マルバノキとは
マンサク科マルバノキ属に分類されるマルバノキは、ハート型の葉を持つ低木です。耐陰性があり日陰でも育つことができるため、庭木として多くのガーデナーたちに重宝されています。ほどよい大きさにまとまり、紅葉も非常に美しく、緑から赤に変わるグラデーションが実に見事です。夏は夏で、鮮やかなグリーンで私たちを楽しませてくれます。まずはそんなマルバノキの別名や耐寒性、耐暑性、耐寒性などの基本特性や気になる最終樹高についてご説明します。
別名ベニマンサク
別名は「ベニマンサク」です。先程、マンサク科に分類されているとご紹介した通り、「マンサク」に似た花を咲かせ、実をつけます。黄色い花をつけるマンサクに対して、マルバノキ(ベニマンサク)は赤い花をつけることからこのような別名を持ちます。
耐陰性が高い
マルバノキが庭木として人気なのは耐陰性が高いということもあります。里山や林の中で自生しているため、他の高木の日陰になることが多く、そのために強い耐陰性を持っています。日陰でも成長してくれる上、美しい緑と紅葉を見せてくれます。庭の一角に日陰があり、何を植えるか決めかねているといったときにもこうして耐陰性を持つマルバノキはおすすめです。
耐暑性も高い
耐暑性は比較的高い樹木とされています。ただし、それは自生している里山や林に似た環境下での話と捉えておきましょう。フカフカのスポンジのような自然の腐葉土に根を張り、松や杉などの高木の影に覆われている環境では気温と湿度が高くなっても直射日光にさらされ続けることはあまりないでしょう。こういった高温多湿の環境ではマルバノキは高い耐暑性を発揮します。しかし、家庭の庭のような強い日差しが当たり続けるような環境では、水切れを起こしやすく枯れることもあります。後述する水やりの仕方をチェックしておきましょう。
耐寒性は普通
耐陰性があると耐寒性も強いようなイメージがありますが、耐寒性は普通となっています。同じマンサク科である「マンサク」は耐寒性が強いとされているので間違えないように注意しましょう。しかしながら、耐寒性は普通であるとされていますが、長野県などの寒冷地でもマルバノキは販売されており、美しい紅葉も確認できます。あとでご紹介する寒冷地での冬越し対策をとれば、寒冷地でも育てることができるでしょう。
最終樹高は約4m
冒頭でご説明したように、マルバノキは低木に分類されます。平均樹高は2〜4mほどになります。成長も緩やかなので庭木として、地植えすることもできますし、鉢植えとして育てていくことも可能な樹木です。大きさも剪定次第でコンパクトにまとめることもできます。
最終樹高をイメージしてみよう
最終樹高が4mといわれても、どのくらいの大きさかピンとこない方もいらっしゃるでしょう。ここからはいくつかその大きさが実感できるような画像をご紹介していきます。シンボルツリーにマルバノキを、と考えられている方はぜひ画像を確認して植える場所などをイメージしてみてくださいね。
お店の立派なシンボルツリーに
こちらはお店の正面に植えられ、存在感ある仕上がりにまとまっています。店舗入り口の天井に届くほどの樹高になっており、存在感も十分です。最終樹高の4mまであと少しといったところでしょうか。こちらの植え方は鉢植えになっていますが、こうしてシックな鉢と合わせると地植えとは違う趣があって美しいです。店舗の軒下ですので日陰になることも多いでしょうが、強い耐陰性のおかげで、立派に成長していることがよくわかります。
玄関エントランスに美しいハートの葉っぱが映える
玄関前にある緑色の葉っぱが見えるのがマルバノキになります。お子さんの身長と比べても樹高は3~4mほどはあり、最終樹高に達したというところでしょう。シンボルツリーであるマルバノキが紅葉してくれるので、植えておくだけで玄関に季節ごとの彩りが感じられます。こちらも玄関の軒下になり、日陰になることが予想されますが、十分な大きさと存在感あるまでに成長しています。
庭の真ん中で大きな存在感を発揮
最後はこちらのマルバノキです。庭の真ん中にドンとシンボルツリーとして植わっています。こちらは樹高2~3mほどの大きさがありそうです。これから緩やかに成長し、最終樹高に達するころには立派な庭木になっていることでしょう。剪定をせずとも自然な美しい形にまとまってくれるのもうれしいポイントです。こちらの植え方は地植えになっています。周りを芝生で囲んであり、公園のようなのびのびとした印象を与えてくれます。