素敵な花壇の作り方【レンガを使った花壇】
レンガはガーデニング素材として好んでよく使われており、花壇作りに人気の素材です。「見た目がおしゃれに仕上がる」「一つひとつがコンパクトで扱いやすい」「水はけや通気性がよい」「耐久性に優れている」「値段が手ごろで経済的」など、メリットが多くあります。デメリットとしては「重たい」「モルタルが必要」「作った後の移動が困難」などが挙げられます。
ボタニ子
レンガは個別で購入できるよ!小さな花壇をサイズアップする際も簡単に買い足せるから安心だね!
レンガの花壇にはモルタルが必要
モルタルとはセメントと砂を水で練ったもののことです。ペースト状で施工性がよく、レンガや石、タイルの接着剤や壁塗りの材料として活躍します。モルタルの材料はホームセンターや園芸店で購入でき、DIYにもよく使われる資材です。モルタルを作るのにはコツがいるため、初心者の人には自分で配合する必要のない「インスタントモルタル」をおすすめします。
ボタ爺
インスタントモルタルは、水を加えるだけでコツいらずなんじゃ。初心者でもすぐに使いこなせて便利だぞ!
必要な道具
- レンガ
- 砕石(さいせき)
- セメント、砂、水(モルタル用)
- コテ
- モルタル用容器
- 練りグワ(スコップでも可)
- スポンジ
手順
手順①レンガを水に浸ける
モルタルを使う場合は、事前にレンガを水に浸けておきましょう。レンガは吸水性が高く、モルタルの上にのせるとすぐにモルタルから水分を奪います。モルタルは固まるために水分が必要で、レンガが水分を吸収してしまうと、うまく固まらないといったトラブルを引き起こす場合があります。
手順②土を掘って砕石を敷く
花壇を作る位置を決め、レンガを並べる場所の土を掘り起こしていきます。幅はレンガよりやや広め、深さは10cm~15cmを目安にしてください。土を掘り起こして溝を作ったら、そこに約5cmほど砕石を敷き詰めます。砕石を敷き終わったら、上から重いもので叩くか、足で踏み固めましょう。上から水をまんべんなくかけたら次の工程に進みます。
手順③モルタルを作る
モルタル用容器に砂とセメントを3:1の割合で入れ、練りグワでよく混ぜます。水を少しずつ加え混ぜながら、ソフトクリームほどの柔らかさになるように調整してください。特に初心者の方は水を一度に入れ過ぎないように気をつけましょう。
モルタルを使う際の注意点
- モルタルの材料は、配合分量通りに作る
- 目や口に入らないように気をつける
- 作ったモルタルはその日のうちに使う
- 徐々に固まっていくため、作業は手早く
手順④モルタルを塗ってレンガを並べる
砕石の上にコテを使ってモルタルを塗り、その上にレンガを置きます。2つ目以降は隣り合うレンガ同士がくっつくように、側面にもモルタルを塗ってください。花壇の端から順番に繰り返しましょう。一度にたくさんのモルタルを塗ってしまうと、乾燥しレンガが安定しなくなるため、レンガ2つ分ほどを目安に少しずつ作業を進めてください。
ボタニ子
レンガが水平になるように、その都度木製のハンマーやハンマーの柄で叩くか、手でグッと押さえるといいよ。
手順⑤レンガを積んでいく
1段目が無事に終わったら、2段目に取り掛かります。レンガを半個分横にずらすだけで、やり方は1段目と同様です。目的の高さになるまで積み上げていきましょう。積みあがったら乾いてしまう前に、はみ出たモルタルをコテで取り除きます。レンガ表面に付いたモルタルが取れないときは、水で濡らしたスポンジを使うと落とせます。
ボタニ子
レンガを高く積む場合は、水平器を使ったほうがいいかも。高さがあると少しの傾きでも崩れる原因になるから気をつけてね!
もっと簡単なレンガの花壇の作り方はある?
