朝顔の育て方(種まき)
種にキズをつけてからまくと発芽しやすくなる
朝顔は種にキズをつけてからまくと発芽しやすくなります。種の丸い側を、中身が少し見える程度ヤスリで削りましょう。反対側の平らな面には発芽部分があるので、キズつけないようにしてください。
種のまき方(植木鉢タイプのプランター)
発芽が心配なときは、種を3粒まく
植木鉢タイプのプランターに直まきする場合、鉢は5号~6号サイズがちょうどよいです。種まきは1つの鉢に1粒が基本。たくさんまいてしまうと、根詰まりを起こしてしまうので気をつけて。発芽するか心配なときは、植木鉢の中央に5cmほどの間隔をあけて穴を掘り、それぞれの穴に1粒づつ種をまきます。
植木鉢の縁から2cm~3cm下まで土を入れる
植木鉢を用意したら底穴から土が落ちないように、鉢底ネットまたは新聞紙を入れます。つぎに鉢底が隠れるくらい鉢底石を入れ、鉢の半分まで土を入れます。入れた土に元肥を入れて混ぜ、残りの土を植木鉢の縁から2cm~3cm下まで入れましょう。土を多く入れすぎると水やりの水と一緒に土が流れてしまうので入れすぎないようにします。
穴の深さは1cm
植木鉢の中央に、1粒~3粒の種をまきます。指や棒のようなもので深さ1cmほどの穴を掘り、種の平らな面を下にしてまきます。穴が深すぎると発芽しない場合もあるので、深さに注意して。種をまいたら土をかぶせ、まいた場所を軽く押さえます。その後たっぷりと水をあげましょう。
種のまき方(長方形のプランター)
購入前に置き場所の確認をする
プランターには、シンプルなデザインやおしゃれなデザインなど種類がたくさんあります。大きさもいろいろあるので、購入前に置き場所の広さを確認しておきましょう。
植木鉢同様、縁の2cm~3cm下まで土を入れる
長方形のプランターも植木鉢と同じように鉢底ネットか新聞紙を敷き鉢底石を入れ、半分まで入れた土に元肥を混ぜてから縁の下2cm~3cmまで残りの土を入れます。
15cm~20cmほど間隔をあけて種をまく
プランターに土を入れたら、15cm~20cmセンチの間隔をあけて種をまきます。あまり近いと根が混みあうので、間隔はしっかりとあけましょう。間隔が分からないときは定規をあてるか、いらない棒を必要な長さに切って使うと作業しやすいですよ。
長方形のプランターも発芽が心配なときは、間隔ごとに3粒まく
1粒で発芽するかどうか心配なときは、植木鉢と同じように種を間隔ごとに3粒づつまきます。せっかく育てる朝顔の芽がでてこなかったら悲しいものです。だからといってまきすぎてもいけないので、3粒を目安にしましょう。種をまいたら水やりも忘れずに。
朝顔の育て方(苗の植え付け)
葉の色がよく、双葉がしっかりした苗を選ぶ
植え付ける苗は葉の色がよく、双葉がしっかりしているものを選びます。ポットの下から根っこが見え、太目の茎に本葉が4枚あるものがベストです。苗を選ぶときは葉の変色や病気、虫がついていないかも合わせて見ましょう。
植え付けの間隔は種まきと同じ
植木鉢の場合は鉢の中央に1株、プランターの場合は15cm~20cmの間隔をあけて植え付けます。土などの入れ方は種まきと同様で、植え付けたあとに水をあげましょう。
朝顔の育て方(水やり)
水やりは土の表面が乾いてから
朝顔の水やりは土の表面が乾いてからです。水は鉢底からでてくるまでたっぷりあげましょう。水やりに適した時間帯は、気温が上昇していない朝方がよいです。夏場は土が乾燥しやすいので朝たっぷり水をあげたら、夕方も同じようにたっぷりと水をあげましょう。
朝顔の育て方(支柱立て)
定番だけど、おしゃれな「あんどん仕立て」
朝顔市でもよく売られているのが、あんどん仕立てになった朝顔の鉢です。円筒形に立てた支柱につるが絡まって伸び、点々と花を咲かせる姿はとてもおしゃれ。あんどん仕立ての朝顔は、庭先やベランダ・玄関に彩を与えてくれます。
華やかでおしゃれなあんどん仕立てにはコツがある
朝顔は支柱がなくても育ちますが、その場合つるが地面を這うように育ちます。広い場所一面に咲かせるのも素敵ですが、ベランダのように限られたスペースで育てるなら、あんどん仕立てがよいです。ただし綺麗に花を咲かせるには少しコツがあります。
支柱の立て方
本葉が2~3枚でてきたら支柱を立てる
朝顔の本葉が2~3枚でてきたら支柱を立てます。根を傷つけないよう、プランターの縁沿いに支柱を刺しこんでいきます。大きく成長した朝顔のつるを支柱に巻きつけるのは大変です。つるが伸びる前に支柱の準備は済ませておきましょう。
つるは右巻きがコツ
朝顔のつるが伸びてきたら、支柱に巻きつけていきます。朝顔のつるは右巻きに巻きつく習性があり、支柱に巻きつけるさいも右巻きに巻きつけます。左巻きだと支柱から離れてしまったり、つるに負担がかかって傷みの原因にもんります。巻きつけたつるは園芸用テープか麻ひもなどで固定しましょう。
つぼみは外側がコツ
つるを固定するさい、もう1つ気をつけることがあります。つぼみの向きを支柱の内側ではなく、外側に向けて固定するようにしましょう。せっかく育てた花が、全部そっぽを向いて咲いたらがっかりです。つるの向きとつぼみの向き、それぞれを確認しながら固定するのが支柱立てのコツです。
大きさがあれば長方形のプランターでもあんどん仕立てができる
あんどん仕立てを並べると、おしゃれでゴージャスに
大きさのある長方形のプランターなら、あんどん仕立て用の支柱を並べて立てることができます。支柱の立て方は植木鉢と一緒ですが、支柱と支柱が重なったりぶつかったりしないよう、ちょうどよい大きさの支柱を選びましょう。支柱が増えれば花が咲いたとき、とてもおしゃれでゴージャスになりますよ!
ベランダでの管理
ベランダではプランターを移動して日光に当てる
朝顔は日光を好みます。日当たりのよいベランダなら問題ありませんが、半日陰や日陰のベランダで朝顔を育てると、成長や花付きが悪くなることもあります。ベランダでは移動しやすい植木鉢タイプのプランターで育てるか、大きさのある長方形のプランターをどうしても使いたいときは、キャスター付きの動く花台を活用し日光に当てるようにしてください。
まとめ
2つのコツをおさえて、綺麗に咲かせよう!
小学校の教材になるほど日本でポピュラーな朝顔。カラフルで色鮮やかな花が夏の空に向かって咲く様子は、見ていて清々しい気持ちになります。朝顔をおしゃれに楽しむなら、あんどん仕立て。支柱立てのコツが2つあります。
- つるは右巻きに支柱へ巻きつける。
- つぼみは支柱の外側へ向ける。
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種まきに適したサイズは、5号~6号鉢