庭に植えてはいけない植物<高木樹木>
樹木の中では、屋根の高さをこすものもあります。そのような高木にまで成長してしまったら、完全に素人の手には負えません。庭に植える樹木は、高木を避けるのが無難です。樹木を庭に植えるときは、その樹木がどこまで大きくなるのか調べてから植えましょう。
①ビワ
学名 | Eriobotrya japonica |
分類 | バラ科ビワ属 |
種類 | 常緑高木 |
収穫期 | 6月 |
ビワは樹高が2m~5mほどになる高木です。栽培するとき、農薬なども必要ないため家庭向けの樹木としても知られています。育てやすい反面、ビワには不吉な迷信が存在しています。それは「ビワの木を植えると病人がでる」というものです。この迷信は、ビワは常緑性のため1年中葉が茂っていることに由来します。葉が茂っているため、日当たりが悪くなり健康被害が起こるといわれていたのです。
庭植えにおすすめできない理由
ビワの果実、高いところについてますね。大きくなりすぎると果実も収穫できなくなってしまいます。
ビワは植えてから何もしないでおくと、ぐんぐん成長し手がつけられません。大きくなりすぎると、葉や枝で周囲に迷惑をかけることがあります。また、ビワの果実は樹木の上につくため、大きくなりすぎると果実も収穫できなくなります。
庭植えするときの注意点
ビワを庭植えで育てるときは、剪定が必須です。剪定で、樹形や高さを整え大きくなりすぎないようにしましょう。剪定の時期は花が咲き終わってから、果実が実る前です。この時期に間引き剪定と切り戻し剪定をすると、大きくなりすぎるのを防げます。
②タラノキ
学名 | Aralia elata |
分類 | ウコギ科タラノキ属 |
種類 | 落葉高木 |
花期 | 8月~9月 |
タラノキは、日当たりのいい山野に自生している樹木です。タラの芽で知られている樹木でもあります。自生しているものは低木のものも多いですが、一般的には高さは2m~6mで、中には10mをこす大木になるものもあります。
庭植えにおすすめできない理由
タラノキをおすすめできない理由は、高さと棘です。タラノキは、何もしないと10mをこす大木になります。野生では低木でも庭で地植えすると競争相手もおらず、十分な栄養もとれるのでぐんぐん大きくなってしまいます。また、幹には棘があるので危険です。
庭植えするときの注意点
タラノキを庭植えするときは、剪定して高さを調節しましょう。4月~5月頃に、タラの芽の収穫後に剪定します。タラノキの植えた年数によって、剪定方法が変わるので注意してください。
庭に植えてはいけない植物<害虫が大量発生しやすい植物>
植物の中には、害虫を呼び寄せやすいものがあります。植物によってくる害虫の中には毒を持っていて、刺されると痛みを感じたり、手が腫れてしまったりすることもあるので注意してください。
①サクラ
学名 | 品種による |
分類 | サクラ科サクラ属 |
種類 | 落葉樹 |
花期 | 品種による(春が多い) |
サクラは、ソメイヨシノなどを含むバラ科サクラ属の総称のことです。広義の意味では、バラ科スモモ属もサクラに含まれることがあります。日本固有種のサクラも存在しており、日本人にとっては特別な樹木でもあります。
庭植えにおすすめできない理由
サクラは、花が咲き終わると大量の毛虫が寄ってきます。その毛虫の中には、チャドクガのように毒がある毛虫もいるので注意が必要です。花が咲いているときはとてもきれいですが、その後の害虫の駆除が必須です。
庭植えするときの注意点
庭植えでの注意点は、毛虫に近寄らないことと、刺されたときの対処法を知っておくということです。殺虫剤をまいて駆除してしまうのがよい方法ですが、それと同時に刺されたときの対処法を知っておくことも大切です。対処法さえ知っていれば、刺されたときに慌てなくてすみます。
まとめ
庭に植えてはいけない植物はこれだけではありません。ここに紹介したものはごく一部です。これらの植物を庭で育てるときは、植物を管理することが大切です。きちんと制御し管理すれば、問題なく楽しめますよ。
出典:筆者撮影