南フランス風の庭を楽しもう!プロヴァンスガーデンのつくり方のコツ

南フランス風の庭を楽しもう!プロヴァンスガーデンのつくり方のコツ

南フランスの庭は美しく、訪れる人を笑顔にする不思議な雰囲気が魅力です。西洋のように広い場所がなくても、実は日本のコンパクトな庭で「南フランス風の庭」は簡単につくれます。今回は南フランス風の庭の特徴やつくる際のポイント、おすすめの植物について紹介します。

記事の目次

  1. 1.南フランス風の庭はおしゃれなだけじゃない!
  2. 2.南フランス風の庭の特徴
  3. 3.南フランス風の庭をつくるコツ
  4. 4.南フランス風の庭におすすめの植物
  5. 5.南フランス風の庭を楽しもう!

南フランス風の庭はおしゃれなだけじゃない!

Photo bybikkendi

「かわいい家」の代名詞にもなっているプロヴァンス風住宅の人気が高まる中、それによくあう「南フランス風の庭」への注目も高まってきています。南フランス風の庭にはたくさんの植物が植えられ、南仏の田舎を感じさせるナチュラルで美しい作りが特徴です。植物からただよう香りを楽しみ、植えられたハーブを味わうなど、生活につながっているも魅力のひとつです。

プロヴァンスとは

Photo byCouleur

プロヴァンスとは、南フランスの南東部にあたる地域のことです。西はローヌ川、東はイタリアとの国境、南には地中海が広がっています。南欧はぶどう栽培が盛んなほど年間を通して温暖な気候をしており、過ごしやすい地域として人気です。厳密にはプロヴァンスとは南フランスの一部の地域を指す言葉ですが、日本では南仏全体を「プロヴァンス」とすることが多いです。

南フランス風の庭の特徴

特徴①グリーンが主体

南フランス風ガーデンの大きな特徴は「グリーンが主体」という点です。プロヴァンス地域では北西の風が強いため、もともとは生垣をつくる目的で取り入れられていた緑の草木ですが、現在では人の心を和ませる存在としても親しまれています。庭のアプローチに草木を植えこんだり、家や門戸、フェンスにつる性の植物を這わせたりするなど、あらゆる場所でグリーンが活躍します。

特徴②季節を問わず楽しめる

庭といえば植物が咲き誇る春や夏がメインになるのが一般的ですが、南フランス風ガーデンは季節を問わず楽しめるつくりが魅力です。ポイントは「それぞれの季節の植物を混ぜて植える」ことです。春の花が咲き終わったら夏の花が咲き、夏の花が散るころには秋の実がなるといったふうに、庭の中で四季を感じられるような植物選びがなされています。

ボタ爺

ボタ爺

冬に咲く花が見つからないなら、常緑樹を植えてみるといいぞ。ヒイラギみたいに実がなる木なら、いっそう華やかになってよいのう。

特徴③南仏をイメージした装飾品使い

美しい南フランス風づくりは植物だけでなく「南仏をイメージした装飾品」も必要です。プロヴァンス住宅でよく見られる石畳みやレンガなどは、同じく南フランス風な庭でも重要なポイントとなります。ブリキの植木鉢やジョウロ、アイアンの表札やオブジェ、木製の箱やカゴなど、シンプルでナチュラルな装飾品を取り入れ、目にも楽しめる空間づくりがなされています。

特徴④くつろげる場所

南フランスガーデンは、見るだけでなく「くつろげる場所であること」も大切なポイントです。ゆっくり過ごせるようにイスやテーブルを置いたり、ピクニックシートを敷いて寝そべる空間をつくったりするなど、すてきな工夫が施されています。庭に植えたハーブでお茶を入れ、木になった実でケーキを焼くなど、庭にあるものを使って楽しむのも南フランスの庭の醍醐味のひとつです。

南フランス風の庭をつくるコツ

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南フランス風ガーデンを上手につくるためには、いくつかのコツを押さえておく必要があります。ガーデニングの際と同じようにきちんと準備をしておかないと、後々やり直しが必要になり後悔することになりかねません。コツといっても難しくないため、ポイントを押さえて楽しく南フランス風ガーデンづくりを始めましょう。

コツ①初めに配置を考える

ガーデニングと違って「庭全体」をつくっていくことになるため、初めにそれぞれの配置を考えます。庭の大きさは限られているため、取り入れたいものを厳選しましょう。花壇、シンボルツリー、石の小道、テーブル、イスなど、ある程度の構想を練ってスケッチすると考えがまとまります。特に大きく場所をとるものはサイズを前もって測っておくと安心です。

配置を考える際の注意点

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配置を考える際、日当たり、土壌の質、排水管や水道管の有無など、庭の現状をしっかりと把握しておくことが大事です。日当たりのよい場所に耐暑性に弱い植物を植えて枯らせたり、レンガで小道をつくりたいのに排水管の蓋が邪魔になったり、そういったトラブルを未然に防ぐためにもしっかりと現状把握しましょう。

庭に石の小道をつくりたいのですが、排水溝の蓋が邪魔です。どうしたらよいでしょう?

場所をずらせるならば、そのほうが後々ケアがしやすくおすすめです。どうしても排水溝のある場所に小道をつくりたいのであれば、その部分にだけ人工芝を敷き土を薄く被せ、上からレンガを設置しましょう。排水溝点検などの際に、取り外しできるようにしておけば、大きな問題にはなりません。

コツ②主体になるグリーンを選ぶ

フリー写真素材ぱくたそ

「グリーン」は南フランス風ガーデンの主役といっても過言ではないため、主体となるものは前もってしっかりと選んでおきましょう。生垣をつくるのか、シンボルツリーを置くのか、庭木やつる性植物を取り入れるのかを考え、自分の庭にあったものを選んでください。南フランスとは気候が異なるため、現地の植物を無理に取り入れる必要はありません。

コツ③花壇や小道にレンガを使う

レンガづくりの花壇や小道があると、一気に南フランス風の庭に近づきます。すでに庭にシンボルツリーや植物が植わっており、初めから庭づくりをやり直すのが難しい人でも、比較的簡単に取り入れられておすすめです。レンガには赤茶やダークブラウンなどさまざまな色味があり、仕上がりの雰囲気が変わるため、イメージにあったものを選びましょう。

ボタニ子

ボタニ子

レンガだけでなく、グレーや黄色っぽい石を使ってもおしゃれだよ!石畳や小道があると、美しさもアップする気がするよね!

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コツ④花は寄せ植えにする

寄せ植えをおすすめするのは、単に「美しいから」という理由だけではありません。季節を感じる庭づくりが大切で、四季折々の花を交えた寄せ植えがピッタリです。ひとつの花が咲き終わっても、次の花が蕾をつけるように、常に何かの花が咲いている状態が理想です。花だけでなく葉が美しい植物も交えると、よりいっそう華やかに仕上がります。

コツ⑤南仏テイストの装飾品を置く

石の小道や花壇が整い、木や花などの植物を植え終わったら、最後に南仏テイストの装飾品を置きましょう。おすすめは木製や金属製のテーブルとイスです。木製なら暖かな、金属製ならスタイリッシュな雰囲気を演出できます。ジョウロやスコップなどの手入れ用品をあえて置いたままにしておくのも、生活と密着した庭づくりのアクセントになります。

ボタ爺

ボタ爺

ブリキのジョウロやバケツ、素焼きの植木鉢、アイアンの柵なんかもおしゃれなアイテムとして人気じゃよ!

ボタニ子

ボタニ子

次は、南フランス風の庭におすすめの植物を紹介していくよ!

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南フランス風の庭におすすめの植物

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