アウトドアに欠かせないファットウッドとは?採取方法や使い方を解説

アウトドアに欠かせないファットウッドとは?採取方法や使い方を解説

ファットウッドはキャンプなどで重宝するもののひとつで、アウトドア好きな方には定番の存在です。自分で見つけて使える点も魅力で、コツや方法を知っておくとさまざまな場面で役立ちます。今回はファットウッドの見つけ方や扱い方について、特徴や注意点とあわせて紹介します。

記事の目次

  1. 1.ファットウッドとは
  2. 2.ファットウッドの特徴
  3. 3.良質なファットウッドの見分け方
  4. 4.ファットウッドの採取方法
  5. 5.ファットウッドの使い方
  6. 6.ファットウッドを扱う際の注意点
  7. 7.ファットウッドを使ってキャンプを楽しもう!

ファットウッドの使い方

①細かく削る

ファットウッドは塊のままでも使えますが、燃えやすくするためにも細かく削って使いましょう。鉛筆を削る要領で、ナイフを使ってかつお節のように細かく削ります。軽くて風で飛びやすいので、削る際には飛び散らないように注意してください。ナイフの扱いに慣れていないなど、薄く削るのが難し場合は、ある程度小さくカットするだけでも大丈夫です。

ボタニ子

ボタニ子

ファットウッドは、フェザースティックにするのも使いやすくておすすめだよ!

フェザースティックとは

フェザースティックとは、ナイフなどを使って木の表面を薄く削り、鳥の羽のように毛羽立たせたもののことです。完全に削り落とさないことがポイントで、スティック状のまま使うよりも着火しやすく便利です。薄く削れば削るほど自然と表面がクルクルと巻かれ、火の粉が絡みやすくなります。ファットウッドを回しながら、少しずつ削っていきましょう。

②ファットウッドをセットする

削り終えたら、燃やしたい場所にファットウッドをセットします。キャンプで焚火をする際、炭を使うなら隅の下に、薪を使うなら組んだ薪の真ん中に、削ったファットウッドを置きます。火起こし器を使う場合は、説明書に従って設置してください。量は松ヤニの含有量に左右されるため、初めての方は少量ずつ試しつつ調整しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

大きな木の板の上で先にファットウッドに火をつけて、フェザースティックで焚火台に移す方法でもいいよ!

ボタ爺

ボタ爺

地面で直接火を焚くのは、マナー違反にもなるんじゃ。焚火をするなら、焚火台を使うのがおすすめじゃよ!

③火をつける

設置し終わったら、あとは火をつけるだけです。ライターなどを使って、ファットウッドに火をつけましょう。ファットウッドの状態にもよりますが、ファイヤースターターでも数回のストライクで簡単に火をつけられます。一度火が着くとすぐに燃え尽きることもなく、安定した火を保てます。

ファイヤースターターとは

ファイタースターターとは、マグネシウムやフェロセリウムなどのロッド(金属でできた棒)とストライカー(ロッドを削るためのパーツ)を使って火を起こす道具のことで、「現代版火打石」とも呼ばれています。ストライカーやナイフを使用してロッドを削り、その鉄粉を火種となる木くずや麻ひもに振りかけたら、ロッドとストライカーを擦って火花を作り着火します。

ボタ爺

ボタ爺

軽量コンパクトなものが多いから、アウトドアする際に非常用として持ち歩く人も多いんじゃよ!

ファットウッドを扱う際の注意点

①採取する際は許可を取る

入山する場合は、持ち主や権利者に必ず許可を取るようにしましょう。無断での入山や植物の採取は罪になるため注意が必要です。ちなみに赤松は、群馬や栃木などの関東を中心とした本州、四国、九州、北海道南西部など広く分布しています。ファットウッドを採取したいのであれば、事前に赤松が多く生えている場所を確認しておくと、探す手間も省けておすすめです。

②刃物に気をつける

ファットウッドを採取する際、ナイフやノコギリを使うことは避けられないため、ケガをしないように十分気をつけてください。ナイフなどの扱い方に慣れていない初心者の方は、硬い木を切る際に力が入ってしまい刃が滑りやすくなって危険です。一度に全てを切ろうとせずに、ゆっくりと確実に切っていきましょう。切れ味のよいナイフなどを用意するのも大切です。

ボタニ子

ボタニ子

ケガをしないのが一番だけど、初心者の人は、ミニ救急セットを持っていくといいよ!消毒液と絆創膏があれば応急処置できるよ!

③火に入れるタイミングを間違わない

ファットウッドはとても燃えやすいため、むやみに何度も火に入れないように注意しましょう。着火剤として使った後は、基本的に火の中に追加することはありません。火の勢いが弱くなり過ぎた場合は、少量のファットウッドを加えて様子をみてください。

ボタニ子

ボタニ子

キャンプとかで焚火やバーベキューを楽しむ際は、ファットウッドの置き場所に気をつけてね!便利だけど危険な面もあることを忘れないで!

④一度に大量に使わない

ファットウッドは燃えやすいため、たくさん使えば効率的に思いがちですが、燃えすぎて危険なためやめましょう。また、燃やすとたくさんの煤がでます。キャンプグッズだけでなく、火の周りにあるものや木にも煤はくっつきます。松ヤニを含む煤はベタベタしており、簡単にはとれません。キャンプなどで焚火やバーベキューに使う際は「少量使う」を基本にしてください。

ファットウッドを使ってキャンプを楽しもう!

出典:写真AC

ファットウッドは燃えやすいだけでなく、腐りにくく濡れても使え、キャンプなどのアウトドアでとても重宝します。ナイフで削るだけで簡単に使えるため、小さな木片を保存しておくのもおすすめです。火おこしは慣れていないと手間がかかりますが、ファットウッドがあれば簡単です。便利で自然にも優しいファットウッドを使って、ぜひキャンプを楽しんでくださいね。

Anna
ライター

Anna

大きなお庭のある暮らしに憧れながら、バルコニーでひっそりガーデニングを楽しんでいます。

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