10月31日の誕生花は?
10月31日の誕生花は「ゼフィランサス」
アメリカをはじめとした温暖な地域に分布する多年草、ゼフィランサスが10月31日(10/31)の誕生花です。南北アメリカや西インド、メキシコなどに40種類ほどが分布していて、19世紀のイギリスで園芸品種が開発されました。すらっと伸びた葉と、上向きに咲く白やピンクの花が愛らしく、ガーデニングでも人気があります。まとまって雨が降ったあと、開花が進むのも特徴です。
名前 | ゼフィランサス |
別名 | タマスダレ(玉簾)、レインリリー |
園芸分類・形態 | 球根・多年草 |
原産地 | アメリカ |
開花の時期 | 5月~10月 |
花の色 | ピンク、白、オレンジ、黄色 |
暑さ / 寒さ | 強い / 強い~やや弱い ※品種による |
特徴 | 開花期が長い |
ゼフィランサスの特徴2選
特徴①ギリシャ語を語源とする名前
ゼフィランサス(Zephyranthes)という花名は、ギリシャ語の「Zephyros:西風」と「anthos:花」というふたつの単語からつけられました。細くしなやかな花茎が風にそよぐようすにちなんだ、ロマンチックな名前ですね。この属の種の多くが雨後に開花を進める性質を持つことから、「Rain lily(雨のユリ)」とも呼ばれています。また、和名は「タマスダレ(玉簾)」です。
特徴②ギフトにぴったりの花言葉
ゼフィランサスの花言葉は、「汚れなき愛」「純白の愛」「便りがある」です。清らかで控えめな花姿や、語源である「風」からイメージされた、素敵なメッセージですね。球根植物なので、ギフトにするなら鉢植えがおすすめです。小さめの鉢いっぱいに花をつけているようすは、見ているだけで楽しい気持ちになりますよ。
ゼフィランサスの育て方
ゼフィランサスは分球してよく増える花なので、花壇や芝生をぐるっと囲むように群植するととてもきれいです。ひとつひとつの花は短命であるものの、次々と新しい花茎を出し、花を咲かせ続けます。園芸品種によって耐寒性には幅がありますが、半耐寒性の品種でも、防寒すれば越冬できるものが多くありますよ。ここからは栽培環境や水やりなど、くわしい育て方のご紹介です。
育て方①栽培環境
ゼフィランサスは水はけと通気性のいい土を好みます。赤玉土と腐葉土、軽石を配合した土や、市販の草花用培養土を用いるといいでしょう。粘土質の土壌でも、パーライトや堆肥を加えて土壌を整えれば問題ありません。日照量については、半日陰程度の日があれば開花します。しかしながらよく日が当たるほうが花付きはよくなるので、可能であれば明るい場所で育てるのがおすすめですよ。
育て方②水やり・肥料
ゼフィランサスを庭植えで育てる場合、基本的には水やりは不要です。自然に降る雨に任せ、極端に乾燥したときにはたっぷりと水を与えましょう。鉢植えも、表土が乾いたのを確認して水やりを行います。元肥として用土に混ぜ込むのは、緩効性の化成肥料です。10月ごろ、カリ分多めの化成肥料を株のまわりに追肥しましょう。
育て方③植え付け・植え替え
ゼフィランサスの植え付けの適期は3月下旬~4月下旬です。密植すると見応えがあるので、庭植えの間隔は3cm~5cm程度がいいでしょう。5年程度は植えっぱなしでも花を咲かせますが、球根が混み合うと花付きが悪くなります。株分けと同じ手順で球根を分け、植え直すとリフレッシュしますよ。時期は植え付け同様、開花前の3月下旬~4月下旬が適期です。
10月31日の誕生花(ゼフィランサス以外)
修道服の襟に形が似ていることから名付けられた「カラー」や、やわらかなピンク色の花が古くから親しまれてきた「マユミ」も、10月31日の誕生花です。それぞれの特徴や花言葉について、くわしくご紹介します。カラーは洋風、マユミは和風の雰囲気のギフトに仕立てるのがおすすめですよ。
10月31日の誕生花①カラー
凛とした咲きぶりで花束やアレンジメントなどに人気のカラーも、10月31日の誕生花です。純白の清楚な花姿は、花嫁のブーケにも人気がありますよ。花言葉は「乙女のしとやかさ」という全般に共通したもののほか、「壮大な美(黄色)」、「情熱(ピンク色)」、「夢見る美しさ(紫色)」など、花色ごとにも存在します。ギフトとして贈るときには、相手の好きな色や伝えたいメッセージにあわせて色を選ぶと素敵ですね。
10月31日の誕生花②マユミ
マユミ(真弓)は日本と中国の林に自生する花です。紅葉を楽しむ庭木として知られ、盆栽に仕立てられたりします。赤くてつやつやした実は、ヒヨドリやメジロが食べにくることもありますよ。材質が強くよくしなることから、古くより弓の材料となっている植物です。名前に弓がついているのも、そうした歴史にちなんでいます。花言葉は「真心」「艶めき」「あなたの魅力を心に刻む」。ギフトにもぴったりの、素敵なフレーズですね。
10月31日にゆかりのあるもの
最後は誕生石や記念日など、誕生花以外の側面から10月31日について学んでいきましょう。今日が誕生日のヨハネス・フェルメールは、オランダ出身の画家です。「真珠の耳飾りの少女」「牛乳を注ぐ女」「手紙を書く女」など多くの作品を残し、光による質感表現の巧みさから、「光の魔術師」とも呼ばれていますよ。
10月31日の誕生石
10月31日の誕生石は「ホークスアイ・クォーツ」です。「ブルータイガーアイ」「̝鷹目石」という名前でも知られています。名前のとおり鷹の目のように深いブルーグレイが美しく、カットや研磨によって見られるシラー効果が特徴です。落ち着いた色合いは水晶やほかの宝石との相性も抜群で、女性はもちろん、男性へのギフトにも人気がありますよ。
10月31日生まれの有名人
10月31日生まれ(星座はさそり座)の有名人には、以下のような人々がいます。教育学者の齋藤孝さんは、「声に出して読みたい日本語」の著者としても有名ですね。
- ヨハネス・フェルメール(オランダの画家)
- マリー・ローランサン(フランスの画家、彫刻家)
- 齋藤孝さん(教育学者)
10月31日の出来事・記念日
ハロウィン
10月31日はハロウィンです。もともとはキリスト教の祝日にちなんだお祭りですが、近年では日本でもすっかりおなじみのイベントとなっていますね。かぼちゃをくり抜いて作るジャック・オ・ランタンが、この時期のディスプレイとして人気です。フラワーアレンジメントや花束も、オレンジや紫の花と黒い包装紙など、ハロウィンらしいものが多く出回ります。
日本茶の日
10月31日は「日本茶の日」でもあります。1191年のこの日、臨済宗の開祖である栄西が、中国から茶の種子を持ち帰ったといわれていることにちなんでいます。その種を山にまいたことが、日本での茶栽培のはじまりです。温かいお茶を飲む機会が増えるこの時期に、ぴったりの記念日ですね。
可憐なゼフィランサスはギフトにもおすすめ
「風」の意味を持つギリシャ語を花名の語源とするゼフィランサスは、細くしなやかな花茎と星の形が可憐な花です。「汚れなき愛」「純白の愛」などの花言葉もロマンチックで、ギフトとしても人気があります。小ぶりの鉢に複数の球根を植えて、自然で素朴な風情を楽しみたいですね。開花期間が5月~10月と、非常に長いのも魅力です。
出典:写真AC