オリゴ糖の概要
オリゴ糖は、ブドウ糖や果糖と同じ糖分です。糖は分子構造によって3種類に分類されます。1つの糖で成立している「単糖」、2個~10個の単糖が結びついた「少糖類」、10個以上の糖から成り立つ「多糖類」です。このうちの「少糖類」が、オリゴ糖と呼ばれています。そしてオリゴという名前は、ギリシャ語で「少ない」を意味する言葉「olígos(オリゴス)」からつけられました。
脳のエネルギーとなるブドウ糖、果物やはちみつに多く含まれている果糖は、単糖に分類されます。
デンプンやセルロースなどの炭水化物は、多糖類に分類されているよ。
オリゴ糖に明確な定義はない
じつはオリゴ糖に明確な定義は存在していません。そのため、書籍や専門サイトによって、オリゴ糖の種類数についての記述が異なっています。ショ糖や乳糖などの2個の糖によって成り立っている二糖類からオリゴ糖と定める場合もあれば、三糖類からオリゴ糖とする場合もあります。
単糖が2個から10個程度結びついたもので、少糖類とも言われています。
ただし明確な定義はなく、ショ糖・麦芽糖・乳糖などの二糖類も本来はオリゴ糖の仲間といえますが、一般的には3つ以上の糖が結びついたものをオリゴ糖と呼んでいる場合が多いようです。
オリゴ糖の代表的種類
オリゴ糖の種類名 | 特徴 |
フラクトオリゴ糖 | ・野菜や果物に含まれている ・難消化性 |
乳果オリゴ糖 | ・原料は牛乳やサトウキビ ・脂肪酸の吸収阻害効果がある |
イソマルオリゴ糖 | ・味噌やはちみつに含まれている ・酸や熱に強い ・消化性だが一部は難消化性 |
ビートオリゴ糖 | ・てんさい(砂糖大根)から天然抽出 ・難消化性 |
ガラクトオリゴ糖 | ・母乳や牛乳に含まれている ・難消化性 |
大豆オリゴ糖 | ・大豆やマメ科植物に含まれている ・腸内細菌を活発化させる効果がある ・難消化性 |
オリゴ糖の効果
効果①太りにくくて虫歯にもなりにくい
オリゴ糖は砂糖、はちみつ、てんさい糖などと同じ糖質の仲間ですが、カロリーが低く血糖値も上がりにくいため、ダイエットに有効とされています。虫歯になりにくい糖であることも大きな特徴でしょう。虫歯は「ミュータンス」という虫歯の原因菌が、糖質を養分として歯を溶かす酸を出すことによって発生します。しかしオリゴ糖は、ミュータンスの養分になりにくい性質なのです。
効果②腸内環境改善
多くのオリゴ糖には「難消化性」という胃腸で消化吸収されにくい性質があります。この性質のため、大腸まで到達し、ビフィズス菌などの善玉菌のエサになれるのです。善玉菌はエサを得ると増殖します。その結果、腸内環境が改善されていくというわけです。腸内環境の改善は、便秘や肌荒れの改善・解消にもつながります。
お腹に効かない種類もある
オリゴ糖には消化されやすい種類もあります。消化性オリゴ糖は途中で消化吸収されて大腸に到達できないため、腸内善玉菌のエサになれず、腸内環境の改善が期待できません。そのかわり、消化酵素に分解されて体を動かすエネルギーに変換されます。消化性オリゴ糖は効果こそ違いますが、やはり体にとって重要な働きをしてくれる成分です。
オリゴ糖の選び方
オリゴ糖は種類によって発揮する効果が異なる特徴があります。単純に人気の高いものや口コミやレビューの評価がよいものを選ばず、自分が求める効果を持つものを選びましょう。自分が求める効果を出す種類を把握するのが、オリゴ糖の選び方の基本です。
ポイント①虫歯予防効果
甘いお菓子を作る際は、砂糖の代用品として難消化性オリゴ糖を使うと、虫歯になる可能性を減らせます。子どもをはぐくみ、順調な成長をうながすためには、虫歯の問題は避けて通れません。虫歯予防効果を狙うなら、難消化性オリゴ糖のなかでも、カルシウムの吸収促進効果をがあるフラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ビートオリゴ糖などがおすすめですよ。
ポイント②ダイエット効果
オリゴ糖のなかでも、難消化性オリゴ糖は血糖値の上昇を抑え、腸内環境を改善する効果を持つため、ダイエット効果が期待されます。難消化性オリゴ糖のなかでも、高いダイエット効果を期待されているのが乳果オリゴ糖です。腸内改善効果があるうえに、脂肪酸の吸収阻害効果も持つため、肥満予防効果が期待できます。
ポイント③便秘改善・解消効果
難消化性オリゴ糖のビフィズス菌増殖効果は、便秘の改善や解消にもつながります。難消化性オリゴ糖のなかでも、便秘の改善・解消に高い効果が期待されるのが、大豆オリゴ糖です。大豆オリゴ糖はビフィズス菌を増やすだけにとどまらず、腸内細菌を活発化させます。このため、高い腸内環境改善と便秘の改善・解消効果が期待されているのです。
注意点:摂り過ぎに注意!
