ストレリチアとは?
ストレリチアは大きな楕円状の葉と鮮やかなオレンジ色の花を持つ、南アフリカ原産の植物です。昔から観葉植物や切り花として親しまれてきたので、どこかで見たことのある方も多いのではないでしょうか。葉が放射状に広がるので誰でも美しい形状に育てられます。病気や害虫には比較的強く育てやすい上、増やし方も簡単です。様々な品種があり、原産地には10mにもなる種類も存在します。
ストレリチアは小型の品種
一般的にはストレリチアといえば「レギネ」や「ユンケア」などの小型の育てやすい品種を指していることが多いようです。別名として「極楽鳥花」「ストレチア」などといった呼び名もあります。
基本情報
名称 | ストレリチア |
別名 | ストレチア、極楽鳥花 |
科・属 | バショウ科 ストレリチア属 |
形態 | 多年草、樹木 |
原産地 | 南アフリカ |
草丈 | 2m |
開花時期 | 5月〜9月 |
オーガスタとの違い
ストレリチアには茎のある品種とない品種が存在します。観葉植物の「オーガスタ」は茎を持つストレリチアの一種で「ニコライ」という品種を指しているのですが、一般的に「ストレリチア」という名前で流通しているのは無茎種のみのようです。
ストレリチアとオーガスタとの違い
ストレリチアとオーガスタとの違いの一つは室内で花が咲くかどうかです。オーガスタは本来、室内には到底収まらないほど大きく成長する品種なので、室内で草丈を抑えて育てていると株が成熟できず、花が咲く可能性はほとんどありません。無茎種は最大でも2m程度までしか伸びないので、鉢植えでも花を咲かせられます。また、オーガスタの花は白色で、無茎種のオレンジ色の花とは雰囲気が異なります。増やし方はどちらも同じで、株分けで増やすことも可能です。
ストレリチアの個性的な品種
ストレリチアは大振りな葉が特徴的な植物ですが、ノンリーフという葉の小さな品種も存在します。葉のサイズは個体差がありますが、成長するにつれどんどん小さくなっていき、葉茎だけがすらっと伸びた姿になります。
ストレリチアの育て方
ストレリチアの育て方①植え付け
植え付けは温暖な時期に
植え付けや植え替えは春から秋の暖かい時期に行いましょう。暖かさを好む植物なので、この時期はよく生育し、植え付け時に受けるダメージから早く回復させられます。ただし、猛暑の時期は弱ってしまうので根を触る作業は避けましょう。
水捌けの良い土を使う
ストレリチアは原産地では雨量が少なく荒れた環境に生息しています。そのため、程よい保水力と水捌けの良さを併せ持つ土を使用し、じめじめしない環境を保ってあげることが大切です。観葉植物用に販売されている培養土や、小粒の赤玉土と腐葉土を7:3程度に混ぜたものを使用すれば問題ありません。
ボタニ子
元肥の入っていない土には元肥を混ぜるのを忘れないでね!
植え付けを行う
土が用意できたら、苗より1〜2号大きな鉢に鉢底ネット、鉢底石などを入れて土が漏れないようにしておき、適量の土を入れて苗を乗せ、高さを調整して残りの土で周囲を埋めます。水やりの際に溢れないように、必ず上部に余裕を空けておきましょう。植え付けが終わったら水をたっぷり与えます。
オーガスタの花