ザミオクルカスの育て方【日常管理】
置き場所
ザミオクルカスは多肉植物であり、耐暑性はやや強めですが直射日光は苦手です。半日陰など日差しが直接当たらない風通しのよい場所で管理しましょう。ただし、葉つきをよくするには日光が必要なため、完全な日陰は避けたほうが無難です。耐寒性は弱いことから、春~夏は屋外で管理し、秋~冬は室内に移動させましょう。
ボタニ子
水やり
春~夏
ザミオクルカスは乾燥に強く、加湿状態を嫌う性質を持っています。成長期にはある程度の水は必要なため、春~夏は土表面が白く乾いたタイミングでたっぷりと水を与えましょう。ただし、真夏の暑い時間帯に水やりすると蒸れてしまい、根腐れや最悪の場合枯れてしまいます。暑い時期は朝や夕方以降など、涼しい時間帯に水やりしてください。
秋~冬
秋になって涼しくなると、ザミオクルカスは徐々に活動が鈍くなり、それほどたくさんの水を必要としなくなります。土表面が乾いてから1~2日待って、水を与えてください。冬は休眠状態に入るため、土表面が乾いてから4~5日待ち、中まで乾燥しているのを確認してから水やりしましょう。基本的に秋と冬は、乾燥気味に育てるのがポイントです。
ボタ爺
水不足も枯れる原因になるんじゃ。乾燥気味に育てつつ、成長期には水不足にならないように、水やりのタイミングに気をつけるんじゃよ!
肥料
ザミオクルカスは丈夫で成長しやすい植物で、あまりたくさんの肥料は必要ありません。成長期である5月~10月の間のみ、月に1~2回液体肥料を与えてください。肥料の与え過ぎは枯れる原因になります。休眠期や成長が緩慢な時期に肥料を与えると肥料焼けを起こす場合があるため、冬と春先には肥料を与えるのは避けましょう。
ハイドロボールで育てる場合も肥料は必要ですか?
ハイドロボールで育てる場合、土で育てるよりも成長が緩やかで育ちにくいため、大きく育てたいのであれば肥料を施しましょう。ハイドロボール専用の肥料を使ってください。5月~10月を目安に、2週間~1カ月に1回のペースで与えます。土用の肥料は強すぎるため、使うのであれば500倍ほどに薄める必要があります。
剪定
ザミオクルカスは定期的に剪定する必要はありませんが、状況に応じて剪定しましょう。剪定の適期は春~秋です。古い葉や変色した葉、茂りすぎている葉をハサミやナイフで切り落とします。ただし、ザミオクルカスは平行に並んだ葉がおしゃれであり観葉植物としての魅力でもあるため、形を崩すような剪定のし過ぎはおすすめしません。
害虫対策
ザミオクルカスにつきやすい害虫は、アブラムシ、ハダニ、カイガラムシなどです。いずれも増えやすく吸汁加害や病気の媒介を引き起こす可能性があり枯れる原因になるため、見つけ次第すぐに捕殺しましょう。カイガラムシは取りにくいですが、歯ブラシなどで擦るとポロッと外れます。大量発生してしまった場合は、薬剤散布もおすすめです。
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有効成分 | アセフェート |
適応害虫 | アブラムシ、ヨトウムシ、アオムシなど |
病気対策
ザミオクルカスは比較的病気に強い植物ですが、根腐れ病や害虫が媒介するウイルス病などに気をつけましょう。加湿状態が苦手なため、常に湿った状態で管理しないことが発生予防につながります。また、ウイルス病に感染すると治療する薬剤はありません。病気を媒介されないためにも、アブラムシなどの害虫駆除は早めにすることをおすすめします。
ボタニ子
ウイルスが原因の病気にかかったら、すぐに患部を取り除いて対処してね!雑菌は枯れる原因になるから、器具は殺菌してから使うといいよ!