難消化性オリゴ糖は摂り過ぎると、「お腹が緩くなる」「お腹が張る」といった副作用が起こる恐れがあります。一方、砂糖と同じくエネルギー源に変わる消化性オリゴ糖は、難消化性オリゴ糖よりも高カロリーの糖質です。このため、摂り過ぎると肥満の原因になってしまいます。オリゴ糖は種類を問わず、摂り過ぎないようにしましょう。
オリゴ糖は種類にもよりますが、一日あたり2g~10gが適切な摂取量とされています。
オリゴ糖おすすめ3選
おすすめ人気商品①日本オリゴ「フラクトオリゴ糖」
フラクトオリゴ糖
参考価格: 760円
日本オリゴ「フラクトオリゴ糖」は、てんさいを原料とする商品です。オリゴ糖40%以上という高い含有量、難消化性で便秘改善効果も期待できることから「トクホ(特定保健用食品)」の指定を受けています。液体タイプの商品なので扱いやすく、甘さは砂糖よりも控えめです。妊婦や子どもの胃腸を、優しくはぐくみます。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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重さ | 700g |
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日本オリゴの「フラクトオリゴ糖」は、通販サイトのレビューや口コミ評価などでも、安定した人気を誇っている商品です。
トクホ指定を受けているだけあって、品質のよさはお墨付きだよ。赤ちゃんにも安心して使えるね。
おすすめ人気商品②北の快適工房「カイテキオリゴ」
カイテキオリゴ
参考価格: 3,065円
北の快適工房「カイテキオリゴ」は、てんさいを主原料とする粉末タイプの商品です。この商品の最大の特徴は、健康効果を高めるために複数のオリゴ糖を組み合わせ、相乗効果を狙っていることでしょう。ほかの商品と比べると価格はやや高めですが、そのぶん腸内環境の改善に抜群の効果を発揮します。実際に品質の高さを評価され、「モンドセレクション」で最高金賞を受賞しました。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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重さ | 150g(約1か月分) |
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「カイテキオリゴ」は便秘改善効果がすばらしく高いため、口コミやレビューでも非常に高い評価を得ました。そこから人気に火がついたのです。
「カイテキオリゴ」は粉末タイプのオリゴ糖なんだけど、吸湿性が低いから長期保存も可能なんだよ。この点も人気の理由なんだ。
おすすめ人気商品③「オリゴのおかげダブルサポート」
オリゴのおかげダブルサポート
参考価格: 856円
塩水港精糖の「オリゴのおかげダブルサポート」は、サトウキビと牛乳が原料の商品です。ほかの商品と比べても乳果オリゴ糖の含有量が非常に高く、55%以上もあります。さらにカルシウム吸収を促進する働きを持つ成分も含まれているため、小さなお子さんのおなかと歯をはぐくみ、健やかな成長をうながしてくれますよ。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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重さ | 500g |
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塩水港精糖「オリゴのおかげダブルサポート」は、しっかりと感じられる甘さとカロリーの低さから、体重が気になる方にも人気です。
薬局やスーパーで買える購入のしやすさも、この商品の人気が高い理由なんだよ。通販サイトの口コミ評価も高いんだ。
おすすめ商品比較表
商品 | |||
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商品名 | フラクトオリゴ糖 | カイテキオリゴ | オリゴのおかげダブルサポート |
価格 | 760円 | 3,065円 | 856円 |
おすすめ度 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
重さ | 700g | 150g(約1か月分) | 500g |
商品リンク |
まとめ
オリゴ糖は赤ちゃんや子どもを健やかにはぐくみ、妊婦でも安心して摂れるという、すばらしい糖分です。薬局やスーパーなどで手軽に購入できる商品が多いことも魅力ですね。選び方のポイントを参考にして、オリゴ糖を適切に利用することで健康の維持に役立てましょう。
出典:写真AC