リンデンとは
リンデンの基本情報
園芸部類 | 庭木・花木 |
形態 | 落葉高木 |
樹高 | 20m~40m |
花の色 | 淡い黄色 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | やや強い |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
リンデンはヨーロッパで18世紀から健康維持に使われるようになりました。今でも街路樹としてよく使われています。リンデンの和名を「セイヨウボダイジュ」といい、日本でも近年、リンデンのもつ香りや味わいや効果・効能から親しまれるようになりました。
リンデンの特徴
リンデンは、寒さに強く乾燥した土地で育ちます。木の高さは、10~20mほどに成長し、初夏には小さく薄い黄色の花を咲かせ、その香りに引き寄せられた鳥や蜂がたくさん集まってきます。日本の分布は北海道に多いです。リンデンはブレンドハーブティーとして、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の方に楽しまれてます。
リンデンの収穫時期
リンデンの収穫時期は、6月の初夏です。夏にかけて花や葉を摘み取ります。摘み立ては、フレッシュハーブとして香りや味を楽しめるのでおすすめです。比較的手間をかけずに育てることのできるハーブですが、ローズマリーやミントのように家庭用の小スペースで育てるのは難しいです。新鮮なリンデンを摘み取れる機会があれば、ぜひ味わってみましょう。
リンデンがよく育つ環境
リンデンは、さまざまな環境に対応できる比較的丈夫な木です。しかし、暑さには弱く、風通しのよい日なたか木陰がある環境を好みます。育てる際は、春先か秋に苗木を植えつけるのがおすすめです。肥料や水やりなどが不要で、自然の力で大きく成長します。春先~夏にかけてぐんぐんと枝葉を伸ばし、6月~7月にかけて薄い黄色のかわいらしい花を咲かせます。
リンデンの味と香り
味
リンデンは味にクセがありません。独特なクセがないので、紅茶やほかのハーブとあわせて楽しめると人気のハーブです。ブレンドする場合は、リンデンの優しい香りや味わいも楽しるディンブラや二ルギリなどがおすすめです。リンデンとあわせるハーブによって、さまざまな用途にあうブレンドティーが作れるので、お好きな一杯を見つけてみましょう。
香り
リンデンは、深く濃く甘いフローラルの香りが特徴です。リンデンの木の葉に手が触れるだけでもほんのりと匂いがします。また、リンデンの香りにはリラックス効果が期待できます。リンデンには花や葉、つぼみを利用したリンデンフラワーと、木の部分を利用したリンデンウッドがあり、香りが少しずつ違います。さまざまな飲み方でリンデンの香りを楽しみましょう。
リンデンの効果・効能
リンデンには、リラックス効果や肌を健康的に保つ効果などがあるといわれています。ハブティーや化粧水、アロマなどさまざまな用途によって使い分けられています。リンデンは使用する部分によって、それぞれ効果効能が少しずつ異なります。
効果・効能①リラックス効果
リンデンの花や葉、つぼみを利用したリンデンフラワーはリラックスしたいときに効果的です。おすすめの飲み方は、眠りにつく1時間前くらいに飲むことです。一日の疲れが癒され、ほっと一息つくことができるでしょう。癒されたいときだけではなく、風邪をひいたときや頭痛がするときなど、体調がすぐれないときにもおすすめです。全身がぽかぽかして体を温めてくれますよ。リンデンフラワーは味と香りがやさしく飲みやすいです。
効果・効能②消化機能の改善
リンデンの木の部分を利用したリンデンウッドには、胃もたれや消化不良を改善する働きが期待できます。ほのかな甘い香りとしっかりとしたハーブティーの色が出るのが特徴です。洋菓子や和菓子にもよくあいますが、イタリアンやフレンチ中華などの食事と一緒に飲むのがおすすめです。素材の味を邪魔することなく、オリーブオイルなどの油分もすっきりさせてくれますよ。
リンデンのおいしい飲み方
リンデンのハーブの使い方で一番の人気は、やはりブレンドのハーブティーです。リンデンのハーブティーは、ほんのり甘い花の香りを楽しめるので、幅広い年齢層の方がおいしく飲んでいます。ブレンドハーブティーにすると、さまざまな味や香りが楽しめるので、ほかのハーブとの相性を見ながら試してみるのもよいでしょう。
リンデンと相性のよいハーブ
ハーブ①カモミール
リンデンとカモミールの相性は抜群です。カモミールの香りとリンデンの甘い香りがマッチする、王道のハーブティーとして楽しめます。ほっと一息つきたいときや、リラックスしたいときに飲むのがおすすめです。ポットにリンデンフラワーとカモミールをそれぞれティースプーン1杯ずつブレンドします。そして、お湯を約300cc注ぎます。数分間蒸らすと香りが増してよりおいしいですよ。
ハーブ②レモングラス
リンデンとレモングラスとのブレンドは、さっぱりとした香りで爽やかな味を楽しめます。どちらかというとお子様よりも大人向けの味わいです。特に、魚料理や肉料理などと相性がよいので、食事と一緒に飲むのもおすすめです。ポットにリンデンとレモングラスをそれぞれティースプーン1杯入れて、お湯を注ぎます。3分くらいしっかり蒸らすと香りが増します。
ハーブ③ローズ
リンデンとローズのブレンドは、色がとてもきれいなのでハーブティーを目で見て、お茶の時間を楽しめるのでおすすめです。ローズとブレンドすることで味と香りがマイルドになります。ケーキやクッキーなどの洋菓子によくあうので女性に人気があります。リンデンフラワーとローズハーブをそれぞれティースプーン1杯ずつブレンドしましょう。
リンデンのさまざまな楽しみ方
楽しみ方①リンデン精油
リンデンは、ブレンド精油としても楽しめます。アロマオイルよりも純度100%の精油がおすすめです。リンデンの精油は花から作られるので、深く濃い甘い香りがします。リンデンの精油は香りが長く続くことでも知られています。お部屋でリラックスしたいときにおすすめです。
楽しみ方②リンデン蜂蜜
リンデン蜂蜜は、ハーブのような甘い香りと爽やかな木の香りをあわせもちます。後味はさっぱりとしてさわやかな味わいなので、トーストやスイーツなど何にでもあいます。ほかの蜂蜜よりもミネラルの濃度が高く、フルクトースとグルコースが豊富に含まれているため、体内に吸収されやすいといわれています。
楽しみ方③リンデンのスキンケア
リンデンは、ハーブティーや蜂蜜などの飲食で使われるのが一般的です。しかし、美容のアイテムとしてアロマやハンドソープ、化粧水としても使われます。リンデンの香りが癒しの効果をもたらすので、肌につけることで保湿や清潔感を保つだけではなく、リラックスできると人気がありますよ。
リンデンの楽しみ方④入浴剤
リンデンは、入浴剤としても楽しめます。冷えた体を温めたり、リンデンの香りでリラックスしたりするのにおすすめです。入浴剤としてお風呂に入れることで、子どもからお年寄りまでリンデンの香りを楽しめます。また、リンデンとほかの植物を掛け合わせたさまざまな入浴剤も販売されています。お好みの香りのものを探してみましょう。
リンデンを暮らしに取り入れよう!
リンデンは甘い香りが楽しめるハーブティーです。リンデンの効果・効能を知って、自分にあったブレンドハーブティーを作ってみましょう。また、美容アイテムとしても生活に取り入れることで、リンデンのもつ魅力を十分に味わえます。ぜひ、リンデンのハーブを暮らしに取り入れてみましょう。