ハバネロとは
ハバネロは強烈な辛さを持ったトウガラシの一種です。その辛さは日本の一般的なトウガラシの比ではなく、よく激辛料理などにも使用されています。また近年ではスナック菓子などにも使用されています。しかしその辛さは驚くほどで、かつてはギネスブックにも登録されていたほどです。摂取のし過ぎには注意しましょう。
ハバネロの基本情報
科 | ナス科 |
属 | トウガラシ属 |
原産地 | 中央アメリカ、南アメリカなど |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花 | 白 |
ハバネロの特徴は?
ハバネロの特徴はその強烈な辛さです。しかし辛いだけではありません。辛さの後にフルーティーな香りがあるのもまたハバネロの特徴の一つです。しかしハバネロの辛さは時に危険でもあります。その特徴的で刺激的な辛味は皮膚にも刺激が強いため、もし汁などが皮膚や目に付着してしまったらすぐさま洗い流す必要があります。
日本でも栽培できる?
耐寒性の弱いハバネロですが、実は日本でも栽培されています。一般家庭で栽培されているのはもちろん、京都では特産品として育てている街もあります。商業用に栽培できるほどには、日本でも需要がある野菜というわけですね。育て方もそれほど難しくはないため、ぜひ挑戦してみてください。
ハバネロと唐辛子の違い
ハバネロは唐辛子の一種ですが、日本の一般的な唐辛子とは少し違います。ハバネロと唐辛子の違いは、ずばり辛さです。しかし実は日本の一般的な唐辛子とは形も違います。日本の唐辛子は細長くとがっていますが、ハバネロはちょっと膨らんだ、ホオズキのような形をしています。一目見ただけで唐辛子でないことがわかるので、間違えることはありません。
青いハバネロ
ハバネロは熟れると黄色や赤になりますが、ピーマンや唐辛子と同じで未熟なうちは青色をしています。青色のハバネロはどう見てもピーマンにしか見えませんが、ピーマンではないので気を付けましょう。しかし青いハバネロは熟れたものと違って、実はそれほど辛くはありません。とはいっても青いハバネロも辛味がないわけではなく、ガツンとくる辛さはあります。青いハバネロは炒め物などにするとお酒にもよく合います。赤いハバネロは苦手でも青いハバネロなら食べられるという人もいますから、一度試してみるのもいいかもしれないですね。
ハバネロの栽培!育て方のポイント
ハバネロ栽培をするときにはやはり育て方のポイントを知ることが大切です。まずはハバネロの特徴を理解し、種まきからプランターでの育て方、害虫や病気に収穫時期までにどのようなポイントがあるのかを見てみましょう。ちなみにハバネロは庭植えでもいいですが耐寒性が弱いため、プランター栽培をおすすめします。
ハバネロ栽培!育て方のコツ
- 日当たりが大事
- 水はけをよくする
- 病気と害虫に注意
- 収穫時期に注意
ハバネロの育て方①種まき
ハバネロを育てるときには種を蒔くといいでしょう。庭に地植えでも問題はありませんが、移動できるプランターだと育てやすいです。プランターに土を入れ、種を2、3粒ずつまいて軽く土をかぶせます。種をまいたらしっかりと水やりをしましょう。種まきをする時期は3月~5月ごろの夜の気温が20度以上になる暖かい日が続くころがいいでしょう。夜の気温が上がりきらない時期では発芽しないこともあります。種まき後は発芽するまでしっかり水やりをして常の湿った状態を維持してくださいね。
苗の場合は
種まきではなく苗を植えるのであれば、時期は5月~8月が適当です。プランターであれば植えるのは2株程度にしておきましょう。プランターの大きさに対して株が多すぎると上手く育ちません。苗を植えるときには根についた土は崩さずにそのまま植えます。種まきのあとと同じで、苗を植えた直後は根付くまでたっぷりと水やりをしましょう。
ハバネロの育て方②用土
ハバネロが育ちやすい用土は、水はけがよく通気性がよい土です。水はけが悪いと根腐れを起こす危険があるため気を付けましょう。基本的には野菜用の市販の培養土を使用しても問題はありません。プランターの八分目くらいのところまで土を入れます。もし土をブレンドする場合には赤玉土をベースに腐葉土などの腐植質の土をしっかりと入れておきましょう。
ハバネロの育て方③肥料
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ハバネロを育てるときに大切なのは元肥です。プランターに土を入れたら種まきをする前に緩効性の肥料を入れます。ハバネロは肥料をきちんとあげておかないと大きくは育ってくれないので気を付けましょう。また6月以降は2か月に一度の間隔で緩効性の化成肥料を与えるといいでしょう。もしくは2週間に1度の間隔で液肥を与えます。
ハバネロの育て方④日当たり
ハバネロは日当たりが非常に重要な野菜です。収穫時期に程よく色づいたハバネロを収穫するには1日5時間以上日当たりのよい場所に置いておきます。ただし、土のなかが高温になると蒸れたり根腐れしたりして枯れてしまうことがあります。そのため、真夏の午後などはプランターを陰に移動します。
ハバネロの育て方⑤水やり
水やりは基本的には午前中の早い時間にしましょう。特に真夏は日中にしてしまうと蒸れる危険があるためです。朝早くに水をあげると室内で育てていても夕方には程よく乾くので、夕方には表面が湿る程度の水をあげます。室内であれば気温が低い時は夕方になっても乾かない時があるので、そういったときには水は翌日にします。真夏であれば様子を見て夕方に水やりをしても大丈夫ですが、水の与えすぎは発育不要になるため注意が必要です。
ハバネロの育て方⑥置き場所
ハバネロは日当たりのいい場所に置きます。室内でも育てることはできますが、一日を通して日当たりがよく気温の高い場所にしましょう。ハバネロの育成温度は25度~30度ほどです。特に真夏などは室内で育てるときにはエアコンで室内の温度が下がりすぎないように注意しましょう。外で育てるときにはハウスがおすすめです。ハウスがなくても育ちますが、日光が当たらない場所は避けるようにしてくださいね。
出典:写真AC