互生(ごせい)とは?葉の付き方の特徴・違いや植物へのメリットを解説

互生(ごせい)とは?葉の付き方の特徴・違いや植物へのメリットを解説

植物の説明文の中に「互生」という言葉が出てくることがあります。これは植物の葉の付き方をあらわす言葉です。この記事では、互生の特徴について詳しく解説します。あわせて互生で生える葉にどのようなメリットがあるのかも見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.互生とは
  2. 2.互生の特徴
  3. 3.互生のメリット
  4. 4.互生の植物
  5. 5.まとめ

互生とは

Photo byBecBartell

互生の読み方は「ごせい」です。「互」という漢字は「互いに関している2つのものが、かわるがわる同じことをするようす」を意味します。互生とは、葉が1節につき1枚、互い違いに位置をずらして、順番に生えてくるという意味です。植物の葉の付き方の特徴をあらわす言葉でよく使われます。互生とともによく使われるのが「対生(たいせい)」です。

ボタニ子

ボタニ子

対生はね、かわりばんこじゃなくて1節につき2枚、茎を挟んで両側に向かいあって葉が生えてくることを意味するの。双葉みたいなかんじね。

互生の特徴

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互生の特徴は、1本の枝や茎に1枚ずつ葉が交互に生えることです。サンショウのように小さい葉が奇数あり、向かいあった付き方をしていると対生に見えます。枝の先にむかって節の間隔が狭くなる植物は、たくさんの葉が一度に生えているようにも見えるでしょう。実は、これは「奇数羽状複葉」(きすううじょうふくよう)という付き方で、小葉の集合体を1枚の葉としてみるため互生とされるのです。

  • 1つの節から葉が束になって生えていることを「束生」(そくせい)といいます。互生の葉が枝先でつまっている場合も束生ということがあります。
ボタニ子

ボタニ子

2枚ずつ互い違いに葉が生えてくる植物もあるわ。それは互生ではなくて「コクサギ型」という付き方よ。クロウメモドキ科やミカン科によくあるわ。

互生のメリット

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互生のメリットは太陽光を効率よく浴びられることです。葉は太陽光をあびて光合成をします。なるべく多く光合成をするために、葉を多く茂らせる植物もありますが、ほかの葉の影になるデメリットもあります。一方、互生は1節に1枚の葉で交互に生えることで、上の葉の陰になりません。1枚ずつたっぷり太陽光を浴びられるメリットがあります。

ボタニ子

ボタニ子

太陽光をたくさん浴びようとして1節に3枚以上の葉をつけることを「輪生」っていうの。読み方は「りんせい」ね。

  • 葉の付き方は、輪生、対生、コクサギ型、互生の方向に進化しているといわれています。

互生の植物

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互生の植物は1000種類以上あります。ヤナギやツバキ、サクラなどの樹木や、ヒマワリ、ゼラニウム、アイリスなどの草花も互生です。身近な植物も多いので観察してみましょう。同じ科の植物は葉の生え方が同じです。例えばキク科のヒマワリは、同じ科のガーベラやマーガレットと同じ互生で葉を付けます。フウロソウ科も互生します。フウロソウ科のゼラニウムやペラルゴニウムはもれなく互生です。

ボタニ子

ボタニ子

科が同じでも属の違いで生え方が変わることもあるの。植物の見分け方として便利ね。

まとめ

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植物の葉の生え方は複数あります。互生はその中の1つです。葉の総面積は少なめですが、1枚ずつの葉が確実に光合成するのには適した生え方です。互生している植物を、ぜひ真上から観察してみてください。葉の付け根がらせん状に少しずつずれているのがわかりますよ。少しでも多くの太陽光を浴びようとした、植物の工夫がみられるでしょう。

ほおずき
ライター

ほおずき

最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました。観葉植物歴は30年以上です。食べ終わった種を埋めておいたら巨大化したアボカドやミカンなどを含めガジュマルやコウモリラン、トックリランやクワズイモなど、現在20鉢の観葉植物と暮らしています。挿し木で増やしたウツボカズラが新しいつぼをつけ始めました。

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