マルバノキをシンボルツリーとして育てる方法!最終樹高はどれくらい?

マルバノキをシンボルツリーとして育てる方法!最終樹高はどれくらい?

シンボルツリーとして人気のマルバノキ。耐陰性が高く、日陰でも成長してくれる上、夏も紅葉の時期にも美し色合いで私たちを楽しませてくれます。この記事ではそんなマルバノキの最終樹高から植え付けの方法、育て方や病害虫対策、耐寒性の有無まで詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.マルバノキとは
  2. 2.マルバノキの魅力
  3. 3.マルバノキの植え方
  4. 4.マルバノキの育て方
  5. 5.マルバノキは揷し木で増やせる
  6. 6.まとめ

マルバノキとは

マンサク科マルバノキ属に分類されるマルバノキは、ハート型の葉を持つ低木です。耐陰性があり日陰でも育つことができるため、庭木として多くのガーデナーたちに重宝されています。ほどよい大きさにまとまり、紅葉も非常に美しく、緑から赤に変わるグラデーションが実に見事です。夏は夏で、鮮やかなグリーンで私たちを楽しませてくれます。まずはそんなマルバノキの別名や耐寒性、耐暑性、耐寒性などの基本特性や気になる最終樹高についてご説明します。

別名ベニマンサク

別名は「ベニマンサク」です。先程、マンサク科に分類されているとご紹介した通り、「マンサク」に似た花を咲かせ、実をつけます。黄色い花をつけるマンサクに対して、マルバノキ(ベニマンサク)は赤い花をつけることからこのような別名を持ちます。

耐陰性が高い

マルバノキが庭木として人気なのは耐陰性が高いということもあります。里山や林の中で自生しているため、他の高木の日陰になることが多く、そのために強い耐陰性を持っています。日陰でも成長してくれる上、美しい緑と紅葉を見せてくれます。庭の一角に日陰があり、何を植えるか決めかねているといったときにもこうして耐陰性を持つマルバノキはおすすめです。

耐暑性も高い

Photo byAdinaVoicu

耐暑性は比較的高い樹木とされています。ただし、それは自生している里山や林に似た環境下での話と捉えておきましょう。フカフカのスポンジのような自然の腐葉土に根を張り、松や杉などの高木の影に覆われている環境では気温と湿度が高くなっても直射日光にさらされ続けることはあまりないでしょう。こういった高温多湿の環境ではマルバノキは高い耐暑性を発揮します。しかし、家庭の庭のような強い日差しが当たり続けるような環境では、水切れを起こしやすく枯れることもあります。後述する水やりの仕方をチェックしておきましょう。

耐寒性は普通

耐陰性があると耐寒性も強いようなイメージがありますが、耐寒性は普通となっています。同じマンサク科である「マンサク」は耐寒性が強いとされているので間違えないように注意しましょう。しかしながら、耐寒性は普通であるとされていますが、長野県などの寒冷地でもマルバノキは販売されており、美しい紅葉も確認できます。あとでご紹介する寒冷地での冬越し対策をとれば、寒冷地でも育てることができるでしょう。

最終樹高は約4m

冒頭でご説明したように、マルバノキは低木に分類されます。平均樹高は2〜4mほどになります。成長も緩やかなので庭木として、地植えすることもできますし、鉢植えとして育てていくことも可能な樹木です。大きさも剪定次第でコンパクトにまとめることもできます。

最終樹高をイメージしてみよう

最終樹高が4mといわれても、どのくらいの大きさかピンとこない方もいらっしゃるでしょう。ここからはいくつかその大きさが実感できるような画像をご紹介していきます。シンボルツリーにマルバノキを、と考えられている方はぜひ画像を確認して植える場所などをイメージしてみてくださいね。

お店の立派なシンボルツリーに

こちらはお店の正面に植えられ、存在感ある仕上がりにまとまっています。店舗入り口の天井に届くほどの樹高になっており、存在感も十分です。最終樹高の4mまであと少しといったところでしょうか。こちらの植え方は鉢植えになっていますが、こうしてシックな鉢と合わせると地植えとは違う趣があって美しいです。店舗の軒下ですので日陰になることも多いでしょうが、強い耐陰性のおかげで、立派に成長していることがよくわかります。

