ツルウメモドキ(蔓梅擬)とは?名前の由来や特徴・花言葉をご紹介!

ツルウメモドキ(蔓梅擬)とは?名前の由来や特徴・花言葉をご紹介!

ニシキギ科の蔓性植物「ツルウメモドキ(蔓梅擬)」について紹介していきます。鮮やかな色の実が特徴的なツルウメモドキは日本の各地でみられ親しまれています。ここでは特徴のほか、名前の由来と語源、さまざまある別名や花言葉をまとめています。

記事の目次

  1. 1.ツルウメモドキ(蔓梅擬)とは?
  2. 2.ツルウメモドキの基本情報
  3. 3.ツルウメモドキの名前の由来
  4. 4.ツルウメモドキの特徴1:蔓
  5. 5.ツルウメモドキの特徴2:葉
  6. 6.ツルウメモドキの特徴3:花
  7. 7.ツルウメモドキの特徴4:実
  8. 8.ツルウメモドキの花言葉
  9. 9.まとめ

ツルウメモドキ(蔓梅擬)とは?

出典:写真AC

ニシキギ科ツルウメモドキ属

ツルウメモドキはニシキギ科ツルウメモドキ属の落葉蔓性の木本で、日本のほか中国やサハリンが原産地です。日本では北海道から沖縄の各地に自生し、山の中や野原で見ることができます。

ツルウメモドキは丈夫な植物

耐暑性や耐寒性がある丈夫な植物ツルウメモドキは山野で育つほか、住宅地の壁やコンクリートに沿って成長することもあります。丈夫であるため栽培もでき、つるを生かしトレリスや棚に沿わせておしゃれに仕立てることができます。

ツルウメモドキの基本情報

出典:写真AC

基本情報
名前 ツルウメモドキ(蔓梅擬)
学名 Celastrus orbiculatus
分類 ニシキギ科/ツルウメモドキ属
原産地 日本、中国、サハリン
開花時期 5月~6月
完熟期 10月~12月

ボタニ子

ボタニ子

ツルウメモドキ完熟期は観賞期とも呼ばれ、鮮やかに色づいた実を楽しむことができます!

ツルウメモドキの名前の由来

出典:写真AC

↑画像はウメモドキ。

ウメモドキ(梅擬)に似ていることが由来になっている

モチノキ科の植物にウメモドキ(梅擬)があり、ツルウメモドキ(蔓梅擬)はウメモドキに似ている、また蔓性であることが名前の由来になっています。

ボタニ子

ボタニ子

ツルウメモドキの由来になっているウメモドキ(梅擬)は、樹木の姿や葉の形が梅の木に似ていることから名前がつけられています

ツルウメモドキの学名と語源

学名と語源の意味や由来

ツルウメモドキの学名は「Celastrus orbiculatus」です。「Celastrus(セラストラス)」の語源は古代ギリシャ語の「Celastros(セイヨウキヅタ)」に由来し、意味は「晩期」。ツルウメモドキの実の完熟が遅いことからつけられ、「orbiculatus」は「円形の」という意味があります。

ツルウメモドキの別名は?

別名は地域によってさまざまある

日本の各地に自生しているツルウメモドキの名前は地域によって変わり、「ツルモドキ」「ツルマユミ」「アカミ」などさまざまな別名で呼ばれています。

ボタニ子

ボタニ子

たくさんの別名を持っていることが、各地で親しまれている証拠ですね!

ツルウメモドキの特徴1:蔓

出典:写真AC

右巻きに絡みつく蔓

伸びはじめの蔓はまっすぐで、ほかの植物に絡みつくと右巻きに曲がりながら成長し、環境がよいと蔓は旺盛に伸びてほかの植物を覆いつくすこともあります。蔓の色は緑色(1年目)から茶褐色(2年目以降)に変化し、成長するほど堅くなり木質化していきます。

ツルウメモドキの特徴2:葉

出典:写真AC

成長期は緑色で秋に紅葉する

成長期の葉の色は緑色でわずかにつやがあり、秋になると黄色に色づきます。葉柄に対し葉は互生に生じ、長さは5cm~10cmで形は楕円形。葉には短毛がなく、葉柄の付け根部分にある托葉(タクヨウ)は落ちやすい特徴があります。

ツルウメモドキの特徴3:花

雌雄別株の花

ツルウメモドキの花は雌雄別株で、雌花と雄花が別々につきます。葉と茎のあいだから花軸が伸び、ひとつの花軸に対し雌花が1個~3個、雄花が数個、花はどちらも黄緑色で大きさは6mm~8mmほどです。由来になっているウメモドキの花は梅の花に似ていますが、ツルウメモドキの花は似ていません。

ツルウメモドキの特徴4:実

出典:写真AC

実は「さく果」

蔓にかたまってつく黄色い実は完熟すると果皮が3つ裂ける「さく果」で、実が裂けると中から「仮種皮(カシュヒ)」と呼ばれる赤い付属物をまとった種子(大きさ約4mm)が外にでます。

食べられる実

ツルウメモドキの実は食べられる実です。食べられる部分は赤い仮種皮の部分で、観賞期間中の実に甘味はありませんが、雪が降り積もるころまで蔓に残っている仮種皮は甘味が増しています。人だけでなく鳥にも食べられる実は、種子が別の地に運ばれる手助けになっています。

ツルウメモドキの花言葉

4つの花言葉

花言葉は「大器晩成」「真実」「開運」「強運」などがあります。成長期の青い実から完熟期の黄色い実、そして鮮やかで美しい赤い実へ長期にわたって変化する様子が花言葉に反映されています。また、果実の赤や黄色などの色が縁起のよい色であることも花言葉の由縁です。

ツルウメモドキは誕生花にもなっている

ツルウメモドキは、3月25日、11月9日、11月22日、12月14日の誕生花になっています。もともと赤い実がついたツルウメモドキの蔓は生け花の素材として使われており、花束のアクセントやリースなどの装飾としてつかったプレゼントは、華やかな誕生日の贈り物になります。

まとめ

日本各地に自生することから、暑さ寒さに耐性があるツルウメモドキ。各地に別名があり親しまれている樹は、秋から冬にかけて美しい色に変化する実は食べることができ、鳥に食べられた実は種子ごとほかの地へ運ばれ新しい土地に根づくタフな一面も。花言葉はポジティブなものが多く、誕生花にもなっているので、プレゼントとしておすすめです。

Lemona
ライター

Lemona

菊のよさに気付いてきた今日この頃。2020年は菊の栽培にチャレンジするぞ!

関連記事

Article Ranking