モルタルを使うのが難しいときは、もっと簡単に作る方法もあります。レンガ1段で小さな花壇を作るなら、作りたい場所にレンガを並べる穴を掘り、高さを出すためにレンガを縦向きに置くだけでも十分です。高さのある花壇を作りたいなら、「らくらくレンガ」のようなモルタル不要のレンガがおすすめです。組み立てて花を植えるだけで簡単にレンガの花壇が作れます。
らくらくレンガ
アンティーク調ブラウンらくらくレンガ花壇セット100型
参考価格: 19,140円
らくらくレンガは、モルタルの代わりにプラスチック製の目地板を使って組み立てていくタイプのレンガです。レンガに穴が開いており、その穴に目地板をはめ込んでいくだけのため、初心者や子供でも簡単に扱えます。花壇の大きさによってセット販売や、増築したい分だけ買える点も魅力です。
レンガの種類 | 焼成レンガ |
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セット内容 | 穴あきレンガ、半マスレンガ、笠木、専用目地板 |
重さ(セット合計) | 80kg |
素敵な花壇の作り方【石を使った花壇】
岩や石を使った庭は並べるだけでも作れるため、初心者でも気軽にトライできます。石や岩は河原などで拾ったものでも、ホームセンターで購入したものでも、好みのもので構いません。色や形など種類が豊富なため、デザインや雰囲気の異なる花壇が作れるのがメリットです。デメリットは大きさが揃っていないことが多く、形によって積みにくい場合があるところです。
ボタ爺
長方形でも円形でも、好きな形を組みやすいのも、石の花壇の魅力なんじゃ。
必要な道具
- 石や岩
- 畔シート
- スコップ
手順
手順①畔シートを設置する
作りたい花壇の形を地面に描き、スコップなどを使って軽く溝を作ります。土や泥が花壇の外にもれなくするのが目的のため、溝に対して垂直に畔シートを立てて、土で固定していきましょう。高さは使う石の大きさにもよりますが、10cmほどあれば十分です。石が小さい場合は低くしてください。グルッと花壇の内側を取り囲むように設置できたら完了です。
手順②用土を入れる
畔シートで囲んだ花壇の中に、用土を入れていきます。入れ終わったら、表面を軽くならします。植物を植えた後に量は調整できるため、畔シート内全体に土が行き渡れば大丈夫です。
手順③石を置く
最後に、畔シートの外側に石を並べていきましょう。まずは、できる限り隙間がないように組み合わせを工夫しながら仮置きします。石の置き場所が決まったら、ひとつずつギュッギュッと押さえながら土で固定してください。
素敵な花壇の作り方【木材を使った花壇】
天然素材である木材は植物との相性が抜群で、ガーデニング素材としてとても人気です。木材はレンガや石ほど重くなく、和洋どちらの庭にもあうため、使い勝手がよく暖かみのある花壇作りにピッタリの素材です。ただし、雨や乾燥、強い日差しや虫の被害によって劣化することは避けられません。数年に1回はメンテナンスが必要な点がデメリットとして挙げられます。
ボタニ子
防腐加工された木材を使うと劣化しにくくなるよ!白アリ被害が起こるかどうかは場所によるから、気になる人は業者に調査してもらってね!
必要な道具
- 木材
- ノコギリ
- 鉢底石や砂利
- スコップ
手順
手順①木材を切る
作りたい花壇のデザインや大きさにあわせて、ノコギリを使って木材を切っていきます。自分で切るのが難しい場合は、購入する際にホームセンターなどで切ってもらいましょう。丸太や枕木など、木は好みのもので構いません。作りたい場所に花壇の形を描き、切り終わった木材を仮置きしていきます。
ボタニ子
初心者や慣れていない人が無理に大きい木や太い木を切るとケガをしちゃうかも。十分注意してね!
手順②土を掘る
仮置きした木材の場所を目安にして、木を埋める位置をスコップで掘っていきましょう。浅く植えるとぐらつき安定が悪くなるため、少なくとも木材の1/3が埋まるように深さを調整してください。木材の高さは揃える必要はなく、あえて高さをつけるのもおしゃれでおすすめです。溝を掘ったら、土表面を軽くならしておきます。
手順③木材を設置する
掘った溝に木材を挿し、一つずつ土で固定していきます。作りたい高さを意識しつつ、バランスを見ながら調整してください。全て設置し終わったら、木製やゴム製のハンマーで叩くか、足を使って踏み固めましょう。ぐらつきがなくなるまで、しっかりと固定します。
手順④鉢底石や砂利を敷く
木材で花壇の枠が作り終わったら、地面から出ている木材の高さの1/3のを目安に、鉢底石や砂利を敷き詰めましょう。鉢底石や砂利を入れることで水はけをよくし、木材を腐りにくくする効果が期待できます。小石や砂を使っても構いません。入れ終わったら用土を入れて完成です。
ボタ爺
次は、ステキな花壇のおしゃれな実例とコツについて説明していくぞ!
出展:写真AC