シュロの木の剪定方法！手入れ方法や伸びすぎた際の伐採方法もご紹介

手に負えない高さに伸びすぎてしまったシュロの木は、成長を止めるのが難しいため、剪定ではなく思い切って伐採してしまうのも手です。しかし、シュロの木の伐採は、剪定以上に素人にはハードルが高いものです。

シュロの木の伐採が難しい原因は剪定と同様に、シュロの木の幹が硬いことと繊維が生えていることにあります。ノコギリやチェーンソーを使ってもかなり時間がかかるうえ、刃に繊維が引っかかってしまうと切り倒すのがさらに困難です。

• 伐採するためのノコギリやチェーンソー、ナタなど
• 繊維や葉を落とすための剪定ばさみ
• ロープ
• ハシゴ
• 軍手や作業着、ヘルメット
• ゴミ袋

木を切る前に、剪定と同じく繊維や葉をカットするため、伐採用の刃物だけでなく剪定ばさみも別途用意しましょう。伐採は軍手やヘルメットを着用し、安全に配慮しながら行います。背の高い木を切るために、ハシゴや固定用のロープも必要です。

1. シュロの幹にハシゴをかけ、ロープを使って木の上部と固定する
2. 幹に生えている繊維を引っ張りながらカット
3. 伐採の邪魔になりそうな枝や葉を落とす
4. 木の上部50cmほどのところから少しずつ伐採
5. 樹高が十分低くなったら根元から切り倒す
6. 伐採し終わった幹は小さく切り分けてゴミ袋にまとめる

伐採する前に、あらかじめ木を倒す方向を決めてから作業を始めましょう。シュロの木は幹が硬く非常に重いため、伐採作業は2人以上で行うのがおすすめです。切り倒すときは、先に繊維をカットしてから伐採します。10mを超える高さの木やあまり自信がないときは、無理をせず業者に伐採を任せるようにしてください。

切り倒したシュロの木は30cmほどの長さに切ってゴミ袋にまとめます。袋に入れたシュロの木は自治体のゴミ分別に従い、適切に処分しましょう。伐採後に残った根っこは、2～3年ほど枯れるのを待ったのちに掘り起こします。ただし、根を掘り起こすのはかなりの重労働で、作業に数時間かかってしまうこともあるため、計画的に行いましょう。

庭のシュロの木がハシゴでも届かないほど高いときは、業者に伐採や処理を依頼しましょう。クレーンなどの重機の必要性や高所作業の危険性を考えると、依頼するほうが確実に安全に伐採してもらえます。また、手間がかかる処分も業者に頼むと簡単です。シュロの木はプロでも扱いが難しいため、信頼できる業者に相談してください。

南国気分を手軽に味わえるシュロの木は、寿命が長く、初心者でも栽培しやすい植物です。ただし、伸びすぎたシュロの木の剪定や手入れは難しく、危険がともないます。高い木の上で作業をする場合は安全に配慮し、シュロの繊維を処理してから、剪定や伐採を行いましょう。自信がないときは、プロの業者に相談することをおすすめします。