ヘンルーダとは
基本情報
科 | ミカン科 |
属 | ヘンルーダ属 |
原産国 | 南ヨーロッパ、地中海沿岸地方 |
耐寒性 | 半耐寒性 |
開花期 | 6月~7月 |
草丈 | 50cm~1m |
花言葉 | 「悔恨」「あなたを恨む」「徳と慈悲」 |
ヘンルーダは古代ギリシャ、ローマ時代から利用されてきた歴史の古いハーブの一種です。地中海沿岸が原産で、半耐寒性の乾燥に強いハーブです。日本には江戸時代末期から明治維新の頃に渡来したといわれています。古来から抽出したオイルを料理の香りづけに、乾燥した葉を薬用に使われてきたヘンルーダですが、その反面毒性があることも分かっています。近年では料理のレシピにも用いられず、栽培はほとんど観賞目的です。
ヘンルーダの特徴
ヘンルーダは乾燥と日当たりを好み、6月~7月の開花期に菜の花を小さくしたような黄色い花を咲かせます。ヘンルーダの葉は青灰色のものや黄色が強く入っているもの、斑入りのものなどがあり、丸みのあるレース状に繁ります。ヘンルーダは半耐寒性ですが暖地では常緑でも越冬が可能です。そして、年を重ねると木のようになっていくため常緑低木に分類されることがあります。
ヘンルーダの香り
ヘンルーダには独特の香りがあります。開花した花からは甘い香り、葉からはローズマリーに柑橘を混ぜたようなすっきりとした香りが漂います。ヘンルーダから抽出したエッセンシャルオイル「ルーオイル」は古い時代には食材やソース、酒の香りづけとして料理にも使われてきました。また、野菜を育てるときに害虫除けとしてヘンルーダを近くに植えると、コンパニオンプランツとしても役立ちます。
ヘンルーダの毒性
ヘンルーダは昔から人々に利用されてきたハーブですが、毒性も確認されています。ヘンルーダの葉や茎の汁は触れるとかぶれることがあるのです。また、昔のヘンルーダの利用方法の1つに乾燥させた葉を煎じたものを飲む方法がありますが、妊婦が飲んだ場合、女性ホルモンの働きを促進し、流産する可能性があります。ヘンルーダのエッセンシャルオイルであるルーオイルも、アロマセラピーには使用できません。
出典:写真AC