南フランス風の庭を楽しもう!プロヴァンスガーデンのつくり方のコツ

南フランス風の庭を楽しもう!プロヴァンスガーデンのつくり方のコツ

南フランスの庭は美しく、訪れる人を笑顔にする不思議な雰囲気が魅力です。西洋のように広い場所がなくても、実は日本のコンパクトな庭で「南フランス風の庭」は簡単につくれます。今回は南フランス風の庭の特徴やつくる際のポイント、おすすめの植物について紹介します。

記事の目次

  1. 1.南フランス風の庭はおしゃれなだけじゃない!
  2. 2.南フランス風の庭の特徴
  3. 3.南フランス風の庭をつくるコツ
  4. 4.南フランス風の庭におすすめの植物
  5. 5.南フランス風の庭を楽しもう!

南フランス風の庭におすすめの植物

フリー写真素材ぱくたそ

南フランス風の庭の中でも、大切なのが「植物」の存在です。植物にはとてもたくさんの種類がありますが、好きな植物をむやみに植えてよいわけではありません。「自慢の庭」をつくるためにも、植物の特徴や性質を知って、自分の庭の状況に適したものを選びましょう。

樹木

①ジューンベリー

ジューンベリーは名前の通り、June(6月)にベリーの実をつける花木です。南フランス風ガーデンにジューンベリーをおすすめする理由は「季節の移り変わりを感じられる」からです。春には白くて愛らしい花を、夏には小さくて真っ赤な実を、秋には紅葉を楽しめます。樹形がきれいなことから落葉後の冬も味わいがあり、庭木としてとても人気があります。

そのほかの特徴

  • 樹高は約3~5m
  • 耐寒性、耐暑性に強い
  • 1本で実がなる
ボタニ子

ボタニ子

ジューンベリーの実は食べられるよ!赤い実が黒っぽく変色したころが食べ頃なの。ジャムやソースにするとおいしいよ!

②月桂樹

月桂樹は南欧の地中海沿岸に広く生息している小高木であり、まさに南フランス風ガーデンの庭木にピッタリです。勝利や栄誉といった花言葉を持ち「縁起のよい木」といわれ、さらに育てやすいことから、ガーデニングの際に取り入れる人も多いです。葉は細長く光沢があり美しく、またよい香りがします。「ローリエ」とも呼ばれ、料理の風味付けによく使われます。

ボタ爺

ボタ爺

春には雄木なら黄色の、雌木なら白の小さな花を咲かせるんじゃ。さらに雌木なら、秋に暗褐色の8mmほどの実をつけるぞ!

そのほかの特徴

  • 常緑樹なので一年中葉を楽しめる
  • 耐暑性、耐寒性に強い
  • 生垣にも使える

③ローズマリー

Photo bysamsevents

ローズマリーは、南欧の地中海沿岸原産の常緑低木です。ひとつの茎に細くて小さな葉がたくさんついていおり、爽やかな芳香を持っているのが特徴です。料理にはもちろん、ハーブティーやお菓子づくりにも使え、庭木として植えておくととても重宝します。春~秋にかけて青紫やピンクの小花が無数に咲く様子は美しく、見る人の心を和ませてくれます。

そのほかの特徴

  • 樹高は約2mまで育つ
  • 耐寒性、耐暑性、強風に強い
  • 非常に丈夫なので、ガーデニング初心者でも育てやすい

①バラ

バラは西洋でガーデニングによく選ばれる花で、南フランス風の庭にもピッタリです。非常にたくさんの品種があり、花色や咲き方、香りなどは実にさまざまです。木立ち性なら庭木に、つる性や半つる性ならアーチやフェンスに巻き付けるなど、いろいろなアレンジを楽しめます。5月~6月が見ごろですが、四季咲きタイプであれば一年を通して繰り返し花を咲かせます。

ボタニ子

ボタニ子

落葉低木だから基本的には落葉するよ!中には常緑のものもあるから、好みのものを選んでね!

そのほかの特徴

  • 耐暑性と耐寒性は、品種によって異なる(やや弱い~強い)
  • 木立ち性のものは生垣にも使える
  • 剪定や追肥など、手入れの手間がかかる

②ラベンダー

Photo byHans

南フランスに広がるラベンダー畑は美しく、観光地として人気が高いこともあり、ラベンダーは南フランス風の庭づくりには欠かせない植物のひとつといわれています。5~7月ごろに、とても香りのよい紫やピンク、白の花を咲かせます。見た目が可憐なだけでなく、花は摘み取ってハーブティーやドライフラワーとして使えるため、ガーデニング素材として人気です。

そのほかの特徴

  • 耐寒性は強いが耐暑性は弱いため、風通しのよい場所で管理する
  • 寄せ植えにも向いている
  • 花を乾燥させると虫よけにも使える

③セントランサス

セントランサスは南欧原産のハーブの仲間です。開花時期は5月~10月と長めで、白や赤の小花が集まって咲く姿は可憐で美しく、ガーデニング素材としておすすめです。とても丈夫な植物であらゆる環境に馴染みやすく、寄せ植えにも向いています。バラとの相性がよく開花時期も重なっているため、花の季節には庭が一気に華やかになっておすすめです。

そのほかの特徴

  • 和名は「紅カノコソウ」、別名は「レッド(ホワイト)バレリアン」
  • 耐寒性、耐暑性に強い
  • こぼれ種でよく増える

④スノードロップ

Photo byHans

スノードロップは、西洋で「春を告げる花」として古くから親しまれています。真っ白で小さな花を下向きに咲かせ、花姿はイヤリングのように愛らしく可憐です。開花時期は2~3月で、冬の時期に寂しくなりがちな庭を彩ってくれます。球根性植物のため毎年花を咲かせる点も魅力で、寄せ植えにも向いており、「四季を楽しむ庭」の一員としておすすめです。

そのほかの特徴

  • 耐寒性には強いが、耐暑性は普通
  • 分球で簡単に増やせる
  • 手間がかからず育てやすい

南フランス風の庭を楽しもう!

Photo by suneko

西洋の中でも南フランスは「おしゃれな庭」がたくさんある地域として有名です。装飾品の使い方はもちろん、花や木の選び方や植え方まで、コツさえ押さえておけば日本でも簡単に南フランス風の自慢の庭がつくれます。自分だけの「南フランス風の庭」の完成図を想像しながら、ぜひ楽しくガーデニングに励んでみてくださいね。

Anna
ライター

Anna

大きなお庭のある暮らしに憧れながら、バルコニーでひっそりガーデニングを楽しんでいます。

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