ディッキアの育て方!植え替えの用土の作り方など栽培のコツをご紹介!

ディッキアの育て方!植え替えの用土の作り方など栽培のコツをご紹介!

暑い夏を物ともせずに佇むディッキアの姿には、思わず見惚れてしまう方も多いはずです。ディッキアはがっしりとした強い見た目と鮮やかな葉色が特徴の人気の多肉植物です。今回はその育て方や株分けの方法、そして詳しい植え替えの用土の作り方までしっかりとご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ディッキアとはどんな植物?
  2. 2.ディッキアの育て方
  3. 3.ディッキアの植え替え
  4. 4.ディッキア栽培のトラブル
  5. 5.まとめ

ディッキアの植え替え

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ディッキアは多肉植物の中でも扱いにくいものではありませんが、植え替えの方法を間違えるとその後の成長に影響する場合があります。そのため植え替えの仕方から用土の作り方までしっかりとご紹介していきます。他の多肉植物にも応用できる知識もありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

時期

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植え替えは1〜2年に1回、春〜夏の植物がよく育つ時期に行うのが最適です。なお株が成長して大きくなってきたり、鉢の土に水が浸透しにくくなったら、植え替えをしましょう。

用土選び

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園芸店に行けば市販の多肉植物用の土が売っているため、それを使用しても構いません。しかしせっかく希少なディッキアを育てるなら、自分が配合した用土で育ててみるのはいかがでしょうか。それぞれの特徴を知るだけでも、今後配合を変えればどんな植物にも応用できるので、ぜひ今後の園芸ライフに役立ててくださいね。

基本の用土

それぞれをブレンドしたり、1種類をベースにしてもよいでしょう。

赤玉土 一般的によく使われる園芸用土。排水性、通気性、保肥性に優れている。
鹿沼土 栃木県鹿沼地方にある火山灰土。表面には小さな穴が空いており、保水性や通気性がよい。

改良用の素材

基本用土に加えてブレンドする土です。それぞれの特徴に合わせて、配合の分量を変えていきます。

腐葉土 広葉樹の落ち葉を発酵させたもの。通気性や保水性がよい。
ピートモス 水苔が重なり合い発酵したもの。通気性や保水性に優れており、腐葉土の代わりになる。
パーライト 火山岩である真珠岩を細かく砕いて高温で焼き固めたもの。通気性や排水性がよい反面、保水性や保肥性はよくない。重さも軽い。
バーミキュライト 鉱石である蛭石を高温で焼き固めたもの。保水性や保肥性に優れており、重さも軽い。
ココヤシチップ ココヤシをブロック状にしたもの。保水性、排水性、通気性がよく、水苔の代わりになる。
水苔 湿地などに生えている苔類。保水性、排水性、通気性に優れている。

多肉植物の用土

川砂 川底や河川敷にある砂。排水性がよく、赤玉土や鹿沼土と混ぜて使うのがおすすめ。
くん炭 もみ殻を低温で蒸し焼いたもの。保水性、排水性、通気性に優れている。

用土の作り方

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ディッキアを含む多肉植物は、一般的に水はけがよい環境を好むため、水はけのよい土を作りましょう。まずは赤玉土と鹿沼土を半分ずつ全体の4割程度入れてください。次に腐葉土を2割、パーライトを2割、川砂を2割、くん炭を1割配合すれば完成です。またその他にも、赤玉土と鹿沼土を半分ずつブレンドして、腐葉土を少し混ぜた土でも構いません。

植え替えの手順

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  1. 植え替え用の鉢に鉢底ネットを敷いて、用土を3分の1程度の高さまで入れます。
  2. 株を鉢から取り出して、根についている土を軽く落とし、古い下葉を取り除きます。
  3. 植え替え用の鉢に株を移して、株の根元を埋めるように土を入れます。
  4. 隙間が出来ないよう、細い棒で土をつついて確かめます。隙間があれば土が根の間に流れてくれるので、根を傷つけないよう注意して確認しましょう。
  5. 土を鉢の縁から2〜3cm下まで入れます。土を入れ過ぎてしまうと、水やりの際に土や水が溢れてしまうので注意してください。
  6. 植え替え後は、4〜5日経過してから水やりをしてください。

大きさをそのままにしたい場合

植え替え後も大きく育てたくない場合は、根を剪定しましょう。まず株を鉢から出して、根を3cm程残すくらいに剪定してください。その後数日間は日陰で根を乾かしてから、植え替え用の鉢へ移します。水やりは新たな根が動き始める1〜2週間後から行ってください。

ディッキア栽培のトラブル

日照不足による変色

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ディッキアは日がしっかりと当たる場所で育てることが重要です。種類によっては、葉に白い粉を帯びているものがあり、日照不足になると粉が出来ずに緑色の葉のまま育ってしまう場合があります。白い粉がないものは、多少雨に濡れても大丈夫ですが、どれも葉の付け根に水が溜まると腐りやすいので注意してください。

病害虫による被害

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4〜10月頃のカイガラムシが多く発生する時期は、注意してディッキアを確認してください。もし病害虫を見つけたら、すぐに取り除いて被害を最小限に押さえましょう。

感染症による病気

6月中旬〜7月中旬頃は陳腐病にかかる恐れがあります。陳腐病は、葉の傷口から菌に感染し、傷口が腐ってしまいます。傷口が腐ると異臭を放つようになるため、腐った部分はただちに取り除いて、殺菌剤で消毒をしましょう。その後しばらく置いてしっかりと乾いたのを確認したら、新しい用土に植え替えてください。

環境に合わず枯れてしまう

小まめに剪定をしているのにどんどんと下葉が枯れてしまう場合は、環境が合っていない可能性があります。温度は適温か、水やりは適量かなど改めて確認してみましょう。下葉がどんどん枯れるのは植物のSOSサインです。そのままにせず、剪定のタイミングなどでディッキアの下葉を小まめに確認することが大切です。

まとめ

出典:写真AC

ディッキアはまだまだ希少な品種ながら、葉の縁を囲う立派なとげと豊かな色彩の葉色でインパクトのある印象を残してくれる人気な多肉植物です。また水やりや肥料もそれ程手がかからず育て方も難しくないため、園芸初心者にも非常におすすめです。この機会にぜひディッキア栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

k i n o
ライター

k i n o

自然が大好きなのんびりフリーライター。初めての一人暮らしで育て始めた観葉植物に魅了され、植物に興味を持つ。最近では、自宅の空いたスペースを利用しプチ家庭菜園を始める。将来は自分で育てた野菜で食卓を囲み、自然が豊かな環境で暮らしたい。

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