玄関エントランスに美しいハートの葉っぱが映える

玄関前にある緑色の葉っぱが見えるのがマルバノキになります。お子さんの身長と比べても樹高は3~4mほどはあり、最終樹高に達したというところでしょう。シンボルツリーであるマルバノキが紅葉してくれるので、植えておくだけで玄関に季節ごとの彩りが感じられます。こちらも玄関の軒下になり、日陰になることが予想されますが、十分な大きさと存在感あるまでに成長しています。

庭の真ん中で大きな存在感を発揮

最後はこちらのマルバノキです。庭の真ん中にドンとシンボルツリーとして植わっています。こちらは樹高2~3mほどの大きさがありそうです。これから緩やかに成長し、最終樹高に達するころには立派な庭木になっていることでしょう。剪定をせずとも自然な美しい形にまとまってくれるのもうれしいポイントです。こちらの植え方は地植えになっています。周りを芝生で囲んであり、公園のようなのびのびとした印象を与えてくれます。

マルバノキの魅力

マルバノキの基本的な特徴をご紹介した後は、その魅力について迫っていきましょう。病害虫の心配や剪定もほとんど不要で、初心者にも育て方が簡単です。そんな簡単な育て方でも立派な美しいシンボルツリーとして成長してくれるので人気の庭木になっています。

魅力①高木との組み合わせにもおすすめ

先述したように、存在感ある仕上がりになるのでシンボルツリーとしても人気が高いですが、クロモジなどの背の高い高木と組み合わせて株元を彩る植え方もおすすめです。高木だけを植えると株元が寂しくなりがちですが、そこに季節の移ろいを感じさせてくれるマルバノキがあると庭が華やぐでしょう。また、どの角度から見ても緑が目に入るのでリビングから見たときの庭の景観もよくなるでしょう。

魅力②夏も紅葉の時期も美しい

マルバノキの魅力はなんといっても紅葉の美しさでしょう。日当たりによって紅葉の具合が左右されますが、それによって偶然生み出されるグラデーションは毎年私たちの目を楽しませてくれます。もちろん、夏の季節に見えるみどりも実に美しく、風でゆれるしなやかな枝の様子も魅力的です。

魅力③斑入りのマルバノキも人気

一口にマルバノキといっても最近は品種も数多く販売されています。中でも「恵那錦」と呼ばれる品種は斑(ふ)の入り方が美しく、珍しい品種として人気です。見かけた際は育成にぜひ挑戦してみましょう。

魅力④花と実もかわいらしい

紅葉の美しさで人気を集めるマルバノキですが、別名ベニマンサクと呼ばれるように花もマンサクに似たかわいらしい姿をしています。花が楽しめるのは11月ごろです。夏の成長の盛りを過ぎたあとになります。

また、葉の形がハート型をしていますが、実は実の形もコロンとしたかわいらしいハート形です。一年を通じで様々な姿を披露してくれます。

魅力⑤日陰でも育てることができる

シンボルツリーとしても人気を集める理由として、もう一つ、耐陰性が強いため、日陰でも育つので植える場所を選ばないという点が挙げられます。シンボルツリーとなるとやはり家の玄関や入口付近といった目立つ場所に植えたいですが、そこが常に日当たり抜群とは限りません。軒下など日陰になる場所であることもあり得ます。そういった場所でも大きく育ってくれる庭木としてマルバノキは適しているでしょう。

魅力⑥剪定もほとんど不要

シンボルツリーとして人気を集めるのには、剪定がほとんど不要であることも理由になっています。先述したように、マルバノキは立木といって、株元をからまっすぐ枝分かれすることなく新しい枝が出てきますので、枝があちこちから吹き出てきて剪定しなければならないというようなことはほとんど起きません。後述しますが、必要な剪定と言えば、更新枝のために古い枝を株元から切る程度です。

魅力⑦病害虫の心配がほとんどない

Photo bydepaulus

一度、病気や虫がついてしまうと立ち直るまで時間がかかってしまいがちな庭木ですが、マルバノキは病害虫の被害も受けにくく、その心配が少ない樹木です。病害虫の心配がないため、初心者でも育てやすくなっています。

マルバノキの植え方

Photo byFree-Photos

ではここからはそんな魅力たっぷなマルバノキ、別名ベニマンサクの植え方について詳しくご説明していきましょう。耐陰性があるため日当たりは気にせず、植える場所を選びませんが、水捌けのよさについては注意すべき点があります。

植える場所

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日当たりはさほど気にしなくてOK 日陰でも育つ!

