庭に植えてはいけない植物とは?
庭に植えてはいけない植物とは、繁殖力が旺盛で制御不可能になったり、害虫がよってきやすかったりする植物のことをさします。それらの植物が制御できなくなり、自分たちの手でどうしようもなくなってしまったときは、駆除や剪定など早めにプロにお願いしましょう。
庭に植えてはいけない植物<つる性植物>
庭に植えてはいけない植物には、つる性植物があります。つる性植物はあちこちにつるを伸ばし、フェンスに巻きついたり外壁をはい登ったりします。つる性植物を庭に植えるときは、つるの管理が必須です。
①ノウゼンカズラ
学名 | Campsis grandiflora |
分類 | ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属 |
種類 | つる性の花木 |
花期 | 7月~8月 |
ノウゼンカズラは、夏にオレンジ色の花をつけるつる性植物です。品種によっては、赤色の花をつけるものもあります。つるの長さは3m~10mにも達し、フェンスなどに巻きついたり、壁をはうように登ったりするのが特徴です。
庭植えにおすすめできない理由
電線にも巻きつくくらいに、ぐんぐん大きくなるんですね。
ノウゼンカズラは、生命力の強いつる性植物です。あらゆるところにつるを伸ばしていきます。外壁もはい登っていくほどです。ノウセンカズラは、つるから気根を出してはい登るため、その後に駆除しても外壁に跡が残ることがあります。
庭植えするときの注意
ノウゼンカズラを庭植えするときは、巻きつき用の支柱を用意しましょう。支柱に誘引し、伸びすぎてしまったつるは、早めの剪定で成長が抑えられます。
②ノアサガオ
学名 | Ipomoea indica |
分類 | ヒルガオ科サツマイモ属 |
種類 | 多年草 |
花期 | 6月~11月 |
ノアサガオは、宿根アサガオとも呼ばれるつる性の多年草です。アサガオは1年で枯れてしまいますが、ノアサガオは翌年も同じ株で育ちます。開花時期もノアサガオのほうが長いです。
庭植えにおすすめできない理由
ノアサガオは繁殖力が強いためぐんぐん大きくなり、つるは10mを超すこともあります。つるは、フェンスなどにも巻きついていくため、管理を怠ると増えすぎて手がつけられません。適切な管理をしなければ、隣の庭に侵入したり、ほかの植物を駆逐したりすることもあります。
庭植えするときの注意点
ノアサガオを庭植えにするときは、先に誘引する支柱やネットなどを用意しておきましょう。支柱に巻きつけて育て、つるが飛び出すようであれば切り取ります。特に垂れ下がってきたつるは、地面に伸びていくため注意が必要です。そのままにしておくと、地面がノアサガオで埋めつくされます。
③キヅタ類(アイビー・ヘデラ)
学名 | Hedera |
分類 | ウコギ科キヅタ属 |
種類 | つる性植物 |
花期 | 品種による |
アイビーやヘデラの名前で知られるキヅタ類は、ウゴキ科キヅタ属の総称のことです。この中でも多く使われているのが、セイヨウキヅタという葉に斑紋が入るつたです。常緑性で、日陰でも育つのでグランドカバーにもなります。
庭植えにおすすめできない理由
つるから、壁に張りついている足みたいのありますよね。あれが気根です。
キヅタは、ノウゼンカズラと同じくつるから気根を出し、外壁などをはい登ります。気根が張りついたところから、外壁を傷つける可能性があります。また、気根が張りついた場所は跡がのこり、そう簡単には除去できません。成長も早いため、適切な管理をしなければ、隣近所に侵入することもあります。
庭植えするときの注意点
キヅタを庭植えにするときは、巻きつき用の支柱を用意しておきましょう。もし、支柱が用意できないときは、グランドカバーにするのもおすすめです。地をはうように横に広がっていくので、壁をはい登ることがありません。また、4月~10月の間に剪定をして、伸びすぎたつるを切るのもポイントです。
まだまだあります!次のページは地下茎で増える植物と種で増える植物をご紹介します!
出典:筆者撮影