山や庭に生える「赤いキノコ」15選!毒性や食べられるかどうかを紹介!

山や庭に生える「赤いキノコ」15選!毒性や食べられるかどうかを紹介!

赤いキノコといえば、赤いカサに水玉模様の「ベニテングタケ」や猛毒の「カエンタケ」が有名です。キノコは山の中に生えるものが多いですが、庭や公園など湿った場所でも見かけます。赤いキノコの種類や毒性を知り、小さいキノコを観察してみましょう。

記事の目次

  1. 1.山や庭に生える赤いキノコ
  2. 2.毒をもつ赤いキノコ
  3. 3.食べられる赤いキノコ
  4. 4.毒性のわからない赤いキノコ
  5. 5.赤いキノコを観察してみよう!

毒性のわからない赤いキノコ

Photo byadege

赤いキノコのなかには、キツネノエフデのように珍しい形のキノコも多く存在します。カサのない種類や杯のように開いている種類など、形状がとてもユニークです。毒性のわかっていないものは、食べないようにしましょう。

毒性不明のキノコ①チシオハツ

名前 チシオハツ(血潮初)
科名・属名 ベニタケ科・ベニタケ属
環境 マツなど針葉樹林内
生える時期 夏~秋
毒性 不明

チシオハツは、血のような鮮やかな赤色をしたキノコです。カサは直径3~9cmで、成長すると饅頭型から平らに開きます。表面は真っ赤ですが、ひっくり返すと内側はクリーム色です。ドクベニタケと区別するのが難しいため注意が必要です。毒性が不明のため食べるのはやめておきましょう。

毒性不明のキノコ②キツネノエフデ

名前 キツネノエフデ(狐の絵筆)
科名・属名 スッポンタケ科・キツネノロウソク属
環境 竹林、草地、道ばた、家の庭
生える時期 初夏~秋
毒性 不明

キツネノエフデでは、カサの部分がなく細い柄筆のような形をした小さいキノコです。直径1.5cmほどの白い卵型の幼菌から淡紅色の柄が伸びています。先端は濃紅色で粘りと強い臭いがあるのが特徴です。ハエなどの昆虫が、この臭いに誘われて集まってきて胞子を広げます。毒性が不明で悪臭があるため食用には不向きです。

毒性不明のキノコ③シロキツネノサカズキモドキ

名前 シロキツネノサカズキモドキ(白狐の杯擬き)
科名・属名 ベニチャワンタケ科・シロキツネサカズキ属
環境 林の中の湿った落ち枝、倒木上
生える時期 春~初夏
毒性 不明

シロキツネノサカズキモドキは、杯(さかずき)のような形をした珍しいキノコです。細い柄に直径1cmほどの真っ赤な杯をつけ群生します。杯の外側に白く細い毛が生えた小さいキノコで、紅色のかわいらしい雰囲気が魅力的です。細かい毛に覆われているため食用に向いていません。

毒性不明のキノコ④ハナオチバタケ

名前 ハナオチバタケ(花落葉茸)
科名・属名 ホウライタケ科・ホウライタケ属
環境 広葉樹林内の落ち葉の中、落ち枝の中
生える時期 初夏~秋
毒性 不明

ハナオチバタケは、針金のように細い柄に薄紅色のカサをつけた小さいキノコです。直径0.8~2cmほどのカサの表面には放射状の溝があり、紙のような薄い肉質です。落ち葉や落ち枝などを分解して循環させる役目をもつため「森の掃除役」といわれています。乾燥すると縮む性質があり、押し花のように楽しむのもおすすめです。

毒性不明のキノコ⑤アカヌマベニタケ

名前 アカヌマベニタケ(赤沼紅茸)
科名・属名 ヌメリガサ科・アカヤマタケ属
環境 広葉樹、針葉樹林内の地上
生える時期 初夏~秋
毒性 不明

アカヌマベニタケは、燃えるような真っ赤色をしたキノコです。カサの裏側と柄も鮮やかな赤色をしているため目立ちます。直径0.5~3cm程度の小さい饅頭型をしており、カサの中心部にやや窪みがあるのが特徴です。表面は粘り気がなくフェルトのような触り心地をしています。毒性が不明なため、食べられるキノコではありません。

赤いキノコを観察してみよう!

Photo byartellliii72

赤いキノコをみつけたときは、触らずにじっくり観察しましょう。カエンタケのように触らるだけで炎症を起こしてしまうキノコもあります。庭や公園など身近な場所にも赤いキノコは生えています。小さい子どもは思わず触ってしまうかもしれません。「派手な色のキノコは毒キノコ」といった言い伝えを信用せず、毒性の有無を確認することが大切です。

sacchi
ライター

sacchi

子育てと介護に励む主婦ライターです。信州の豊かな自然の中で、たくさんの植物に囲まれて育ちました。娘のアトピー改善のために、薬膳料理に奮闘中です。

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