ししとう | 530μg(マイクログラム) |
トマト | 540μg |
ナス | 100μg |
ビタミンB6
ビタミンB6はあまり聞きなれない栄養素ですが、代謝に効果を発揮するビタミンです。脂質の代謝をエネルギーに変えたり、たんぱく質やアミノ酸を代謝させてエネルギーとします。ハピネスホルモンのセロトニンを作り出すにはビタミンB6が欠かせません。
100g中のビタミンB6の含有量
野菜 | ビタミンB6の量 |
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ししとう | 0.39mg |
トマト | 0.08mg |
ナス | 0.06mg |
ししとうの種類
ししとうはピーマンの仲間で、果実の先端がくぼんで獅子の口に見えるために、獅子唐辛子という名前がつきました。
ししとう
一般的に栽培されているタイプで、長楕円形で尻の部分にへこみがあります。長期間にわたって実をたくさんつける種類です。果肉がやわらかく天ぷらや炒め物などに適しています。
スーパーししとうジャンボ
日本デルモンテアグリから苗が販売されている大きなししとうです。15~20cm、45gくらいある大型のししとうです。味も濃くうまみが強い種類です。
ボタ爺
次はししとうの栽培方法について紹介するぞ!
出典:筆者撮影