耐陰性があり、日陰でも元気に育ってくれる樹木ですので、日当たりに関しては気にする必要がなく、植える場所を選びません。真っ赤に全ての葉を紅葉させたいと決めている方は、日当たりが良い場所を選びましょう。植える場所が日陰だと枝の先端の葉は赤く、株元は緑というようなグラデーションの紅葉になる場合が多いでしょう。ただし、耐寒性は強くありませんので一日を通して日陰であるようなところは気温に注意しましょう。

水捌けのいい場所を選ぶ

植え付ける地面の水捌けはやや注意して選びましょう。水捌けが悪く、常にジメジメしているような場所は根腐れを起こしやすく、最悪の場合、枯れることもあります。水捌けのよい場所を選び、水やりで水分量を管理するのがおすすめです。

植え付けの時期・植え方

フリー写真素材ぱくたそ

植え付けの時期は2~3月

関西、関東方面の植え付けは2〜3月がベストです。寒冷地では霜に当たってしまわないように植え付けを行うのは3〜4月がよいでしょう。耐寒性は普通ですので、あまりに寒い日に植え付けを行うのは避けます。庭植などの際に、場所を植え替えることもあるでしょうが、そういった場合もこの2~3月ごろが適しています。

植え付けのポイント①土

Photo byPexels

まず植え付けに使用する土に関しては、赤玉土に培養土を7対3くらいでブレンドして、マグアンプなどの緩効性肥料を混ぜ込みます。鉢植えの植え付けも同様ですが、水捌けをよくするために鉢底には軽石や鉢底石をいれます。

植え付けのポイント②最初の水やり

Photo byPainter06

植え付けた後は地面をしっかり押させて空気を抜くようにします。植え付けの際に含まれてしまう空気が土から抜け損なうと流されの原因ともなるためです。押さえるだけでは空気は抜けきらないので、その空気を抜く意味でも最初の水やりはたっぷりとやりましょう。

マルバノキの育て方

植え方に続いては、育て方についてポイントをご紹介していきます。時期ごとの水の管理や、乾燥しやすい夏の夏越し対策、寒冷地での冬越し対策、剪定の方法、気を付けるべき病害虫がないかなど確認していきましょう。

育て方①肥料

庭木として地植えしている場合は、紅葉が終わり、休眠に入る12~1月ごろに追肥してやりましょう。株元の周辺の土に有機肥料を混ぜ込んで植えてやります。鉢植えは2~3月に、こちらも株本に化成肥料をいれてやりましょう。

育て方②水やり

庭木として地植えしている場合は基本的には毎日水をやる必要はありません。ただし、植えて間もない時期や、若木の時期などは一度乾燥に負けてしまうと枯れる恐れがあります。こういった時期にあたる苗にはしっかり水をやることを心がけましょう。夏の極度に暑い時期なども同様です。特に夏に水切れを起こさないように工夫が必要になります。夏を乗り越え、美しい秋の紅葉の時期が過ぎれば休眠に向かいますので徐々に水やりを減らしていけばいいでしょう。

育て方③夏越し

Photo byTama66

夏場や日当たりによっては極度に乾燥してしまう土地もあります。耐暑性はあるといってもやはり夏の水切れには注意したいところです。最初にご説明したように、耐暑性があるのは高温多湿の里山のような環境においての話になります。夏の乾燥で水切れを起こすと枯れることもあります。そんな夏越し対策におすすめなのは、株もとにマルチングといって堆肥をたっぷりまいてやる方法です。堆肥は水を貯えやすいのでスポンジのような役割を果たしてくれます。これで少しでも自生している里山の環境に近づけるといいでしょう。

育て方④冬越し

Photo byHans

ほどほどにあるとされている耐寒性ですが、折角希望の大きさに育てたものが枯れるとなると悔やまれるでしょう。特に寒冷地では冬越しの準備をしてあげましょう。幹にムシロなどを巻き、株本には藁などをひいてあげるのがおすすめの冬越し準備になります。

