チンゲン菜の保存方法と保存期間
チンゲン菜の保存方法
緑黄色野菜のチンゲン菜は、常温、冷蔵庫で冷蔵、冷凍と3つの方法で保存ができます。購入した当日に使うなら常温か冷蔵庫の冷蔵室で、数日以内に使うなら冷蔵庫の冷蔵室で保存します。長い持ちを期待するときは冷蔵庫の冷凍室に入れると、1ヵ月程度の保存が可能です。
チンゲン菜の適切な保存温度
チンゲン菜など葉物野菜の適切な保存温度は、0~5℃です。チンゲン菜は、3~8℃の野菜室より0~5℃の冷蔵室で保存するほうが、保存中に栄養分が失われにくいとされています。
チンゲン菜の保存期間
保存方法 | 保存期間 |
常温(生) | 1~2日 |
常温(干す) | 約1ヵ月 |
冷蔵 | 5~6日 |
冷蔵(切る) | 1~2日 |
冷凍(生) | 約2~3週間 |
冷凍(ゆでる、炒める) | 約1ヵ月 |
チンゲン菜保存前の下ごしらえ
下ごしらえ・洗い方①切らずに洗う
下ごしらえとして、傷んだ葉を取り除いたチンゲン菜をそのまま洗いましょう。はじめに全体を水で洗い流し、葉の汚れを落としまします。根元の部分は土が入り込みやすいので、葉を押し広げて流水で流し、切ったときに根元に汚れがあれば根元だけ洗いなおします。
ボタニ子
チンゲン菜は根元まですべて食べられます。
下ごしらえ・洗い方②切ってから洗う
チンゲン菜は切ってから洗うと、汚れが残りにくく簡単です。チンゲン菜を軽く流水で洗い、半分に切って根元を洗う方法と、葉を1枚ずつはがして洗う方法があります。切り口が多くなるため、水溶性ビタミンが流れ出やすくなります。
チンゲン菜保存前の下ゆで
保存や調理がしやすくなるように、チンゲン菜はあらかじめ軽く下ゆでしましょう。ゆで方は、お湯を使うゆで方と電子レンジなどを使用する方法があります。どちらのゆで方も、下ゆでをするときは、調理の段階で再加熱することを考えて、固めにさっと加熱します。
下ゆで・ゆで方①お湯でゆでる
チンゲン菜をゆでるときは、最初に塩分濃度1~2%(水1Lに対して塩大さじ1杯程度)のお湯を沸かします。お湯が沸いたら、根元を入れて10~15秒程度ゆでましょう。その後葉の部分も一緒に10秒程度ゆでます。ゆでた後はざるにあげて流水にさらし、あら熱をとっておきます。
下ゆで・ゆで方②電子レンジを使う
チンゲン菜をお湯でゆでずに、電子レンジで加熱すると簡単に下ゆでができます。下ごしらえ後のチンゲン菜を好みのサイズに切り、皿など耐熱容器に平たくなるように並べてラップをかけ、電子レンジで加熱しましょう。加熱後は水気を切ってあら熱を取ります。
ボタニ子
加熱しすぎると食感が悪くなります。500wで2分を目安に、チンゲン菜の量や電子レンジの機種などにあわせて加熱時間を調節しましょう。
チンゲン菜の保存方法①冷蔵保存
下ごしらえ前のチンゲン菜をそのまま生で冷蔵保存しましょう。特別長い持ちは期待できませんが、購入してすぐに使わないときに1週間程度、チンゲン菜が傷みにくい状態で保存できます。
チンゲン菜冷蔵保存・準備と手順
準備するもの
- キッチンペーパー
- ビニール袋(ラップでも可)
手順
- 傷んだ葉などを取り除く
- チンゲン菜をきれいに水洗いする
- 根元をボウルの水につける
- 傷つけないように注意して水分をふき取る
- キッチンペーパーで包む
- ビニール袋に入れて軽く口を閉じる、袋がなければ軽くラップでくるむ
- 冷蔵庫の冷蔵室ドアポケットなどに立てて保存する
下ごしらえ後のチンゲン菜を好みのサイズに切ってから、生のままで冷蔵保存袋に入れ、冷蔵庫の冷蔵室に保存しておいても、1週間程度の長い持ちは期待できますか?
