防草のシートの選び方①(シートの素材)
さて、どんな防草シートがあるか理解で深まったところで、ここからは、具体的なシートの選び方をみていきましょう。まず、一つ目として、防草シートには、「織布」と「不織布」の2種類があります。
織布と不織布がある
さらに、織布ではポリエステルかポリプロピレンの2種類。不織布は、密度によって柔らかいもの固いものの2種類があります。シートを選ぶ前に、まずシートを敷きたい場所の雑草がどのような形の葉(芽)か確かめるのが素材を選ぶうえで失敗しないコツです。
①織布防草シート
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織布の素材について、ポリエステルは耐久性があり、ポリプロピレンは処分する際に有害なものが出ない素材となっています。織布は、とがった雑草(イネ科などの草)など突起物に弱く、突き破って出ることがあります。
織布のメリット&デメリット
織布の最大のメリットは、やはりコスパが良いということでしょう。敷く面積が広いほど防草シートが必要になります。デメリットは耐用年数があまり長くないものが安いということ。また一度破れてしまうと、ほどけるようにバラバラになってしまいます。引っ張りすぎると隙間ができ雑草が生えやすいのも特徴です。
②不織布防草シート
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不織布は綿の硬いものといった方が近いでしょうか、絡んでいる目が細かいので先のとがった草にも丈夫に作られています。(従い、先のとがった雑草の場合は、固めの不織布シートがおすすめ)また、不織布は耐久性にも優れ、織布の防草シートよりも長持ちするのが特徴です。不織布は水を通すもの、通さないものがありますので、選ぶ際には注意します。
不織布のメリット&デメリット
不織布は破けにくく、耐用年数が長いものが多いということでしょうか。丈夫なのはもちろんのこと、表面にほとんど隙間がなく雑草が突き破って生えてくることがほとんどありません。また遮光率も高く、破けてしまってもほどけていくことはほとんどないのも特徴です。デメリットとしては、織布よりも少しお値段が高く、あまり引っ張りすぎると破けてしまいます。
一目でわかる織布と不織布の違い(まとめ)
織布 | 不織布 | |||
ポリエステル | ポリプロピレン | 柔不織布(薄) | 高密度不織布(厚) | |
メリット | ・広範囲になればなるほどコスパ良 ・施工が簡単 ・軽い |
・耐久性がある ・イネ科の雑草に強い ・遮光率が高い |
||
デメリット | ・破けやすい ・隙間ができやすい ・イネ科雑草に弱い |
・コスパ低め ・引っ張る力に弱め |
防草のシートの選び方②(遮光率)
雑草を防ぐには遮光が最も重要!
光は厳禁!
当然ですが、シートに光にあて、透けていないものを選びましょう。雑草は光により成長しますので、小さな光でさえ浴びれば育ってしまい、その結果、除草効果は低くなります。また、雑草が成長すれば、シートを突き破ってしまうので、できるだけ光が通らないシートを選ぶことが大切です。
厚みがあるもの・織密度が高いものを選ぶ
厚みがあるものや、織密度が高いものを選びましょう。手で触れるようであれば少し引っ張り、戻るようであれば密度が高く、引っ張ったままの形がキープしていれば密度が低いと言えます。(売り物の場合、あまりしてはいけませんよ。)
熱処理加工済みのものを選ぶ
防草シートの表面が、滑らかなものを選びます。これは熱処理がしているかしていないかで表面に違いが出ます。デコボコしているものは、熱処理をしていないため太陽光の熱で縮み、ゆがみや隙間、穴などの原因になります。
防草のシートの選び方③(シートの耐用年数)
耐用年数で作業量もコスパもかわる
耐用年数は記載されている
パッケージや商品説明欄などに耐用年数が記載されていますので、購入する際は簡単にチェックできます。1~2年・3~4年など長いものでは10年耐えるシートも販売されていますので、耐用年数もチェックしてシートを選びましょう。
敷く場所の用途
空き地などに使用したい場合などは、できるだけ長いものがいいでしょう。また、花壇回りなど人が歩く場所には、耐久に優れたものを使用するのがおすすめです。逆に、紫外線が直接当たりにくいウッドデッキの下などは、耐用年数が短くても、破れない限りは効果があるといえます。