育て方⑤剪定

Photo bystux

先述したように、この木はあまり剪定を必要としません。育て方が楽であるのもシンボルツリーや庭木に人気の理由です。基本的に剪定は不要ですが、枝同士が重なり合って傷つけてしまうような場合は軽く剪定し、形を整えてやれば十分です。マルバノキは株本(木の根元)から新しい枝が「ひこばえ」のような形出てきます。この古くから生えている枝が枯れてきて元気がなくなっているような場合は、この古い枝を根元から切り、新しく株本から出てきた枝を育てていくのがよいでしょう。

育て方⑥病害虫

庭木の手入れで気になるのが病害虫の被害でしょう。先述した通り、マルバノキは病害虫にも強く、特段とるべきな対策はありません。庭木を育てるうえで問題となりがちな病害虫の心配がないということも人気の理由といえるでしょう。病害虫にかかりにくいのにマルバノキの調子が悪い時などは、先述しているように水不足による乾燥や水捌けの悪さによる根腐れが原因であることが多いです。

マルバノキは揷し木で増やせる

夏の時期は涼やかな緑で、紅葉では美しいグラデーションを楽しませてくれるマルバノキは手がかからず、最終樹高もシンボルツリーにぴったりな大きさであるとご説明してきました。そんなマルバノキを増やして別の場所にも植えたくなることでしょう。ここからはマルバノキ、別名ベニマンサクを揷し木で増やす方法をご紹介します。

揷し木におすすめの時期は6~7月

マルバノキの揷し木を行うなら、おすすめの時期は6~7月です。紅葉する前の、枝に力があり、成長の勢いが衰えていない時期に行いましょう。

揷し木の手順①枝を用意する

込み入った枝を整理し、剪定した際に出た枝をそのまま揷し木に利用できます。枝は去年伸びた若い枝が成長の力も蓄えてありいいでしょう。枝が長い場合は15~20cm程度に分割し、揷し木には真ん中の部分を使用します。枝の切り口が汚いと、そこから腐って枯れることがあります。揷し木を成功させるためにも、元の木を元気に成長させるためにも切れ味のいいハサミで剪定は行うようにしましょう。

揷し木の手順②水あげ・土に挿し木する

切った枝は一度、水を入れたバケツなどにつけて水揚げをさせましょう。このときにしっかり水あげして、元気な枝にしておくことが揷し木成功のポイントにもなります。水あげした枝を培養土などをいれた鉢にさして水やりを続けます。揷し木が成功すれば根が出て、やがて新芽も出てきます。

揷し木の手順③少しずつ鉢を大きくして苗を育てる

最初は小さなポットなどで揷し木を行い、根が十分に張り、苗が大きくなってきたところで1回りほど大きなポットに植え替えます。何度か繰り返して植え替えを行い、苗が十分な大きさになれば最終的には地植えを行いましょう。そのまま鉢植えとして育てる場合は根詰まりに気を付けながら、鉢を適切な大きさに変えて育てていくのがよいでしょう。

挿し木を応用して苔玉にも

剪定で出た枝を使って、挿し木の応用で苔玉を作ることもできます。マルバノキの枝はしなやかで美しい曲線を描くので苔玉が美しくまとまります。もちろん、一輪挿しなどにもぴったりです。簡単にリビングにグリーンを飾ることができます。

まとめ

耐陰性があり、日陰でも育つことから人気のマルバノキ。育て方も簡単で病害虫にも強く、地植えでも鉢植えでも成長してくれます。美しい紅葉ももちろんのこと、新緑の季節も花や実のかわいらしさを楽しむことができます。耐寒性は強くなく、普通であることは忘れないようにしましょう。最終樹高は4mほどで存在感も十分でしたね。うまくマルバノキを取り入れてあなたのお庭を彩ってみてはいかがですか?

ricebridgarden
ライター

ricebridgarden

庭いじり、家庭菜園、DIYが大好きな主婦です。庭にキジがきたり、近くにはムササビもいるような田舎に暮らしています。2歳の娘と一緒に庭づくりを楽しんでいます。

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