庭に植えてはいけない植物11選!その理由と植える場合の注意点をご紹介

庭に植えてはいけない植物11選!その理由と植える場合の注意点をご紹介

庭に植えてはいけない植物は、繁殖力が旺盛なものが多いです。気がついたら庭を占拠されているかもしれません。後々あわてないためにも知っておくことが大切です。今回の記事では、庭に植えてはいけない植物を注意点を交えて11選紹介します。

記事の目次

  1. 1.庭に植えてはいけない植物とは?
  2. 2.庭に植えてはいけない植物<つる性植物>
  3. 3.庭に植えてはいけない植物<地下茎で増える植物>
  4. 4.庭に植えてはいけない植物<種で増える植物>
  5. 5.庭に植えてはいけない植物<高木樹木>
  6. 6.庭に植えてはいけない植物<害虫が大量発生しやすい植物>
  7. 7.まとめ

庭に植えてはいけない植物<地下茎で増える植物>

出典:筆者撮影

植物の中には、地下茎で増える種類があります。地下茎で増える植物は、見えている表面だけを駆除しても再び生えてきます。そのため、庭に植えるときは地下茎の管理が必須です。

①ミント

Photo byBuntysmum

学名 Mentha
分類 シソ科ハッカ属
種類 多年草・1年草
花期 種類による

ミントは、シソ科ハッカ属の総称のことです。ペパーミントやスペアミント、アップルミントなどの種類があります。ミントは、ハーブの一種で料理などに使われることも多いです。多くのミントは多年草ですが、一年草もあります。また、ミント類は交雑しやすいため複数のミントを植えるときは注意が必要です。

庭植えにおすすめできない理由

Photo byPommeGrenade

ミントは、ミントテロという言葉があるくらいに増えてしまいます。

ミントは、地下茎で増える植物です。そのため、表面だけを抜いても地下茎が残っている限り、再び生えてきます。さらに、ミントは種やランナーでも繁殖します。管理をしなければあっという間にほかの植物を駆逐し、一面ミントの庭になります。

庭植えするときの注意点

ミントを庭植えするときは植えた周りに板を埋めるなど、地下茎が横に広がらないような工夫が必要です。板ではなく底のないバケツなどでも代用できます。その後は成長にあわせて株分けをしましょう。

②ドクダミ

出典:筆者撮影

学名 Houttuynia cordata
分類 ドクダミ科ドクダミ属
種類 多年草
花期 5月~8月

ドクダミは、どこにでも見られる野草です。半日陰や湿った場所を好みますが、幅広い環境に適応する植物です。ドクダミは、八重咲きや斑入りの品種が観賞用として販売されています。湿った場所を好むドクダミですが、日当たりのいい場所に植えるとたくさんの花が楽しめます。

庭植えにおすすめできない理由

出典:筆者撮影

ドグダミは繁殖力が旺盛で、地下茎で増えます。そのため、増えすぎてしまいほかの植物を駆逐することがあります。増えすぎたドクダミを除草しても地下茎が残っていると、そこからドクダミが再び生えてくるため注意が必要です。

庭植えするときの注意点

ドクダミを、庭で育てるときは根を遮る板を用意し、土の中に埋めます。板を埋めるのが難しいときは、間引きしながら育てると繁殖を抑えられます。

③カタバミ

出典:筆者撮影

学名  Oxalis corniculata
分類 カタバミ科カタバミ属
種類 多年草
花期 5月~7月

カタバミは、3小葉からなるどこにでも見られる野草です。黄色い花を咲かせますが、ピンクや紫色の花をつける品種もあります。また、園芸品種ではオキザリスの名前で知られています。カタバミは、夜になると葉を折りたたむように閉じるのが特徴です。

庭植えにおすすめできない理由

出典:筆者撮影

ロケットみたいに立っているのが果実で、熟すと種が中から弾け飛びます!

カタバミはとても根が深い植物です。さらに匍匐茎(ほふくけい)をのばし地表に広がるため、とても繁殖が早く一度増えてしまうと駆除するのが難しいです。引き抜いて駆除しようとしても、茎が柔らかいので途中で切れてしまいます。また、カタバミは地下茎だけではなく種でも増えるため、管理を怠ると庭がカタバミでおおいつくされます。

庭植えするときの注意点

カタバミを庭植えするときは増えすぎないように適宜、株分けが必須です。株分けすることで、地下茎を整理します。株分けが難しい場合は、グランドカバーにするのがおすすめです。カタバミ類は匍匐するので、グランドカバーに適しています。

庭に植えてはいけない植物<種で増える植物>

出典:筆者撮影

種で増える植物は、1つの果実の中に大量の種が入っていたり、種を遠くまで飛ばしたりするものです。これらの植物は増えるのを制御するのが難しいです。

①ナガミヒナゲシ

出典:筆者撮影

学名 Papaver dubium
分類 ケシ科ケシ属
種類 1年草
花期 4月~5月

ナガミヒナゲシは、日当たりのいい道端などに見られる帰化植物です。原産地は地中海沿岸で、日本では全国的に繁殖が確認されています。オレンジ色の4枚の花びらが特徴ですが、花びらの枚数は個体差があります。

庭植えにおすすめできない理由

出典:筆者撮影

この果実の中に大量の種が入っているんですね。

外来種のナガミヒナゲシは種で繁殖します。種が1つの果実に約1600粒はいっているのです。この種は、風などで運ばれ爆発的に繁殖します。庭から種が飛ばされないよう、栽培するときは注意しましょう。

庭植えするときの注意点

ナガミヒナゲシを庭で育てるときは、花が咲いたら果実ができるまえに花を摘むのが効果的です。それでも、間に合わずに果実ができてしまったら、果実が裂けないように摘みましょう。翌年も育てるのに必要な種だけを残し、残りは廃棄します。

②シオン

学名 Aster tataricus
分類 キク科シオン属
種類 多年草
花期 8月~10月

シオンは、絶滅が危惧されている野草です。湿った草原に生える傾向があります。シオンは観賞用にも利用され、平安時代のころから栽培されていました。花は薄い紫色をした舌状花と、中心部分にある黄色い筒状花です。

庭植えにおすすめできない理由

シオンは、花壇にもよく利用される植物ですが、管理せずにそのままにしておくと、背丈は2mをこします。シオンの種は風に乗って飛ばされ、庭がシオンだらけになることもあります。

庭植えするときの注意点

シオンは何もしないとぐんぐん伸びてしまうため、ちょうどいい高さで摘芯をしましょう。摘芯することで、高さは抑えられます。また、シオンにはタンポポのような綿毛あるのが特徴です。綿毛が飛ぶ前に種を採取すれば、増えるのを防げます。

まだまだあります!次のページは、高木樹木と害虫を寄せ付ける植物をご紹介します!

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