好みのサイズに切ったチンゲン菜は、料理をするときに手間がはぶけて便利ですが、切り口が乾燥して傷みやすく長いもちが期待できません。1~2日で使いきってしまいましょう。
チンゲン菜の保存方法②切った後に生で冷凍保存
下ごしらえ後のチンゲン菜は、ゆでずにそのまま冷凍保存できます。簡単に長いもちが期待できますが、チンゲン菜の中の水分が膨張して繊維を壊すために、解凍後の食感が悪くなることがあります。下ゆでをしないので、栄養分は流れ出ませんが、殺菌処理ができず少し変質しやすいです。
ボタニ子
チンゲン菜を冷凍するときは、繊維が壊れにくい急速冷凍がおすすめです。
切った後に生で冷凍保存・準備と手順
準備するもの
- 冷凍用保存袋
- 金属製トレイ(アルミホイルでも可)
- 包丁
- まな板
手順
- 下ごしらえ後のチンゲン菜を自然乾燥させるか水分を丁寧にふき取る
- 好みのサイズに切り分ける
- 使いやすい量に、葉の部分と根元の白い部分を分けてラップで包む
- 冷凍用の保存袋に平らになるように入れる
- 空気をぬきながら袋の口を閉じる
- 金属製のトレイにのせて冷蔵庫の冷凍室に入れる
ボタニ子
できるだけ速く凍らせるために、金属製のトレイがないときはアルミホイルを使いましょう。
切った後に生で冷凍保存・利用方法
生で冷凍したチンゲン菜は、解凍すると水っぽくなります。解凍せずに凍った状態で、煮物やスープ、シチューなどに入れて、軽く火が通る程度に加熱調理しましょう。
利用例・チンゲン菜とまいたけの味噌汁
材料(3人分)
- 冷凍チンゲン菜:1束分
- まいたけ:1/2株
- 豆腐(絹、木綿どちらでも):1/4丁
- 味噌:大さじ1
- 水:お椀3杯分
下ごしらえ
- まいたけのいしづき部分を落とし、食べやすい大きさにちぎる
- 豆腐をさいの目切りにする
作り方
- お椀3杯分の水を沸騰させる
- 冷凍チンゲン菜、まいたけを入れ火を通す
- 豆腐を入れ再度沸騰させる
- 火を止めて味噌を溶き入れる
- 煮立たせないように注意しながら火を入れて、沸騰する寸前に火を止める
チンゲン菜の保存方法③下ゆで後に冷凍保存
下ごしらえ後のチンゲン菜は、下ゆでしてからの冷凍保存ができます。チンゲン菜などの葉物野菜は下ゆで後に冷凍すると、野菜の繊維が壊れにくく、解凍後はシャキシャキとしたよい食感です。野菜に含まれる微生物が殺菌できるために変質や変色も抑えられ、長い持ちが期待できます。
下ゆで後に冷凍保存・準備と手順
準備するもの
- 冷凍用保存袋
- ラップ
- 金属製トレイ(アルミホイルでも可)
- 包丁
- まな板
手順
- 下ゆで後のチンゲン菜の水気を絞る
- 好みのサイズに切りわける
- 使いやすい量に、葉の部分と根元の白い部分を分けてラップで包む
- 冷凍保存袋に平らになるように並べて入れる
- 空気をぬきながら袋の口を閉じる
- 金属製のトレイにのせて冷蔵庫の冷凍室に入れる
下ゆで後に冷凍保存・利用方法
下ゆで後に冷凍したチンゲン菜は、必要な分だけ、冷蔵庫の冷蔵室に入れて自然解凍してラップをはずし、そのまま食べられます。炒め物やスープに入れるときは、一番最後に入れて、温める程度に火を通しましょう。解凍せずに使うときは、加熱時間を少し長めにします。
ボタニ子
電子レンジ解凍もOKです。
利用例・チンゲン菜とカニカマのおひたし
材料(2~3人分)
- 冷凍チンゲン菜:2束分
- カニカマ:1パック
- ハム:3枚
- 4倍濃縮めんつゆ(原液):大さじ1~2
- ごま油:小さじ1
- 白ごま:少々
下ごしらえ
- 下ゆで後に冷凍したチンゲン菜を解凍する
- カニカマ、ハムを食べやすい大きさに切る
作り方
- 解凍したチンゲン菜、カニカマ、ハムをボウルに入れる
- 4倍濃縮めんつゆの原液とごま油を入れてあえる
- 盛り付け後に白ごまをふりかける
出典:写真AC