ホオズキとは
基本情報
和名 | ホオズキ(鬼灯、鬼燈、酸漿) |
別名 | カガチ ヌカヅキ |
学名 | Physalis alkekengi var. franchetii |
英名 | Chinese lantern plant |
科名 | ナス科 Solanaceae |
属名 | ホオズキ属 Physalis |
形態 | 1年草または多年草 |
草丈 | 60~80cm |
植物としての特徴
ホオズキは6~7月に淡い黄色の花をつけ、この開花時期にあわせて「ホオズキ市」が開かれます。花が咲いた後に六角形の萼(がく)が袋状に変化して果実を包み込みます。果実は熟すとオレンジ色になります。
品種と毒性
日本を原産とするホオズキは北海道から本州、四国などを原産とし、その他アジア、アメリカ、ヨーロッパなどに約100種類のホオズキ属の植物が存在します。通常ホオズキには毒性があるため、食用になることはありません。特に妊娠中には食べないように気を配る必要があります。
食用ホオズキの品種
一般的なホオズキには毒性があるので食用にはなりませんが、例外として、同じホオズキ属の「ブドウホオズキ」「食用ホオズキ」などの品種、英語では「ゴールデンベリー」「ケープグーズベリー(学名:Physalis peruviana)」は、フルーツとして食用とされます。
生薬
毒性のあるホオズキですが、せきやたん、黄疸、むくみ(浮腫・水腫)などに有効な生薬として利用される種類もあります。生薬名を酸漿根(さんしょうこん)といい、ホオズキの根を掘り上げて天日干しにしたもので、酸漿(さんしょう)は全草を乾燥したものです。
食用ホオズキの旬と栄養
味の特徴
食用のホオズキは萼(ガク)の中の果実の部分を食べます。萼(がく)は観賞用のホオズキとは異なり赤く色づくことはなく、薄くカサカサした淡く枯れたような茶色になります。果実はオレンジ色で、中には小さな種が無数に詰まっています。食感はトマトに似ており、独特の濃厚な甘い香りと甘酸っぱいさっぱりとした味が特徴です。
旬の季節
一般的な食べられる種類のホオズキの収穫の季節は7月中旬~10月ごろですが、沖縄などの暖かい地方では3月に収穫が始まり、10月まで続きます。またハウス栽培も増えてきているため、一年中手にいれることができます。一番おいしい時期は8月中頃~10月にかけてです。
選び方と保存法
おいしい食用ホオズキの選び方は萼(がく)が付いたものを選ぶことです。果実に傷がつきやすいので、萼(がく)で守られた状態のものを選びましょう。食用ホオズキは湿気に弱いので、水分を寄せ付けないようキッチンペーパーなどで包んで、さらにポリ袋にいれて冷蔵庫で保存します。
栄養と効能
食用ホオズキに含まれるイノシトールという栄養成分は、ビタミンBの一種で、脳の機能に重要な働きがあります。また、ビタミンAが豊富で粘膜や皮膚を保護するため、生活習慣病の予防にも効果があるといわれます。鉄分も多いので不足しがちな鉄分補給にぴったりです。
次のページでは、食用ホオズキのおいしい食べ方、花言葉について解説します。