タバスコに種類がある？味や辛さの違いは？定番からマイナーまで12個を紹介！

タバスコは辛味調味料の商品名です。刺激のある辛さと旨味が人気で、ピザやパスタには欠かせないという人も多いでしょう。タバスコのような辛味調味料は本来、「チリペッパーソース」や「ホットソース」というものに分類されますが、タバスコという名前があまりに高い知名度を誇るため、チリペッパーソースやホットソースの代名詞のようにして使われることもあります。

チリペッパーソース（商品名：タバスコ）は唐辛子を食塩と食酢につけて作る発酵辛味調味料です。オーク樽に唐辛子と塩を入れて熟成させたのち、食酢を加えます。さらに熟成させたものが販売されているチリペッパーソースです。

1865年、アメリカ・マキルヘニー社でチリペッパーソースが誕生します。その際に使用された最初の唐辛子が「チレ・タバスコ（タバスコペッパー）」という品種であったことから「タバスコ」と名付けられました。現在はマキルヘニー社以外からもさまざまな唐辛子を原料として作ったチリペッパーソースが販売されています。

さまざまな種類があるタバスコ（ペッパーソース）は、原料となる唐辛子の種類によって分類わけができます。色の違いは主に使用する唐辛子の色の違いによるものです。

タバスコ（ペッパーソース）といえば赤い唐辛子の色を連想する人が多いでしょう。最初に使用された「チレ・タバスコ（タバスコペパー）」も赤唐辛子でした。ペッパーソースに使用される有名な赤唐辛子としては「チレ・タバスコ」「タカノツメ」「スコーピオンペパー」「ハバネロ」「ジョロキア」などです。とくにハバネロは日本でも定着している赤唐辛子で、ハバネロを使用したものは「ハバネロソース」とも呼ばれています。

タバスコ（ペッパーソース）のなかで緑色をしたものがありますが、これは原料に緑色をした青唐辛子を使っているためです。緑の唐辛子で有名なものに「ハラペーニョ」が挙げられます。さわやかな辛味が特徴で、このハラペーニョを使用したものはそのまま「ハラペーニョソース」と呼ばれます。緑色の唐辛子は未熟な状態で収穫したもので、熟したものが赤唐辛子です。

タバスコ（ペッパーソース）は辛味調味料とも呼ばれるように辛味と旨味があわさった味が特徴です。各ソースの違いは辛さによっても分類できます。

タバスコ（ペッパーソース）の辛さは唐辛子によるものです。唐辛子がもつカプサイシンの量により変化します。各唐辛子がもつカプサイシンの量を数値であらわしたものが「スコヴィル値（SHU）」です。

タバスコ（ペッパーソース）が辛味調味料として多くの人に愛されているのは、単に辛さがあるだけではなく、酸味や旨味が共存した味であるからでしょう。

基本のタバスコ（ペッパーソース）は唐辛子、食塩、食酢のみから作りますが、原材料となる唐辛子の個性を生かすためにそのほかの原材料を独自配合して作るものもあります。たとえば、マンゴーピューレやバナナピューレなど果実をブレンドしたものや、食酢に加えて柑橘の酸味をプラスするものなどです。どれも各社のブレンド技術が光るもので、商品の個性に繋がっています。

タバスコという辛味調味料を世に生み出したマキルヘニー社の商品は現在6種類販売されています。（2020年現在のランナップです）