ザミオクルカスの育て方【特別な手入れ】
夏越し
ザミオクルカスは暑さには比較的強いですが、猛暑や真夏の直射日光には弱いです。夏越しさせるためにも「午前中だけ日が当たる場所」や「明るい半日陰」で管理しましょう。ベランダなどの限られた所に置く際に、日の当たらない場所を確保するのが難しい用であれば、室内に移動させるか遮光ネットや寒冷紗を使って遮光することをおすすめします。
冬越し
ザミオクルカスは寒さが苦手なため、気温が15℃を下回ってきたら室内に移動させてください。霜が降りない暖地であれば、根元をワラやビニールでマルチングすることで越冬も可能です。ただし、気温10℃以下で休眠状態に入り5℃以下の寒さで枯れる可能性が高いため、冬は室内での管理がおすすめです。室内ではカーテン越しに日の当たる、暖かい場所に置きましょう。
葉水
土は湿っている状態でも葉が乾燥しているようなときには、葉水でケアしましょう。霧吹きに水を入れて葉に吹きかけるだけで大丈夫です。特に室内で管理する場合、暑い時期は冷房、寒い時期は暖房の風で葉が乾燥しやすくなります。基本的には乾燥気味に育てる必要があるため、葉が水不足の状態でもむやみに水を与えるのではなく、葉水で対応してください。
ボタニ子
室内で管理すると葉にホコリがたまるよね。葉の水不足解消とあわせて、葉水でホコリ取りも一緒に済ませちゃおう!
ザミオクルカスの育て方【植え替え・増やし方】
植え替え
ザミオクルカスは成長が早く、根詰まりを防ぐためにも、1~2年に1回は植え替えましょう。植え替えの適期は、気温が上がる時期である5月~6月です。植木鉢からザミオクルカスを取り出したら、手で根に付いた土を優しく落としていきます。一回り大きい植木鉢を用意したら、植え付け時と同じ植え方で植え替えてください。
ボタニ子
ザミオクルカスには塊茎ができるから、植え替え時に株分けするといいよ!株分けしたほうが、成長もよくなるから試してみてね!
ボタ爺
植え替えずに放置すると、根や塊茎があふれて枯れる原因になるんじゃ。気をつけるんじゃよ!
増やし方
ザミオクルカスはとても簡単に増やせます。おすすめな増やし方は「株分け」「挿し木」「葉挿し」です。いずれも気温の暖かな5月~6月ごろが適期です。人気の観葉植物のため、増やしてたくさん飾ってもよし、縁起のよい花言葉から贈り物にしても喜ばれます。
株分け
ザミオクルカスの増やし方でおすすめなのが「株分け」です。やり方はとても簡単で、植木鉢から株を取り出し土を軽く払ったら、塊茎部分を手で分けて植えるだけです。分けにくい場合は、清潔なナイフやハサミを使いましょう。植え方は植え付け時と同様です。塊茎がたくさんある場合は、全て株分けしても一部だけ使っても、どちらでも構いません。
挿し木・葉挿し
ザミオクルカスは挿し木や葉挿しでも簡単に増やせます。挿し木なら葉を2枚付けた状態の10cm程度の挿し穂を、葉挿しなら柄つきの葉を用意します。あとは挿し木用の土か清潔な赤玉土などに挿すだけです。発根し根が落ち着くまでは、土が乾燥しないしないように気がけて水やりし、暖かい場所で管理してください。苗がある程度の大きさになったら植え替えます。
ボタ爺
発根までは水挿しにしてもいいぞ!ただし、水に浸けすぎると腐ってしまう場合があるから、水の量は少なくするんじゃよ!
ザミオクルカスを育てておしゃれに飾ろう!
ステキな花言葉を持つザミオクルカスは、スタイリッシュな見た目だけでなく育てやすいことから、観葉植物としてとても人気があります。上手な育て方のポイントは「水やり」「置き場所」「植え替え」です。ポイントを押さえておけば枯れることも少ない植物のため、まさに観葉植物にピッタリです。ザミオクルカスを育てて、部屋をおしゃれに彩ってみてくださいね。
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真夏は特に葉焼けを起こしやすいよ!暑さには強めだけど猛暑は苦手で枯れる原因にもなるの。気温や環境にあわせて移動させてあげてね!